今では考えられない? あの有名メーカーが出していた意外なゲーム6選 2ページ目
ファミコンが大ブームになっていたころには異業種からゲーム業界への参入が相次ぎました。教科書出版の最大手・東京書籍株式会社がファミコンソフトを制作・販売していたというと驚く人が多いかもしれません。1986年には、
『けいさんゲーム さんすう1年』
『けいさんゲーム 算数2年』
『けいさんゲーム 算数3年』
『けいさんゲーム 算数4年』
『けいさんゲーム 算数5・6年』
というエデュテイメントソフトをリリース。1987年には『いきなりミュージシャン』という今でいえば「音ゲー」っぽいソフトを、同年には『ロマンシア』(元は日本ファルコム制作・販売のPC用ゲーム)というアクションアドベンチャーゲームをリリースしています。
●東芝EMIがスーファミソフトを出していた!『スーパー・バック・トゥ・ザ・フューチャー2』(1993年)
東芝EMI(現在は紆余曲折を経てEMIミュージック・ジャパンとなっています)といえば音楽業界でも大手だった会社ですが、なんとスーパーファミコン用ソフトを出したことがあります。大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』を題材にした本作は、主人公マーティを操って進んで行く横スクロール型アクションゲーム。マーティがなぜかずっとこっち(プレーヤー)を見ているという不思議な演出(?)が特徴です。
●パソコン用ドラクエI・IIがあったよ! (1986年/1988年)
今の若い世代は全く知らない話ですが「MSX」というパーソナルコンピューターの規格がありまして、このプラットフォーム向けにたくさんのメーカーがゲームを開発・販売していた時代がありました。正直MSXをパソコンと呼ぶかどうかは微妙なところではありますが、ゲーム専用機「ファミコン」向けに開発された『ドラゴンクエスト』がパソコン用に移植され発売されたのは画期的なことでした。エニックスから、1986年に『ドラゴンクエスト』が、1988年に『ドラゴンクエストII』がMSX版としてリリースされました。
パソコンゲームやテレビゲームの歴史を振り返ってみると、現在からすると驚くようなタイトルがあるものです。上記で紹介した以外にも、カシオ計算機やブラザー工業がゲームソフトを出していたりします。若い世代には全く知らないことかもしれませんが、どの企業にも試行錯誤をしていた時代というのがあるのですね。
(高橋モータース@dcp)