先日「女の敵は女?」というコラムを書きましたが、それでも女同士の付き合いは楽しいもの。女友達と素敵なカフェでお茶でもしながらおしゃべりしたり一緒に笑ったり。日々の忙しさの中で、女友達とのそんな時間に癒される女性も多いのではないでしょうか。
今回は、女同士、どのようにしたら「居心地良く」長いスパンで付き合えるか考えてみたいと思います。ちなみに、以下に挙げる点は、日本人のみならず、外国出身の女友達にも使えるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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●女友達とは「グループ」ではなく、なるべく「一対一」で付き合う
女同士が仲良くなると、ついつい、誰々ちゃんも誘って、誰々ちゃんも誘って......とメンバーが増えていきがちですが、大勢の人といっぺんに会っても意外と本音は話せないものです。
むしろ人数が増え、5〜6人の「グループ」になってしまうと、色々と面倒な事も出てきます。グループには、そのグループ特有のカラーというか雰囲気のようなものがあります。そのためグループで集まる場合、やはり参加者の一人ひとりがそのグループの「雰囲気」なるものに必然的に合わせていかなければならなくなります。そのグループの人達が、お上品な食事会を好む人達であれば、会うたびに結構な金額が食費に飛んでいき、また、そのグループの女性達が現在「結婚ラッシュ」や「出産ラッシュ」のような場合は、当然未婚・子どもなしの人はある種のプレッシャーを感じる事になるわけです。
「グループ」では、どうしてもこういった「全体の雰囲気」が大切だったりしますから、ちょっと変わった意見はスルーされたりと、微妙な事も結構あったりします。
それならば、女友達と「一対一」でお茶でもしながら話したほうが、「みんな」に気を遣う必要もないし、お互いにじっくり話せるのではないでしょうか。
「一対一」でのおしゃべりの何がいいかと言うと、それは「対等」である事です。どちらかがもの凄く気の強い人であるなど、性格にクセのある人でない限り、「二人」で話すぶんには「お互いが対等」なのです。話をする中で、「同じ部分」には「共感」し、「違う部分」に対しては「私と全然違うな〜。勉強になるな」と面白い発見があったりします。
それに、「一対一」の女同士の付き合いこそ、「大人の女性の付き合い」のような気もします。女同士5〜6人またはそれ以上の人数でレストランやホテルのラウンジで集まるよりも、二人でパッと行ったほうがカッコイイですよね。
●女友達とは、「細く長く」!
「誰々ちゃんと仲良くなって、沢山おしゃべりをして、情報は何でも共有しあって......」という付き合いも楽しいですが、時に、それは「太く短い」関係になりがち。つまり、盛り上がっているうちはファッションも趣味も恋バナも、何でも共有しあえて楽しいけれど、何かが噛み合わなくなると友情にヒビが入るのも早い。ひとつ言えるのは、女同士がお互いに「何でも共有」し合おうとすると、長い目で見て、あまりいい事はないという事。そこには、必ず「なんで私に相談もなく○○したの!?」というような感情が芽生えるからです。
大人の女が目指すべきは、女友達との「細く長い」付き合い。長いスパンで相手と付き合うけれど、「なんでもかんでも共有」はしない関係の事ですね。
共有をしないというとドライに聞こえるかもしれませんが、これは深い話はしない、という事ではなく、深い話や悩み事も時には話しながら、冷静にお互いの自由も認め合うという関係ですね。
●細かい「確認」はしない
先述の「細く長い」付き合いにつながる事ですが、社会人になり忙しくなってくると、学生の頃のように毎日や毎週、女友達と会うのはむずかしくなってきます。お互いに忙しいと、女友達に会うのは数ヵ月に1回、または数年に1回という人もいるでしょう。せっかく久しぶりに女友達に会えたのですから、お互いに気持ちよく過ごしたいものです。そんな時、記憶力が良い人の「確認作業」が相手の居心地を悪くさせていたりします。例えば「半年前に会った時、デートしてる相手がいるって話してたじゃない? あの人とはどうなったの?」のような「確認作業」です。これはやめておきましょう。「あの頃デートしていた相手」と今も上手くいっているのであれば、そしてその事について話がしたいのであれば、こちらから聞かずとも相手から話があるはずです。あまりに記憶力が良く、次に会った時に「前回話した内容の詳細を全て確認したがる女友達」というのは、相手からしたら時に気が重いものです。記憶力が良い人は、その記憶を頭の片隅におきながらも、相手にイチイチ「あの人とはどうなった?」「資格を取るんじゃなかったの?」などと確認しないほうが相手に喜ばれるかと思います。
いかがだったでしょうか。「女友達と上手に付き合う方法」、次回に続きます。
文●サンドラ・ヘフェリン
サンドラ・ヘフェリン
ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴16年。 自身が日独ハーフであることから、ハーフとバイリンガル問題、ハーフはナニジン? ハーフといじめ問題などハーフのテーマを中心に執筆活動をしている。著書にベストセラーとなった「浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ」(光文社) のほか、「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(メディアファクトリー)など計7冊。
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