社会人になると、会社関係などでお葬式に出る機会も出てきますよね。それまでに一度も参列したことがないという人でも、黒無地の服装と数珠、黒の靴といった基本的な服装や、お焼香の仕方はある程度知っていると思いますが、お葬式には他にも細かいマナーがあったりします。今回は、そんなお葬式の細かいマナーを紹介します。
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●男性の場合ネクタイピンはNG
基本的に弔事で光り物はNGです。ネクタイピンはあると便利なものですが、着けないで参列しましょう。またカフスも基本的には着けないようにし、もし着ける場合は黒のものを使用しましょう。
●結婚指輪以外のアクセサリーは外す
光り物はNGですので、女性はアクセサリーを全て外します。ただ、真珠だけは「涙を連想させる」ということで着用してもよいということになっています。その際は必ず1連のものにすること。重ね着けは「不幸が重なる」ということで、弔事では縁起が悪いこととされています。
●バッグは金具のない黒の布
女性の場合、バッグを持って参列すると思いますが、この際気を付けたいのがバッグの色。服装と同じく黒色の布地のものを用意しましょう。動物の革を使ったバッグは「殺生」を連想させるのでNGです。また、できれば金具のないものを選ぶのが好ましいです。
●ひものある靴は避ける
靴は黒色のものを選ぶのが普通ですが、ひものないものが好ましいとされています。というのも、「結べるもの」は葬儀の場にはふさわしくなく、またちょう結びは「物事を繰り返す」という意味で縁起が悪いとされているのです。
●香水は付けない
大勢の人と会う場ですので、つい香水を付けてと考える人もいるかもしれませんが、葬儀の場で香水はNGです。匂いのするものは避けましょう。
●宗派によって焼香の回数が違う
お焼香の回数は宗派によって違います。
・真言宗......3回
・曹洞宗......2回
・真宗大谷派......2回
・浄土宗......1-3回
・天台宗、日蓮宗......1回、または3回
・臨済宗......1回
・浄土真宗本願寺派......1回
とされています。ただ、そこまで厳しいものではなく、心を込めてやるのが一番です。
●キリスト教式ではご愁傷さまは言わない
遺族にお悔やみを言う際、よく使うのが「このたびはご愁傷さまでございます」や「ご冥福をお祈りします」というもの。しかし、キリスト教では死ぬことは終わりではなく永遠の命の始まりとされているので、こうした表現は使いません。「安らかなお眠りをお祈りいたします」といった言い方が好ましいようです。
●香典袋の書き方に注意
香典袋の書き方も宗派によって注意が必要です。
・仏式......「御霊前」「御香典(御香奠)」「御香料」
・神式・神道......「御玉串料」
・キリスト教式......「御花料」
こうした違いがあるので、相手の宗派を調べてから香典袋を書くようにしましょう。また、お香典の金額も注意が必要。4や9が付く数字は「死ぬ」「苦しむ」を連想させるので絶対に避けましょう。
「読経中は居眠りしない」「笑わない」「通夜で飲み過ぎない」など、基本的なことにも注意しないといけませんが、こうした細かい部分にも気を使うといいでしょう。
(中田ボンベ@dcp)
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