論文の書き方とは? テーマの見つけ方と組み立て方を紹介! 2ページ目

編集部:おもち
2018/07/24
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論文の書き方4:テーマはかけ算でブレーンストーミング

論文はその研究分野の未来に貢献する一歩でなくてはなりませんし、その上でオリジナリティのある必要があります。これだけを聞くと、自分にはそんなテーマを考えるのは無理かもしれない……と思うかもしれませんが、そこで提案したいのは「かけ算」です。あるモノとあるモノをかけ合わせるかけ算のように、専門分野と何かをかけ合わせることでテーマのオリジナル性は一気に増します。たとえば若者語の研究とすれば、若者語だけだともうかなり研究し尽くされていますが、そこに、SNSやバイト、就活などをかけ合わせてみれば、自分なりに見えてくるものがあるのではないでしょうか。

また、大胆にアイドルや江戸時代、英語など、全く違うものをかけ合わせてみるのもおもいしろいかもしれません。そのようなかけ算になるものをたくさん出してみて、一番書けそうなもの、資料が見つかりそうなものなどを挙げていくといいですね。

論文の書き方5:目次を書いてみよう

さて、ある程度資料や引用がそろったら、それぞれをカードにして可視化できるようにしましょう。引用する文をカードに書き、グラフなどの資料はコピーしてカードに貼って、それぞれ出典を書いていきます。その際に、ページ番号を論文に出典を記す際にも必要になるだけでなく、あとで自分が確認するときにも便利なので、何ページに載っていたものなのかも書きましょう。

そこまで完成すれば、次は論文の道しるべともいえる目次を書いていきましょう。目次がしっかり書けていたら、あとはそれに向かって書き進めていくだけなので、目次を作るときにはしっかりと章立てをしましょう

章立てをして可視化していくことで、どのぐらいの分量がそれぞれの章で書けるのかを推測していきます。あまりに分量の差があるようなら、同一の章にしてしまうこともこのときに検討していきましょう。また、その際、どの資料、どの引用をどの章で使うのかも決めておいてください。全体を見て、資料や引用が足りていない部分があるかどうかを確認します。

資料や引用が足りていないようなら再度論文に使えるいい資料や引用がないか探してみます。ある程度一覧にできれば、再度その流れに問題がないかどうかを精査し、論文の論旨の微調整を行っていきましょう。自分が想像していた結末に持っていくことが難しいようであれば、テーマを変えることも可能ですので、目次を作った段階では変更することはそれほど大変なことではありません。

また、それぞれの学部やゼミなどで卒業論文に必要な分量が決まってくると思いますが、このときに、この目次で必要な文量の論文が書けるのかどうかも精査します。自分が作った目次の章立てに当てはめて、文量が足りるかどうかを確認してみましょう。足りないようであれば、さらに章立ての数が必要になってくるので、この段階である程度しっかりと固めておくと、あとの作業がずいぶんと楽になってきますよ。

論文の書き方6:書き始めは先行研究から

目次が完成すればいよいよ論文に取りかかれるのですが、その際にまず書き始めてほしいのが先行研究です。先行研究とは、先人たちがどんな研究をしてきたのかを書いていきます。誰がどのような結果を残したのかということを整理しておくことが大事です。その残した結果をそのまま利用して自分の研究に展開していくことも、その残した結論は違うんじゃないかと反論して自分の研究に展開していくこともできるでしょう。

また、「あの人はこんな研究をしているけれど、この部分は研究されていないので、わたしはこの部分を研究します」というために、先行研究を利用することもできます。先行研究はそういった役割を担う点から、論文を書くにあたって早い段階で書いておき、いったん先行研究を書いたら再度精査してみることがおすすめです。その際、精査のポイントは「その人のその結果は最新のものなのか」「反論して問題はないのか」「自分が研究しようと思ったところはほかの人にすでに研究されていないのか」という点。ある人が論文の中で、Aという結果を残していたとしても、その人の新しい論文ではBになっていることがあります。その場合、Bの存在を知らなくてAの結果を利用して自分の論を展開してしまえば論が間違った結果になってしまうでしょう。

次に、ある人の論に反論して自分の論を展開しようとした場合、その人の論を正論と考えている人はどれだけいるのかということを知る必要があります。同じような研究をしている人たちがみんなその論を正論として捉えていれば、反論するのはなかなか至難の業ということになりそうですね。最後にある人の研究で、その人がまだ研究できていないところを自分の研究にしようと思った場合、もうすでに研究している人はいないのかということを必ずチェックしましょう。

もし誰かがすでに研究していて、その手法が自分よりうわてだった場合は、かなり分が悪い結果となってしまいます。それらの点を踏まえて、もし該当しそうになった場合には、論文の方向修正をしなくてはいけないので、そのために先行研究を早い段階で書いておきましょう。

まとめ

論文は一気に直線上に書き上げるのではなく、微調整をしながら全体のバランスを見て書いていくイメージなので、こまめに振り返って、修正を加えながら書いていきましょう。そうすることで、わかりやすく読みやすい論文になっていきますので、ぜひこの論文の書き方を参考にして、自分らしい論文を書いてくださいね。


・執筆:如月柊

現在大学で論文の授業を担当。広く留学生のための日本語の書き方、資格取得のための小論文の書き方なども指導。また、書く技術としての書籍も出版。

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