「本末転倒」の意味は? 改めて確認しておきたい正しい使い方

2022/06/27

ビジネス用語

「本末転倒」という言葉、見聞きしたことがあるものの、正しい使い方に自信が無いという方もいるのではないでしょうか。

何気なく見聞きする言葉をじっくりひも解いていくことで、自身の仕事の向きあい方が「本末転倒」だったなんてこと、あるかもしれませんよ。

そこで今回は、この「本末転倒」の使い方や例文について、わかりやすく解説します。

この記事を読んで「本末転倒」な仕事をしないよう、気を付けるきっかけにしてみてください。

本末転倒の意味をわかりやすく解説


「本末転倒」とは、簡単にいえば「根本的なことを取り違えること」「大事と小事を取り違えること」という意味の四字熟語です。

読み方は「ほんまつてんとう」で、『広辞苑』では次のように説明しています。  

「本(もと)と末(すえ)を転倒させる」という読み方そのままの漢字で構成されており、本来の物事の優(=本)劣(=末)を取り違えてしまった際に使われるということがわかります。

「本末転倒」を使った例文

「本末転倒」の意味をより深く知るために、例文をいくつか挙げてみましょう。

  • ・売上を増やしても利益が減っては「本末転倒」でしょう。
  • ・仕事の効率を上げるために経理ソフトを導入しましたが、ソフトの操作に慣れずに業務時間が増えるようでは「本末転倒」です。 
  • ・学費を稼ぐためにアルバイトをするのはいいが、そのために大学の授業をおろそかにするのは「本末転倒」ではないか?

このように、本末転倒は「大事なこと」と「ささいなこと」を取り違えた状況を表す際に使うことがわかります。

「本末転倒」の類語は?

本末転倒の類語としては、同じように「転倒」が入る以下の四字熟語が当てはまります。

  • ・主客転倒(しゅかくてんとう)
  • ・冠履転倒(かんりてんとう)

「本末転倒」では「”もと”と”すえ”」、「主客転倒」では「主と客」、「冠履転倒」では「冠(かんむり)と履き物」と取り違えるものがそれぞれ違いますが、似たように使える言葉ですので一緒に覚えておくと便利です。

主客転倒 

「主(あるじ)と客の立場が逆転する」と書くことで取り違えるを表すのが「主客転倒」です。

注意:誤用に注意

類語表現として登場する「主客転倒」と「本末転倒」は意味が似ているものの、深堀りすると細かな違いがあることがわかります。

「本末転倒」は「根本的なこと」に対して使用するのに対して、「主客転倒」を使うケースは「客と主」のような「従属的な物事」に対してです。

「本末転倒」よりも限定的であることがわかります。

冠履転倒 

「冠と履き物が逆転する」と書く「冠履転倒」も「本末転倒」と似た表現です。

こちらでは、頭に載せる「冠(かんむり)」と履物を対比させることで順序が逆転しているさまを表しています。

【例文付き】「本末転倒」と「元も子もない」の違い

「本末転倒」の類語表現として混同・誤用されやすいのが慣用句の「元も子もない」です。

「本末転倒」が「大切なこととどうでもよいことを取り違えるさま」を表しているのに対し、「元も子もない」は「失敗して利益だけでなく元でもなくなる」「損をして何もかもをなくす」という意味です。

例文を比較すると違いが分かりやすいかと思いますので、参考にしてみてくださいね!

  • ・疲れているからって仕事をサボって昼寝だなんて本末転倒
  • ・無理をして仕事をしても体を壊したら元も子もない

「元も子もない」の例文では「無理して働く⇒体を壊す=健康な体を失う」という図式になっていることがわかります。

「本末転倒」は英語だとどんな表現になる?

英語で「本末転倒」はどのように言えば良いのでしょうか?

「事の優先順位を取り違える」という意味と考えれば、「priority(プライオリティー)」が使えますね。

また、「priority(プライオリティー)」の複数形の「priorities」を使った表現も可能です。

  • ・You've got your priorities backwards. (あなたは、プライオリティーの付け方が後先になっている⇒あなたは本末転倒ですよ)
  • ・I think that you misplace your priorities. (君は本末転倒になっていると思う)
  • ・I think you're putting the cart before the horse. (私は君が本末転倒なことを言っていると思う)

「You've got your priorities backwards. 」という例文においては「違う場所に置く」という意味の「misplace」を用いた、「misplace one's priorities」 という言い回しもできます。

「misplace one's priorities」で「優先順位を履き違える」という意味になるので、「本末転倒」のニュアンスで使用可能です。

また「I think you're putting the cart before the horse. 」で登場する「put the cart before the horse」という表現はちょっとおもしろいかもしれません。

直訳すると「荷物車(カート)を馬の前に付ける」という意味ですが、順番を取り違えているので「本末転倒」という意味として使えます。

このような言い回しを覚えておくことで、本末転倒なことを言う外国人に「ちょっとヘンですよ」と指摘できるかもしれませんね。

「本末転倒」をビジネスシーンで使う際は注意を!

社会には「本末転倒」な言動をしている人はたくさんいますが、「あなたの行動は本末転倒です」と指摘しづらい場合もあるという点から、ビジネスシーンで使う際は相手との関係に注意しなければなりません。

仕事上、優先度の付け方が間違っているというのはかなり致命的な点とはいえ、相手が上司となると指摘しづらいもの。

そのような背景から「本末転倒」は会社で頻繁に使うというより、むしろ自身の行動の振り返り日常生活のほうが使いやすい表現だと言えますので、使う際は注意しましょう。

まとめ

「本末転倒」はわかりやすく言うと「根本的なことを取り違えること」です。

社会人になると「大事な仕事」と「ささいな仕事」の優先順位を取り違えてしまい、上司から怒られてしまうことも生じがちです。

あなたの仕事のやり方が「本末転倒」にならないためにも、自身の行動の振り返りは重要です。

この記事をきっかけに「本末転倒」な行動をしていないか振り返りながら、改めて「本末転倒」の正しい意味や類語・英語表現を覚え、適切に業務を処理できるようにしましょう!

(高橋モータース@dcp)

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