「大慶」とは? 意味や使い方、類義語を解説【例文つき】

更新:2024/05/20

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「大慶」の意味とは

手紙の挨拶文の中には慣用的な表現がいくつもありますが、「大慶」もそのひとつ。「大きな喜び」を意味するかしこまった挨拶の表現として使われている言葉です。

個人的な手紙のほかビジネス文書においても今なお使用される表現であるため、ビジネスパーソンとしては知っておきたい言葉のひとつと言えます。この機会に「大慶」の意味を理解し、例文を見ながら正しい使い方をマスターしましょう。

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「大慶」の意味と読み方

大慶は「たいけい」と読みます。意味は「大きな喜び」「この上なくめでたい」「非常に喜ばしい」といった意味を表しています。

大慶の「慶」という字には「幸い」「めでたい」「よろこぶ」といった意味があります。そこに「大」が付くことで、「大変におめでたい」と相手の幸せを心から喜ぶような明るいニュアンスを持つ言葉です。

「大慶」の使い方

大慶は古くからある言葉ですが、現在では手紙や文書の中のかしこまった挨拶表現として使用されるのが一般的です。

使うシーンはビジネス・プライベートを問いません。先方の何らかの状態について、自分の喜びを伝えるために、冒頭の挨拶文の中で使われます。

基本の使い方は「大慶に存じます」といった丁寧な表現となります。まずはこのフレーズから覚えるようにするといいでしょう。

プライベートでの使い方

例えばプライベートでの手紙なら、冒頭の挨拶で相手が元気で過ごしていることを「ますますご健勝のこととお喜び申し上げます」などと表現しますね。これを「ご健勝のことと大慶に存じます」と表現することができます。

ビジネスでの使い方

ビジネス文書でも基本的な使い方は同じ。相手の商売繁盛などに対して「大変おめでたいことで、お慶び申し上げます」という気持ちを示すために大慶が使われます。

このとき「貴社ますますご隆昌のこととお喜び申し上げます」といった表現に代えて「ご隆昌のことと大慶に存じます」のように使うことができます。

「大慶至極」としても使われる

「大慶に存じます」のバリエーションとして「大慶至極に存じます」という四字熟語を使った表現もあります。

「至極」は「この上ない」という意味であるため、大慶至極は「この上なくめでたい」「この上なく喜ばしい」という最上級のニュアンスを持っています。

「大慶」の例文【すぐに使える!】

「大慶」の使い方

では、ビジネスシーンを想定した例文を「大慶」と「大慶至極」に分けてご紹介しましょう。

「大慶」単独の例文

「謹啓 貴社におかれましては時下ますますご隆昌のことと、大慶に存じます」


「謹啓」は「拝啓」でも構いません。ビジネス文書の冒頭の挨拶文として、季節を問わずそのまま使える例文です。ちなみに「大慶に存じます」のところは、そのまま「お慶び申し上げます」と言い換えることもできます。

「拝啓 残暑の候、貴社ますますご清栄の段、大慶に存じます」


このように、ご清栄の「段」や「由」とともに「大慶に存じます」を使うと、引き締まった印象となります。「残暑」のところは季節に応じて変えるようにしましょう。

また、「大慶の至りに存じます」の表現も使われており、個人の手紙などでも見られます。

「大慶至極」の例文

「貴社におかれましては益々ご隆盛の由、大慶至極に存じます」

「貴社に於かれましては『定年後の生き方』のご発刊の由、大慶至極に存じ上げます」


大慶を単独で使用するよりも強めの印象となりやすいです。漢字が並ぶことで、漢文調で堅めの雰囲気となるため、よりあらたまった文書で使うのに向いているでしょう。

「大慶」と意味が似ている類義語

大慶と意味が似ている類義語について解説します。

同慶(どうけい)

相手の慶事を自分も同じように喜ばしく感じている、という意味。「御同慶」と「御」を付けて用いられるのが一般的です。

御慶(ぎょけい)

およろこび、お祝いという意味。主に新年を祝う挨拶として用いられるのが一般的です。

なお、その他の言い換え表現として「大慶に存じます」というフレーズで考えた場合は「お慶び申し上げます」というフレーズに言い換えることもできます。

まとめ

お手紙やビジネス文書では挨拶文が必要になりますが、その中で相手の状態に対して自分の喜びを伝える言葉として「大慶」が慣用表現として使用されます。

やや漢語調になり少し堅いイメージもありますが、かしこまった感じ、改まった感じを出したい場合などに大慶を使ってみてはいかがでしょうか。

(学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

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