【サントリーの先輩社員】サントリー酒類株式会社 営業:大平陸さん 2ページ目
▲学生時代の大平さん
大平さんのガクチカ(学生時代一番力を入れていた活動)は?
「ストリートダンス」のサークルでの活動ですね。実はダンスに対してはチャラチャラしたイメージを持っていて、どちらかと言えばアンチの立場だったのですが、あるイベントで見たダンスサークルのステージイベントがとてもかっこよかったんです。そこで「アンチの自分にもすごいと思わせる要因は何だろう」と興味が湧き、入部しました。
4年間そのサークルで頑張りましたが、特に思い出深いのは横浜の赤レンガ倉庫で行ったイベントです。私はイベントに呼ぶゲストダンサーの選定と交渉を担当していたのですが、やはり有名で人気のある人は見向きもしてくれませんでした。でも何とかイベントを成功させたいと思っていたので、ある人気ダンサーのイベントに足繁く通って交渉したところOKをもらうことができたんです。そのダンサーが参加することで他の有名な方も参加してくれることになり、結果的に大きな成功を収めることができました。
仕事で役立っている大学生時代の経験は?
今に役立っていることとしてはバーでの経験が大きいと思います。例えば人とのコミュニケーションを取る上で大事な「距離の探り方」。バーでお客さんを相手にする際は、どう懐に入るのかが大事ですが、ときには懐に入ってはいけないこともあります。そうした相手との距離を探る力というのは、バーでの仕事で学んだことです。また、バーでは上の世代の人にいかに気に入られるかというのも、大事なことの一つです。お酒の世界は年齢が上の方が非常に多いので、この世界で働く上でその経験が役立っています。
もちろんストリートダンスサークルでの経験も今に生かせています。イベントでダンスを披露する際は、リーダーとなる人間が方向性を決めるだけでなく、その方向性や考えをメンバーにもしっかりと理解してもらわないと、見ている人にうまく伝わりません。そのためには互いに話し合い、考えをすり合わせていくというのが大事でした。今の仕事も同じで、社内はもちろんお取引先の方とも考えを一つにし、チームとして行動しないとよい結果は生まれません。扱うものは全く違いますが、考えとしては非常に似ていると思っています。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
就活のときだけでなく、社会人になってからも「もっとやっておけばよかった」と個人的に思っていることが「社会を知る」ということです。例えば「世の中の身近な企業を知る」ことをもっとしておけばよかったなと思っています。就活の際は幅広い業種の企業をチェックすると思いますが、就活を終えてふと見直すと「なんでこの会社を受けなかったんだ」と思うことが多く出てきます。言われてみて「あー、そこもあった」というのも多いと思います。
本当に自分の身の回りにあるものや身近なものからでいいので、どんな会社が関わっているのかを調べ、その会社がどんな仕事をしているのか、またどんな会社と仕事をしているのか調べるといいですね。そうすると知識だけでなく視野も広がりますし、何より自分に合った企業も見つかるかもしれません。就活後に後悔しないよう、学生のうちにとことん社会を知ってほしいです。
大学時代のアルバイト経験がきっかけで、「営業としてお酒に関わることのできる企業」への就職を考えた大平さん。現在の仕事はまさにその夢の実現といえますね。もちろん大平さんの話のように、難しいことや営業ならではの経験もある仕事ですが、その一方でザ・プレミアム・モルツの話のような、大きな達成感を味わうこともできます。もちろんその成功は、バーのバイトで人との距離の測り方を学んだり、ストリートダンスサークルで、考えをすり合わせチーム一丸となって取り組むことを学んだりといった、学生時代の経験があったからこそと言えるでしょう。
趣味:野球・サッカー観戦、映画鑑賞
特技:ストリートダンス
就活で受けた企業数:20社程度
志望していた業界:酒類メーカー、不動産
今の会社の魅力:とにもかくにも「やってみなはれ!」
文:中田ボンベ@dcp
写真:ブリッジ
取材協力:サントリーホールディングス株式会社