和食・洋食・中華で違う! 食事の基本マナー&作法13選 2ページ目
それでは、次に和食・洋食・中華それぞれのマナーや作法について確認していきましょう。食事によって、守るべきマナーが少々異なります。
<和食編>
5)嫌い箸はしない
何気なく使っているお箸ですが、お箸の使い方でやってはいけないことがあるのを知っていますか?「箸から箸へ料理を渡す」ことがNGというマナーは、恐らく多くの方がご存知でしょう。これは火葬場で遺骨を拾う箸使いと同じなので、通常の食事で行なってはいけません。また、器をお箸で引き寄せるのも避けてください。自分の手を動かさず箸を使うというのは、横着しているように思われますのでやめましょう。
そして意外とやってしまいがちなのが「渡し箸」です。食事の途中で食器の上に箸を渡して置くと、「もういりません」という意味になってしまいます。お箸は箸置きに置くようにしましょう。箸置きがない場合、お膳の右側かお箸の入っていた袋を折って、箸置きを作るといいでしょう。
6)おしぼりを正しく使う
日本独特の文化であるおしぼり。これは、食事前に手を拭うために出されるものです。ですから、顔を拭いたり台拭きにしたりするのは、実のところやってはいけないことなのです。おしぼりは一度ひざの上で広げ、手を拭いたらたたんで机の上におきましょう。おしぼり台があれば、その上へ戻します。また、食事の途中でおしぼりが出てくることもあるはず。これは「手をつかって食べても良い」という合図ですので覚えておきましょう。
7)手皿はしない
和食の場合、メインとなる料理のお皿以外、ほとんどお皿を持って食べてよいとされています。しょうゆ皿やてんぷらのつゆが入った器なども、手で持ち上げて食べても良いということです。一方、やってはいけないのが、左手を皿に見立てて料理を口に運ぶこと。上品に食べているというイメージがありますが、これは「手皿」といわれ無作法とされています。また、お皿を持ちあげる時ですが、両手で胸の高さまで持ち上げるようにしましょう。つまり、一度箸置きに箸を置いて持ちあげ、その後に箸をとるということですね。