あなたが休みの夜に自宅でくつろいでいたら突然会社の上司や先輩から電話がかかってきて、「今、○○で飲んでいるから来ないか」と誘われたことはないでしょうか。その際にお誘いをきっぱりと断れば、その後の上司などとの関係を悪くさせてしまうかもしれません。ここでは、休日での上司や先輩からの急なお誘いを断るが、彼らとの関係を良好に保ちたい! という方のために上手な断り方を紹介しましょう。
休日での上司や先輩からの飲み会へのお誘いにどのような目的や理由があるかにかかわらず、お誘いの断り方によっては彼らとの関係を悪くしてしまう恐れがあります。そのため誘われた側としてはそのことを十分に踏まえて今後の関係に影響がでにくい断り方のセオリーを理解して実行する必要があるのです。
その断り方のセオリーとは、断ることを丁寧に謝る、相手が納得しそうな断る理由を述べる、お誘いのお礼を述べる、といった3つの手順を漏れなく実行することです。
まず、お誘いを受けて断る場合は丁寧な謝罪を述べることから始めましょう。あなたがお誘いを「今日は忙しいのでいけません」ときっぱり断るだけでは、「せっかく誘ってやったのに」というように気分を害されることになりかねません。そのため、まずは「せっかくお誘いいただいたのに申し訳ありません。実はこれから予定が」というように丁寧な謝罪を述べ、相手の気分を悪くしないようにしましょう。
どんな人でも最初に「すいません。ごめんなさい。申し訳ありません」などと素直に謝れると気分は悪くなりにくいものです。そして、その後は間髪入れずに次のような納得しやすい断る理由を説明するようにします。
■納得されやすい理由その1:家族などの看病やお見舞いがあるから
うそをついてお誘いを断るのはよいこととは言えませんが、職場でいらぬ波風をたたせないためには家族や友人などの病気を理由に断るのがよいかもしれません。人は病気などで弱っている者に対して優しくなったり同情したりする傾向があるので、この理由で断られても誘った側は納得しやすいというわけです。
例えば、次のような理由が挙げられます。
・子供が急に熱を出して寝込んでいるので外出ができない
・友人が風邪をひいたのでこれから様子を見に行かないといけない
・祖父の体調が悪く今から見舞いに行かないといけない
このような理由を事前に考えておき、実際に上司や先輩からお誘いを受けた時にはすぐに理由を話せるようにしておきましょう。
ただし、何回もこの手を使って断っているとうそが見抜かれてしまうので、多用は避けるべきです。また、うそをついた翌日以降に「○○さんの容体は大丈夫?」などと尋ねられることもあるので、ちゃんと話をあわせられるように注意しておかねばなりません。
■納得されやすい理由その2:自分の体調が悪いから
自分の体調が悪いことを理由にしてお誘いを断るのも悪くはないでしょう。家族などの病気を理由にするよりもやや信ぴょう性が疑われる恐れもないとは言えませんが、もっともらしい理由を用意しておけばうまく切り抜けられるかもしれません。
例えば、次のような理由が挙げられます。
・朝からおなかの調子が悪くずっと横になっていました
・頭痛がして食欲もない状態で困っています
・胃の調子が悪くむかむかして飲食できそうにありません
誘った相手の体の調子が悪ければ、誘う側としても無理強いすることはできず、納得して早々に諦めてくれるのではないでしょうか。
しかし、この理由も多用するとうそがばれやすいので注意が必要です。また、理由を話して断った日の翌日以降ではあなたの体調を聞かれることもあるので、あまり大げさな症状を理由にしないようにしましょう。
一晩安静にしておけば翌日には回復できる、といった程度の理由にするのがポイントです。「風邪をひいて寝込んでいました」というようなうそは翌日以降の勤務でばれやすくなるのでおすすめできません。
■納得されやすい理由その3:これから先約があるので
上司や先輩が比較的納得しやすい内容として、「○○の先約があるので行けない」という理由もよいでしょう。家族の病気や本人の体調よりは説得力がやや欠けるかもしれませんが、この理由も無理強いしにくいことには間違いありません。
例えば、次のような理由が挙げられます。
・学生の時の友人と夕食を約束しています
・遠方の親戚が来て家族とともに食事をすることになっています
・子供の誕生日で外出することができません
「そうか、それなら仕方がないな」と思わせる理由がベストですが、とっさに適当すぎることを話すと後のフォローがしんどくなるので事前の準備がやはり欠かせません。また、説明した理由とは異なるイベントに参加した場合にそれが上司などにばれると気分を害されるので注意しましょう。
■断った後はお誘いへの謝意を忘れず述べることが重要!
さまざまなもっともらしい理由で断ったとしても、誘った側は「その理由って本当?」、「俺のこと嫌っているの?」などと感じることもあるかもしれません。そのため断った理由を話した後は、「誘っていただいてありがとうございました」というお礼を述べるようにします。
さらに「次の機会は行けるようにしたいので懲りずにお誘いください」と付け加えると、断られた残念感も軽減されるはずです。誘った側が嫌われていないと思えるような言葉を事前に準備しておくのがポイントです。ただし、大げさに「また誘ってください」などと連呼すると、真に受けられ本当に誘われることになりかねないのでほどほどにしましょう。
休日に上司や先輩から飲み会へ誘われても喜んで行く気になれないことも多いでしょう。そんな場合きっぱりと断りたいところですが、そうすればその後の職場での人間関係が悪化するかもしれません。お誘いを断り上司などとの関係を壊さないために、ぜひ断り方のセオリーを使ってみてください。まず、丁寧に謝る、そして、理由を述べる、最後にお礼をいう、この手順を適切に行えば急なお誘いも乗り切れるのではないでしょうか。
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