あなたは「ご所望」という言葉、ちゃんと意味を答えられるでしょうか。
普段あまり聞きなれない言葉は意味を正しく知って使っていかないと、どんどん忘れてしまいがちです。
そこで今回は、「ご所望」という言葉について、意味やどんな場面で使うと効果的かなど、例文付きでご紹介します。
この記事を参考に、紛らわしい類語についても、合わせて覚えておくと便利です!
「ご所望」は「ごしょもう」と読み、「ほしいと思う」という意味の「所望」に、丁寧を表す接頭語が付いた言葉です。
本来は「ほしいと望む」「それをほしいと思っている」という意味の言葉になります。
敬語が関係するということから、自分ではなく、相手に対して使う言葉だということが分かるのではないでしょうか。
「ご所望」という言葉はパソコンなど機種によっては一発変換できない場合が多く、なかなか厄介な存在です。
しかし、辞書登録をしてどんどん使う機会を増やすと、とても便利な言葉となるでしょう。
使い分けができるようになれば、あなたもワンランク上のビジネスパーソンですよ!
「ご所望」の使い方を例文で見てみましょう。
例文を見ても、「ご所望」は「ほしがっていたもの」「希望していたもの」を示し、目に見える品物をリクエストする場面に多く使われることがわかます。
「ご所望」は以下のように質問としても使えます。
本来は希望するものは「物」でも「状況」でも問題ありません。
時代劇でよく見聞きする
「我が殿はご休息をご所望じゃ」
というセリフのように「その状況を希望する」場合に使っていることからもわかります。
しかし、現代では「状況の希望」には「ご要望」「ご希望」という言葉を使うことが増えてきました。
「ご所望」と同じように頻出する類語表現「ご希望」「ご要望」の意味や違いについても整理しておきましょう。
まずは「ご所望」と「ご希望」を比較してみました。
ご希望は「お客様から、禁煙にしてほしいとご希望がありました」のように、訴えが弱い表現であることがわかります。
では「ご所望」と「ご要望」についてはどうでしょうか。
ご要望は「お客様から、禁煙にしてほしいとご要望がありました」のように、強くリクエストする場合に使われます。
「ご希望」がさらに強くなると「ご要望」にシフトするイメージです。
言い換えとしては、以下のようなものが挙げられます。
日常生活ではあまりなじみがないかもしれませんが、「ご所望」はお客様とのコミュニケーションを丁寧かつ円滑にするために覚えておくと便利な言葉です。
また、類語表現も細かなニュアンスがあるため、使う際は相手の状況や状態を考慮して使い分けると良いでしょう。
この記事を参考に、さっそく「ご所望」という言葉を使ってみてくださいね!
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・執筆者:山河丸々(さんが まるまる) 海外で外国人に日本語を教えている兼業ライター。現在はアジア某国在住。日々生まれてゆく新しい日本語と、日本語能力試験に出る日本語との乖離に悩む。趣味はB級グルメ食べ歩き。
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