改訂ってどういう意味? 社会人なら知っておきたい改定と改訂の違いとは

2022/12/29

ビジネス用語

「改訂」とは、「改めること」と「訂正すること」という二つの語源からなる言葉ですので、「今までの文章や内容を訂正して、書き改めること」を意味しています。一方、「改定」の方は同じく「改める」という意味があるほか「定めること」という意味もあわせ持ちます。「今まで決まっていた古いものを改めて、新しく定めること。」という意味で使います。

ビジネスシーンでも頻繁に使われる「改訂」「改定」は、シチュエーションによって正しい使い分けが必要。そこで今回はこの2つの正しい意味や違い、使い方について確認していきましょう。あわせてよく似た「改正」という言葉にも触れていきます。

「改訂」の意味と「改定」との違いとは

「改訂」と「改定」の意味の違いは、それぞれの漢字の意味に着目することで、理解しやすくなります。それぞれの意味と違いについて解説します。

改訂の意味と読み方

【改訂】(かいてい)

今までの文章や内容を訂正して、書き改めること。

「改訂」の漢字をみると、「改める」と「訂正する」という2つの意味合いを持つことが分かります。つまり「訂正して改める」ですね。

改訂は、書籍・教科書・マニュアル・規則など何らかの「文書化したもの」を書き直す際に用いられることが多いです。そして改訂をして再発行されたものは「改訂版」(読み方:かいていばん)と呼びます。

改定の意味と読み方

【改定】(かいてい)

制度や価格など今まで決まっていた古いものを改めて、新しく定めること。

「改定」の漢字をみると、「改める」と「定める」という2つの意味をあわせ持つことが分かります。「今までの内容とは異なる新たなことを決め、定めること」を表現するときに使います。

改訂と改定の意味の違い

改訂と改定の意味の違いを改めてまとめると、このようになります。

・改訂を一言でいうと「書きなおす」こと。
・改定を一言でいうと「定めなおす」こと。

改訂の方は、書籍や文書を書き直す、という意味で使われます。具体的には分かりにくい表現を分かりやすいものに変えたり、新たな内容を加えたり、誤字を直したりといったことが改訂作業ということになります。

一方、改定の方は書き直すというよりも「既存のものを改め、定める」といったニュアンスです。何らかの決まりごとを変えましょう、というときに改定を使います。

「でも、改定したらだいたい文書で書き直すのでは…?」

制度などの改定が行われると、たいていはその制度を改めて文書化しなおすことになるでしょう。このときも、文書化することを「改訂する」といいます。つまり「改定」が行われると文書を「改訂」することにつながる、ということです。

改訂の使い方を例文で紹介

改訂の使い方を例文で紹介

「改訂」は、書類や文書の表記や、誤字脱字などの文字を改めるときに使用されることが多く、以下のような具体例が挙げられます。

<改訂の使い方例>

1.マニュアルに追加項目が生じたので、全体の誤字脱字とまとめて改訂する。

2.ルールブックの初版の不備を改善して、今般「改訂版」が発行された。

3.趣味の入門書の「改訂版」が、このたび出されることになった。

4.先日指摘された資料の不備に関して、一両日中に改訂作業を完了しなければならない。

5.来年度は、大幅な教科書改訂が行われる予定だ。

改定の使い方を例文で紹介

「改定」は何らかの制度や規則、金額などの内容を新たに決め直し、定めるときに使用されることが多いです。具体例は次のとおりです。

<改定の使い方例>

1.役員報酬の改定は、状況に応じてその都度決定される。

2.郵便料金に関して7年ぶりの改定が行われた。

3.制度の改定に向けて、基本ルールの見直しから始めよう。

4.実態に見合う就業規則の改定に向け、専門家と打ち合わせをします。

5.賃金制度の改定は、社員のモチベーションを向上させる目的がある。

上記のうち「就業規則」については文書を直すという意味で、「改訂」の方を使うケースも。ですが、就業規則を見直す場合の多くは、単なる表現の修正だけでなくルールそのものを見直す内容となっています。こうした趣旨から、就業規則の「改定」と表記することも多いです。

「改訂」と「改定」が混在するケースとは?

「改訂」と「改定」が一文の中で同時に使われることもあり得ます。意味の違いを意識しながら具体例を見ていきましょう。

<改訂と改定が混在するケース>

1. ルールの改定にともない、マニュアルの改訂がおこなわれた。

2. 健康保険の保険料率が改定されたので、関連するフォーマットの改訂版を作成した。

3. 鉄道運賃の改定に合わせて、時刻表のデータを一部改訂する。

▼他のビジネス用語の意味と使い方はこちらをチェック!
基本のビジネス用語45選! 新社会人なら知っておきたいしごと語辞典

改訂版をほかの言葉に言い換えると?

ここからは「改訂版」という言葉をさらに詳しくみていきます。改訂版をほかの言葉に言い換えたいときは、どんな表現を使うといいのでしょうか。
改訂版と意味が似ている類語を2点ご紹介します。

●訂正版(ていせいばん)

「訂正」とは、言葉や文章の誤っている部分を正しくなおすことを指します。改訂よりも聞きなじみのある言葉なので、日常的に使いやすいかもしれません。

<例文>
例のお見積り、早速直しましたので訂正版を送ります!


●修訂版(しゅうていばん)

「修訂」とは、出版物の誤りを直し正しくすることを指します。改訂版とかなり近い意味合いで使うことができます。

<例文>
修訂第1版のあとで修訂第2版も出ているようだ。

改訂版の英語表現

改訂版を英語表現にすると、次のようになります。

a revised edition
(改訂版)

英語で“revise”とはまさに「書籍を改訂する」「校閲する」といった意味があります。英語にも「改訂する」にぴったり当てはまる単語があるのですね。そして“edition”が「版」という意味なので“a revised edition”で改訂版となります。

改訂・改定に似ている「改正」という言葉も

「改正」も「改訂」「改定」と音と言葉が似ているため、混乱する人も中にはいるでしょう。「改正」は、「改」は改める、「正」は正しいという漢字の通り「改めて正しくする」という意味があります。

<例文>
日本の憲法は制定・施行されてから、まだ1回も改正が行われていない。

「改定」と「改正」の意味は、確かに似ています。違いとしては、「改正」の方は「法令」を対象とするケースが圧倒的に多いです。「法改正」という言葉を聞いたことがあるでしょう。それから行政の制度を対象として「制度改正」といった使い方もします。

「改正」「改定」「改訂」それぞれの意味・使い方をしっかり理解して、3つを使いこなせるようにしましょう。

まとめ

「改訂」と「改定」の意味の違いや、使い方の具体例をご紹介しました。「改訂」は「書きなおす」そして「改定」は「定めなおす」というニュアンスとなります。読み方が同じのため、パソコンやスマホの自動変換では間違えやすい2つの言葉ですが、意識して使い分けしてみましょう。

▼よく使われるビジネス用語の意味をチェック!
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○「拙宅
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文:マイナビ学生の窓口編集部

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