「厚顔無恥」の「厚顔」とは面(つら)の皮が厚いという意味です。「面の皮が厚い」とは「ずうずうしい」様子。「無恥」は恥がないと書いて「恥知らず」という意味があります。2つをあわせると「ずうずうしくて恥知らず」になります。
「厚顔無恥」は「厚顔無知」とよく間違えます。「厚顔無知」は誤用表現です。間違えないように注意しましょう。
「厚顔無恥」の意味は「ずうずうしくて恥知らず」だということを覚えておくと、「恥」と「知」を間違えることはないでしょう。
「厚顔無恥」の同義語には、「つらの皮が厚い」「恥知らず」「ずうずうしい」「無恥厚顔」(むちこうがん)などがあります。「無恥厚顔」は文字を逆にしただけで「厚顔無恥」と同じ意味です。
「厚顔無恥」の類義語には「寡廉鮮恥」(かれんせんち)、「得手勝手」(えてかって)、「独断専行」(どくだんせんこう)、「勝手気儘」(かってきまま)などがあります。
「寡廉鮮恥」は心が汚れていて邪な様子、節操がなく恥知らずという意味です。
「得手勝手」は他人の事を考えないで身勝手な様子、わがままという意味です。
「独断専行」は自分の考えだけで行動する人、なんでも自分一人で考えて決める人に使われます。
「勝手気儘」は、自分のことだけを考えて勝手に行動すること、自分の思ったまま勝手にふるまうという意味です。
ここで「厚顔無恥」について、具体的に使い方の例文をご紹介します。ぜひ参考にご覧ください。
・何一つ義務をはたさないで権利ばかりを主張する人は「厚顔無恥」である。
・強権をふるってきたのにいざ不祥事が発覚すると検査入院するとは「厚顔無恥」な人物である。
・いやらしそうな笑みをうかべて「厚顔無恥」な態度で一般論をくりかえす政治家にはうんざりだ。
・どうしてこんなにずうずうしい「厚顔無恥」な態度がとれるのだろうか。
・たくさん目撃証言があるのに自供せずに黙秘を続けている「厚顔無恥」な容疑者。
・他人の家で自分の家であるかのようにふるまうなんて「厚顔無恥」なやつだ。
「厚顔無恥」の正しい意味や使い方について解説してきました。「厚顔無恥」は「厚顔無知」とよく書き間違えるので注意しましょう。「厚顔無知」は誤用表現です。「厚顔無恥」の意味は「ずうずうしくて恥知らず」です。意味をしっかり理解していれば間違えることはないでしょう。
・執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。
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