サービスをローンチ……とはどういう意味？ リリースとの違いや使い方を解説【例文つき】

ビジネスシーンでは、日常会話ではなかなか聞かない用語がたくさん登場します。ビジネスでのスムーズな意思疎通のために本来の意味を知っておきたいものです。

ここでは「ローンチ」という言葉の意味や使い方例文、リリースとの違いや言い換え表現について解説します。特にIT業界ではよく使われる言葉なので的確に使えるようになりましょう。

ローンチの意味

ローンチとは、ビジネスで新商品やサービスの販売を開始することを指します。新しい商品やサービスの開発が完了して「市場に投入されるタイミング」のことをローンチと呼んでいます。

ローンチは英単語の“Launch”が語源となっており、その発音から「ロンチ」「ラウンチ」と表現することもあります。

“Launch”には「（新造船を）進水させる」「（人を世間などに）送り出す」「（新製品を）発売する」「（ミサイルなどを）発射する」といった意味があります。

日本のビジネスシーンでは、もともとIT業界の中で主に使われ、webサービスを立ち上げたりアプリケーションを公開したりするときによく使用されてきた言葉です。

現在では、それだけでなく新規開発された製品、新しいサービスを世の中に出すときも使われるようになっています。

また、ローンチは金融用語としても用いられます。金融用語としてのローンチは、市場に有価証券を発行する旨を公表することを指します。

ローンチとリリースの違い

ローンチとよく似た言葉の1つに「リリース」があります。

リリースには次のような意味があります。

「発売すること」という意味を持っているため、ローンチとはとてもよく似ていますよね。使い分けとしては、リリースの方は曲の公開・発表に使われたり、企業からのお知らせのように情報を出すといったように無形のものに使われることが多いです。

企業から何らかの新しいお知らせが発信されるとき、その内容が記載された公式文書のことを「プレスリリース」といいますよね。

一方、ローンチの方は、事業の1つとしての「新商品」や「新サービス」を対象に使われることが多いです。

ローンチを使ったビジネス例文

では実際のビジネスシーンでローンチがどのようなシーンで、どのように使われるのか例文をご紹介していきます。

ローンチは大まかには「立ち上げ」というニュアンスで、正式に公開されるタイミングでビジネスシーンで使われることが多いです。

ローンチの関連用語

ローンチという言葉が付いている関連用語をいくつかご紹介しましょう。

プロダクトローンチ

プロダクトローンチとは、販売開始時点だけでなく販売開始前から、広告宣伝などを行うことで期待値を上げて売上を拡大させるマーケティング手法のことです。

例えば新型iPhoneは、発売前から大きな話題となりますよね。新しい機能はどうか、何が変わったのか、価格は？といった情報が事前に発信されることで顧客の気持ちが高まっていきます。結果、発売日には爆発的な売上を上げることができるのです。

ローンチタイトル

ローンチタイトルは、ゲームの分野で主に用いられている言葉で、ゲーム機本体の発売と同時に販売されるゲームタイトル（ソフト）のことを指します。

例えばPlayStation5がローンチされたときのローンチタイトルはフォートナイト、といった具合です。せっかく高性能なゲーム機本体が発売されても、魅力的なゲームタイトルがないと気分は盛り上がりません。ローンチタイトルはゲーム機本体の売上を左右する重要な存在なのです。

ローンチパッド

ローンチパッドは“Launchpad”と書き、Macのパソコンにある基本的機能の1つです。Launchpadには「発射台」という意味があり、パソコン内にあるアプリ（ソフト）を一覧で見ることができます。

「メール」「写真」「表計算ソフト」など、さまざまなソフトが並んでいて、そこから作業を開始することができるしくみです。

ローンチの言い換え表現

ローンチの言い換え表現は、カタカナ言葉としては前述の「リリース」が挙げられます。それ以外の言い換え表現は、日本語にはなりますが次のようなものがあります。

まとめ

ビジネスシーンはどんどん多角化して新しいものが生み出され続けています。世の中をもっと豊かに、もっと便利にするために多くの企業が新しいサービスをローンチしています。しっかり意味を理解して適切に使えるように、この機会にマスターしておきましょう。

（学生の窓口編集部）