【世界一周バックパッカーの旅ノート】vol.10:"ケチャップ強盗"という手口も!? 海外旅行中のトラブル事例と対処法

2012/02/20

付き合い・人間関係

卒業旅行

国境を越えたグローバル採用、世界規模で展開されるWEBサービスの登場……。ここ数年で、さらに日本の学生に身近になった"海外"では、今一体どんなことが起きているのでしょうか。また、海の向こうでは、どんな経験やチャンスが得られるのでしょうか? 世界一周の旅を続けた旅人「太田英基」さんが、日本の若者に伝えたいと思った"海の先で見つけたもの"を紹介します。


いよいよ春休みに突入しましたね! 皆さんは、学生生活最後の春休みをどのように過ごされているのでしょうか?
卒業試験も終わり、卒業旅行に出かける人も徐々に増えているはず。ぜひ、海外で色々な"モノ"を見たり、最高の想い出を作ってきてください。

今回の記事は、これから皆さんが出かける、海外旅行中の「危機管理」について。
僕はこれまでに、一般的に治安面で不安が多いとされる中南米、アフリカ、中東といった地域も旅してきました。
ちょっと、フリーで旅行をするにはハードなエリアばかりを挙げましたが、実は日本人旅行者の被害が多いのはこれらの地域だけではありません。

「日本」並みに治安が良いと誤解をしている人も多いかもしれませんが、ヨーロッパを舐めてかかってはいけませんよ。
「ポルトガル」では、空港にご丁寧に日本語でスリ・窃盗についての注意を呼びかけるポスターが貼られていたり、
「スペイン」や「フランス」の地下鉄では、日本語でスリ・窃盗について警戒を促す音声アナウンスが流れていたりします。
それだけ日本人がターゲットにされていること、被害に遭遇していることが事実としてあるのでしょう。

それは何故か?
それは日本人があまりにも油断し過ぎているからです。日本が平和過ぎるのです。
日本は世界有数に治安の良い国です。その国の人間が海外旅行をするのですから、他国の人と比べるとスキがあり過ぎるのでしょう。もちろん、「日本人はお金を持っている」と思われているのも理由の一つです。

いくつかヨーロッパでの手口を例に挙げてみます。

(1) ヨーロッパで最近多い窃盗事件が、「スマートフォン」をターゲットにしたものだそうです。

電車や地下鉄などの交通機関の中で、ドア付近で「iPhone」などをいじっている人を狙い、ドアが閉まる直前に「iPhone」を奪って降りるというケース。被害者が呆然と立ち尽くしたままでいる間に、電車が次の駅に向かって動き出すというものです。

対策としては、皆さんが欧州で地下鉄などに乗るときは、ドア付近でスマートフォンをいじらないこと。
いじる場合には片手ではなく、両手でガッチリ握り、駅に到着してドアが開閉するタイミングではポケットかカバンにしまうことをお勧めします。

(2) 2011年の秋ごろの話ですが、「ギリシャ」のアテネの治安が悪化しているようで、ホテル街の道端にナイフを持った人物が現れ、荷物を奪っていったという話を何人かの被害を受けた旅行者から聞きました。

対策としては、「大通りで人が多いところをできるだけ歩く」ようにしましょう。
そして、一番の対策は、荷物を持たずに手ぶらで移動することです。心配であれば、タクシーを利用したほうが良いかもしれません。
万が一、ナイフや拳銃を持った人が現れたら、そのときは命には変えられないので素直に荷物を渡しましょう。

(3)「スペイン」や「アルゼンチン」で行われている"ケチャップ強盗"というものがあります。

犯人はケチャップに限らず、何かしらの液体を衣類・カバンなどに突然かけてきます。 すると誰かが、「おー、ごめんなさい! 大丈夫? 今拭くから待ってね! ほらっ、こっちに座って座って! 荷物をおろして、ゆっくり休んで......」などというやり取りをし、こちらが油断するタイミングをうかがいます。うっかり気を許して荷物を置くと、背後から荷物を奪って逃げていく役割の人が現れます。その人を追いかけようとしても、しっかりとあなたの行く道を通行人として邪魔する役割の人もいたりします。つまり、グループ犯行なのです。

僕はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで遭遇しましたが、その時は整髪剤のムースのようなものをジーンズにつけられました。ちなみに犯人は40歳~50歳ぐらいのアルゼンチン人の女性でした。
この"ケチャップ強盗"は、長期旅行者には非常に有名な手口。今回初めて聞いた、という人は特にご注意くださいね。

対策としては、「無視すること」です。衣類に何かが付着しても、誰かがそれで自分を呼び止めても、立ち止まらずに歩き続けることです。

▲「アルゼンチン」・ブエノスアイレスの、ケチャップ強盗多発するターミナルの写真。


以上、いかがでしょうか? きっと知っていれば防げる被害もあると思います。

旅に慣れていない人は、しっかりと旅のトラブルについて予習してから出発しましょう。

僕が挙げたのはヨーロッパでよくある代表的な例のみです。
中南米・アフリカでは、さらなる注意が必要です。

そんな偉そうなことを言っておきながら、僕がこれまでに遭遇したのは、スリ未遂2回(ボリビア、インド)、携帯電話窃盗(ルワンダ、イスラエル)、デジカメ窃盗(タンザニア)、ケチャップ強盗未遂(アルゼンチン)でした。
見事に色々とやられていますね......情けないです。

皆さんの旅の思い出が、悪い思い出とならないように心から願っています。
トラブルを未然に防いで、旅を思いっきり楽しみましょう!


太田英基


【バックナンバー】

>>現地に滞在して初めて知れた、多くの日本人が「バンコク」へ移住する理由

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プロフィール: 太田 英基(Hideki Ota)

大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を運営する株式会社オーシャナイズを仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。
2010年9月15日に出国し、世界一周の旅にシュッパス。その一方で、海外で働く日本人("異国のサムライ")100人を探す旅「SAMURAI BACKPACKER PROJECT」を遂行。
他、様々なWEBメディアでもコラムを連載し、好評を得ている。2011年夏、東洋経済新報社より「 1か月10万円留学の衝撃!『フィリピン「超」格安英語留学』を上梓。

SAMURAI BACKPACKER PROJECT: http://samuraibp.com/
Twitter: @mohideki


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