レッドブル物々交換の旅!? ​『Red Bull Can You Make It?』に出場した山形大チーム『Happies』に話を聞いてみた! 2ページ目

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■困難と感動を味わった冒険の旅

――今回の冒険の道程を簡単に教えてください。
會田さん スコットランドのエディンバラからスタートしてウェールズのコンウィ、 イングランドのウォーウィックと二つのチェックポイントを回り、ロンドンに行きました。ロンドンから少し北にあるリー・バレーのチェックポイントに行った後海を渡るためにドーバーに向かいました。フランスのカレーに着いたらすぐに東のベルギーに行き、ブルッヘ、リエージュの二つのチェックポイントを回り、ゴールであるパリに向かいました。総移動距離は2,067kmで、イギリスをスコットランド、ウェールズ、イングランドで細かく分けるなら、合計5カ国巡ったことになります。

――旅は理想どおりに進みましたか。それとも予想以上に困難でしたか。
會田さん 移動の面では、3日目の夜にロンドンに到着したところまでは予定どおりでしたが、4日目にロンドンからリー・バレーに行くことがとても困難でだいぶ予定を狂わされました。3人で主要都市を観光しようと計画していたのですが、十分に時間が取れず、それに加えて、テントを張る場所を見つけるのが治安の面ですごく困難でした。

――テントを張る場所など、困難なことも多かったと思いますが、今回の冒険において、「これが一番大変だった」と思ったのはどんなこと、またどんな瞬間でしたか?

會田さん ロンドンからリー・バレーまでの道のりです。前日の11時過ぎにロンドンに着いたのですが、街中で寝るのが非常に危険だと感じました。ホステルのロビーで30分ほど仮眠を取っただけで、朝5時前には歩き始めました。その後、大きな駅でもチケットとの交換を交渉したのですが駄目で警察に何度も注意されました。そのため、ヒッチハイクで行こうと決めました。ただ、ロンドンの街中はとてもバスの交通網が発達していて、なかなかヒッチハイクができそうなポイントを見つけることができませんでした。

――歯車が一気に狂った感じですね……。

會田さん その上雨が降っており、道行く途中にある駅でもことごとく交渉に失敗し続けて徐々に体力が奪われていきました。やっと見つけたヒッチハイクできそうなポイントも特殊な街なのか、住人たちの異様な視線を感じて断念せざるを得なくて……。ですので、かれこれ5時間は20kgを超える重たいリュックを背負い歩き続けました。幸いにも歩き続けた先で見つけた地下鉄でチケットとの交換に成功し、無事にチェックポイントに着くことができました。

――そこまで過酷な経験はなかなか味わえないですよね……。反対に、旅の中で感動した出来事はありましたか?
會田さん ベルギーのチェックポイントであるブルッヘに向かっている道中で、優しいカップルにバス停まで乗せてもらうことができました。そこから先はバスで向かう予定でしたが、バスの運転手や乗客の人に「逆側のバス停だよ」と言われて乗らなかったのです。本当は正解だったのですが、逆の方角に同じ名前のバス停があるため、その運転手や乗客の方たちが勘違いして教えてくれていたのです。

――向こうも親切で教えてくれたのでしょうけど、悲しい勘違いだったのですね。
會田さん 送ってくれたカップルを信じて乗っていればよかったのですが……。そのため次に来るバスに乗ってもチェックポイントが開いている時間にたどり着くことが困難になり、翌日以降の予定が崩れるという絶望を味わっていました。ただ、待っていても仕方ないということで、その場でヒッチハイクを開始しました。するとあと5分でバスが来るというタイミングで、おじさんが反対側の車線から「今行くぞ!」と言わんばかりのサインを送りながら近づいてきて、近くの駐車場に止まってくれました。

――思わぬ展開です!
會田さん そのおじさんは、自分たちが行きたい方向には何の用事もなかったのですが、親切で車に乗せてくれたのです。おじさんは英語が全くしゃべれませんでしたが、まさよしが第二外国語でフランス語を少しやっていたので、辞書を使いながら、自分たちの最終的に行きたい場所を伝えました。当初は途中のデ・パンネまで連れてってもらえる予定でしたが、チェックポイントの目の前まで乗せていってくれました。

――まさに奇跡ですね!
會田さん 実際、バスに乗っていても時間どおりに着かないかもしれないという状況だったので、本当に奇跡的な出会いだと思いました。ヒッチハイクをやる場所としては適切ではない所でしたし、やっていた時間も30分に満たない時間です。加えてフランス語が話せない日本人の男性3人を、わざわざ反対側の車線から拾いに来てくれた心優しいおじさんに感謝を伝えたい気持ちでいっぱいです。

――他に印象的なことはありましたか?
會田さん 最終日の前夜は、パリにあるエッフェル塔の目の前で寝袋で寝ました。翌日、目が覚めると朝日を浴びたエッフェル塔がそびえ立っており、日常では味わえない最高の朝を迎えることができました。これは印象的でしたね。

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