こんにちは!ガクラボメンバーの菅原です。
皆さんは“ウェルビーイング”という言葉を知っていますか? ウェルビーイング(Wellbeing)とは、“良い”の「Well」と“状態”の「Being」を組み合わせた言葉で、身体的・精神的に健康で、社会的にも良好な状態であることを意味します。
しかし、意味を知っても漠然としていてウェルビーイングな状態ってよくわからないですよね。そこで、私は2025年10月11日(土)にウェルビーイングについて深く考えることができるワークショップ「Wellbeing Day ~世代を超えてウェルビーイングを考えるワークショップイベント~」に参加してきました。
ルムア株式会社、株式会社NTTデータ ヘルスケア共創ラボ、コクヨ株式会社、株式会社CHINTAIの4社合同による本イベントは、“心身のバランスの整え方を学び、日々に活かそう”をテーマに、Wellbeing×「暮らし」について学生と大人が一緒に考えていくワークショップです。
ワークショップでは4つのグループに分かれ、テーブルごとに用意された異なるペルソナ(架空の顧客像)を参照しながら、それぞれに最適なウェルビーイングな生活のあり方を考察しました。私のチームのペルソナは、真面目で努力家、就活と学業の両立で時間がないけど自分がどんな仕事に就きたいかまだ分からず悩んでいるなつきさん。
グループワークを通して「自分自身と向き合ったり、自分の気持ちを紙に書きだしたりする時間を1日10分作ってみるのはどうかな?」、「快適な睡眠のために環境を整えることも大事だよね」、「自分の好きなものに囲まれる空間を作ってみたら自分の“好き”が何かわかるかも!」と様々な意見が上がり、最終的に「自分の心と向き合い、自分らしい未来を見つける」というテーマにまとまりました。暮らしを豊かにするヒントは日常の中にあり、それに気づくための小さな一歩を具体的に考える、非常に有意義な時間でした。
ルムア株式会社 代表 佐藤 唯さん(写真右)
「“ウェルビーイング”という言葉は、しばしば目指すゴールとして語られることがあります。しかし、ルムア株式会社はこれを手段と捉え、ウェルビーイングを人々に伝えていくことで『幸せが連鎖・循環する社会の実現』を目指しています」
代表の佐藤さんが目指すのは、“ウェルビーイングが向上したその人が、今度は誰かのウェルビーイングを向上させる”という幸せの連鎖を生み出す未来。ルムア株式会社では、実際にこのビジョンを具現化するため、学校への講演会やホテルの空間デザインなどの活動を積極展開しています。これらの活動は、単に目の前の人々の満足度を高めるだけでなく、講演を聞いた学生が家庭に変化をもたらしたり、デザインされた空間での体験をした人たちが今度はイベントのボランティアとして活動したりするなど、誰かのウェルビーイングを育むための循環の起点として機能しています。
株式会社NTTデータ ヘルスケア共創ラボ 室長 矢野 高史さん(写真左)
「NTTデータ社内におけるウェルビーイングへの取り組みは、『ウェルビーイングを向上するための活動を推進しよう』という大号令として全社に発信されています。そして、その大号令に応える形として、ウェルビーイングなスペースの創設や社員同士のコミュニケーションを活性化させるためのツールの開発・導入が現在進められています」
一方で、矢野さんは個人として「ウェルビーイングを非常に大切にしている」とのこと。その哲学の根底には「ウェルビーイングは1人ひとり違っていい」という考え方があります。矢野さんにとってのウェルビーイングとは「自分らしくいること」であり、自分らしい自分を追求するために、筋トレなどのフィジカルな面と推し活などのメンタルな面の両面で工夫を凝らしています。
コクヨ株式会社 働き方改革プロジェクトアドバイザー/シニアコンサルタント 坂本 崇博さん(写真右)
「コクヨ株式会社では社員のウェルビーイング向上として、可処分時間(自由に使える時間)を増やす活動に注力しています。これは、仕事や家事など義務的な活動に取られてしまう時間から、自分にとって本当に価値のある時間を生み出すことを目指すものです。この可処分時間を生み出し有効活用してもらうため、主に2つの活動を推進しています。1つ目は、業務の効率化による時間創出です。そして2つ目は、生み出した時間を有意義に使うためのA面とB面の推奨です。これは、仕事や公的な側面(A面)とは別に、自分だけの私的な時間や趣味(B面)を充実させることを推奨する考え方です。社内では社員が自分の趣味を共有し合う「B面の共有会」を文化祭のような形で開催し、個人の“好き”を広げるきっかけを提供しています」
株式会社CHINTAI メディアディビジョン担当部長 兼 メディアディビジョンイノベーショングループマネージャー 兼 広報室室長 高橋 真さん(写真左)
「株式会社CHINTAIが今年公開予定のAI賃貸検索ツールは、家賃や間取りといったスペックではなく、“町と暮らし方”から理想の物件を探すことを可能にします。従来の“バス・トイレ別”といった部屋の設備条件での検索から、暮らしのイメージで物件に出会うという新しい体験を提供します」
このサービスの核心は、AIが物件情報に暮らしのイメージを添えることで、ユーザーの潜在的なニーズを引き出す点にあります。AIは物件スペックだけでは伝わらない周辺環境や生活の魅力をコメントとして提案します。これにより、ユーザーはこれまで考えたこともなかった「住みたい街」や「理想の生活」のイメージを得ることができ、「探さないから出会えない」という従来の課題を解消します。
ウェルビーイングとは遠い理想ではなく、日々の暮らしの中にある小さな工夫や選択の積み重ねなのだと実感しました。登壇された4社のお話は、働く環境、住む場所、時間の使い方といった様々な切り口から、私たちが「より良く生きる」ためのヒントを与えてくれました。
大切なのは誰かの真似をするのではなく、自分自身の心と向き合い、「自分にとっての快適さとは何か?」を問い続けることなのかもしれません。
皆さんは明日からどんな小さな一歩を踏み出しますか? 私は、まずは1日10分、自分の気持ちを書き出す時間から始めてみようと思います。
取材・文/菅原果音(ガクラボメンバー)
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