漁師になるには? 仕事内容や働き方を知ろう 2ページ目
まずは親方について一人前の漁師と認められることが大事ですが、そこからのキャリアアップには下のようなケースがあります。
●沿岸漁業の場合
漁業会社の従業員としてキャリアを積んで昇進する
独立した漁師となる
●沖合漁業・遠洋漁業の場合
漁業会社の船員として経験を積み、航海士、機関士となる
漁船の最高責任者「漁労長」となる
独立するためには、船舶免許、漁業無線の免許が必要ですし、漁業権を得なければなりません。また漁業権を得るためには、漁業協同組合の会員とならなければなりません。漁業協同組合の会員には、その地域に住んでおおむね年間90-120日以上(漁業協同組合によって異なります)漁業に携わった実績が必要です。
航海士になるためには「海技士(航海)」の国家資格、機関士になるためには「海技士(機関)」の国家資格が必要です。キャリアアップのためにはこれらの国家資格を取得するなどの努力をするといいでしょう。ちなみに、中・大型漁船の乗組員(リーダー職)の序列と役割は下のようになります。
●漁労長
操業・漁獲を指揮する最高責任者。敬意を込めて「船頭」と呼ばれる乗組員のトップリーダー
●船長
船の運航を指揮する監督責任者。キャプテンとして船内の規律を維持する責任者
●機関長
チーフエンジニアとしてエンジンなどの保守・点検を担当する、船の機関の責任者
●通信長
無線などにより他の漁船や陸上との連絡を担当するチーフオペレーター
●一等航海士
甲板部の指揮監督を担当するチーフオフィサー
●一等機関士
機関長を補佐するファーストエンジニア
●操機長
機関部の実務遂行リーダーでナンバンと呼ばれる
●甲板長
甲板部の実務遂行リーダーでボースンと呼ばれる
●冷凍長
冷凍設備の管理・実務を担当する長
●司厨長
コック長として船員の食事を担当する長
⇒データ引用元:『漁師.jp』「漁師になるために」より
http://www.ryoushi.jp/become/
漁師になるにはどうすればいいかについてご紹介しました。日本は古来より魚を食材にしてきました。今や世界中で「すし」が人気を集めており、日本の豊かな魚食文化に注目が集まっています。漁師こそ日本の魚食文化を支える存在といってもいいでしょう。これから漁師を目指す人はぜひ頑張ってください!
(高橋モータース@dcp)