ドイツ人は直球で誘うべき!? 人によって使い分けたい2つの誘い方「直球タイプ」と「クッションタイプ」 2ページ目
■直球タイプ:単刀直入に相手を誘う
それとは逆の「いきなり直球」の誘い方もあります。あらかじめ「何月何日に誰々さんとどこそこに行くのだけれど、一緒に行かない? 費用はこれぐらいで。」という誘い方が直球タイプ。
最初に「●日は忙しい?」とか「●日は時間ある?」というクッションをおかずに、最初から直接的に誘う方法です。この誘い方は「いきなり直球的過ぎるな」と感じる人もいれば、「わかりやすくていいな」と好感触を感じる人どちらもいることでしょう。
■ドイツ人は直球タイプを好む?
ちなみに筆者の好みは後者で、直球のお誘いが一番うれしいです。まさに「直球タイプ」。具体的な遊びの内容や仕事の用件を言う前に「●日って、どうしてる?」「●日って、時間ある?」と聞かれると、なんだか「探り」を入れられているように感じてしまうからです。「●日って、時間ある?」という質問に、「うん、時間あるよ!」と答えた後では、その後のお誘い内容に気乗りしなくても「断りにくい」場合も。そうしたデメリットを考えると、直球タイプのほうがうれしいと思います。
また筆者の母国ドイツでは「直球」のお誘いを好む人が多い印象も。そして、もう一つの特徴として比較的「直前」に誘う、というのがあります。たとえば「今日BBQをしない?」という具合。日本人だったら、もっと何日か前に計画をして声をかけるかと思うのですが、ドイツ人の場合は、親しい仲であれば「直前の声かけ」があることも。ドイツにはspontan(シュポンターン)という言葉がありますが、「その場の気分やノリで、今やりたいことをやる!」というポジティブな意味合いで使われることが多いです。ノリのよさが重視され、何週間も前から何かを計画するよりも、その時々の気分で決めるのが素敵! という考え方の人が多いのドイツ人の特徴かもしれません。
いかがでしたか? 話が飛んでしまいましたが……あなたは直球タイプ? それともワンクッションほしいタイプ? 自分のタイプがわかれば、人付き合いがよりよくなるヒントになるかもしれません。
サンドラ・ヘフェリン
プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴20年。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフといじめ問題」「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。コミックエッセイ『男の価値は年収より「お尻」!?ドイツ人のびっくり恋愛事情』(KKベストセラーズ。原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ)が発売中。