仕事での休日対応の多さと「恋愛」や「私生活」への影響を徹底分析!「完全オフ」を実現するためにはどんな工夫が必要?#Z世代pickフレッシャーズ

2025/06/28

社会人ライフ

こんにちは!リリースピッカーの杏奈です。お休みの日は、何を考えて過ごしていますか?今日はお休みとお仕事のお話です!

株式会社Wandering Seagullは、20〜40代の未婚の会社員を対象に、「休日の業務対応と私生活への影響」に関する調査を行った。

近年、多様な働き方が広がる一方で、休日にも業務対応を求められるケースもあるのではないだろうか。

特にテレワークやフレックスタイム制の普及により、勤務時間の境界が曖昧になりやすく、「オンとオフの切り替えが難しい」といった声が現場からも聞かれるようになっている。

例えば、将来的に結婚や子育てといったライフプランを思い描いている人の中には、今の働き方がそれらの実現に影響を及ぼすのでは…と感じるケースもあるかもしれない。

では、こうした状況は働く人々の私生活にどのような影響を及ぼしているのだろうか。

そこで今回、退職代行サービス『だいじょうぶ』を運営する、株式会社Wandering Seagullは、20~40代の未婚の会社員を対象に、「休日の業務対応と私生活への影響」に関する調査を行った。

調査概要:「休日の業務対応と私生活への影響」に関する調査

【調査期間】2025年6月5日(木)~2025年6月6日(金)

【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査

【調査人数】1,003人

【調査対象】調査回答時に20~40代の未婚の会社員と回答したモニター

【調査元】株式会社Wandering Seagull(https://www.wandering-seagull.co.jp/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

休日も働く人が過半数、明確な社内ルールなし4割超

まずはじめに、休日における業務対応の有無について紹介する。

「休日に業務対応をすることがありますか」と尋ねたところ、以下のような結果になった。

『頻繁にある(15.0%)』

『基本的にはないが、たまにある(35.4%)』

『全くない(49.6%)』

休日に業務対応を「全くしない」と回答した人は約半数にとどまった。

一方で、残りの半数以上は休日に何らかの形で業務対応をしている実態が明らかになり、「休み」であるはずの時間が少なからず仕事に浸食されている状況も浮かび上がった。

しかし、残りの半数以上は休日に何らかの形で業務対応をしていると回答し、休日に業務に追われている現実も浮き彫りとなった。

そこで、「休日に業務対応をする頻度」について尋ねたところ、以下のような結果となった。

『週に2回以上(6.3%)』

『週に1回程度(21.1%)』

『月に2〜3回程度(17.8%)』

『月に1回程度(21.0%)』

『年に数回以下(33.8%)』

『年に数回以下』が最多である一方で、『週に2回以上』『週に1回以上』と回答した人は全体の約3割を占めており、一定の割合で休日対応が“習慣化”されている実態が明らかになった。

そこで、勤め先の休日対応のルール・方針の整備状況についてうかがった。

「休日の業務対応に関する会社のルールや方針」について尋ねたところ、『明確なルールがあり、守られている(33.8%)』が最多となり、次いで『特にルールはない(24.7%)』『暗黙のルールがある(20.0%)』という結果になった。

「守られている」と明確に回答した人は3割程度にとどまった。

定時外のPC起動制限や業務連絡の禁止といったルールを設けている企業もあることが背景として考えられる。

一方で、4割以上が『暗黙のルールがある』『特にルールはない』と回答し、現場では人それぞれの判断に任せている企業も多いことがわかった。

では、このような休日対応の有無は私生活への満足度にどの程度影響しているのだろうか。

休日対応の頻度が高いほど、プライベートへの悪影響を強く実感

「現在の休日における『自分の時間』の満足度」について、休日対応の頻度別に尋ねたところ、以下のような結果となった。

休日対応の頻度によって、『自分の時間』への満足度が大きく変わっていることがわかる。

特に『全くない』と回答した人のうち、7割以上が『満足している』『ある程度満足している』と回答し、自分の時間への満足度が高い傾向であることが判明した。

注目すべきは、「基本的にはないが、たまにある」と回答した人のうち、『満足している』と回答したのはわずか1割程度にとどまっている点という。

業務の頻度よりも「いつ入るかわからない」ことによる不安や緊張が影響している可能性もうかがえる。

単に業務量を減らすだけでなく、休日の『非対応時間』を明確に保証する制度や、安心して休める組織作りの重要性が示された。

では実際に、完全なオフを実現するために、どのような行動がとられているのだろうか。

「完全オフを実現するための工夫」について、休日対応の頻度別に尋ねたところ、上位3つは以下のような結果になった。

■ 休日対応は『頻繁にある』と回答した方

『予定を先に埋めて仕事を入れさせない(37.1%)』

『休日は仕事用デバイスを持たない(32.5%)』

『勤務終了時に仕事の連絡手段の通知を切る(25.8%)』

■ 休日対応は『基本的にはないが、たまにある』と回答した方

『特に工夫はしていない(36.9%)』

『休日は仕事用デバイスを持たない(28.2%)』

『予定を先に埋めて仕事を入れさせない(22.0%)』

■ 休日対応は『全くない』と回答した方

『特に工夫はしていない(54.7%)』

『休日は仕事用デバイスを持たない(23.9%)』

『勤務終了時に仕事の連絡手段の通知を切る(15.5%)』

『頻繁にある』と回答した人の傾向では、業務が入らないように自ら境界線を引く工夫が上位に挙げられた。一方で、『全くない』と回答した人の半数以上が「特に工夫はしていない」と回答しており、必要性を感じていないことから、対応への意識が薄い様子がうかがえる。

そこで、休日対応の頻度別に「仕事が私生活に影響を与えていますか」と尋ねたところ、以下のような結果になった。

■ 休日対応は『頻繁にある』と回答した人

『とてもある(42.4%)』

『ややある(44.4%)』

『あまりない(13.2%)』

『全くない(0.0%)』

■ 休日対応は『基本的にはないが、たまにある』と回答した人

『とてもある(14.1%)』

『ややある(43.9%)』

『あまりない(36.1%)』

『全くない(5.9%)』

■ 休日対応は『全くない』と回答した人

『とてもある(9.7%)』

『ややある(30.2%)』

『あまりない(36.8%)』

『全くない(23.3%)』

仕事が趣味やプライベートに与える影響は、休日対応の頻度に比例して強くなる傾向が明確に現れた。『頻繁にある』と回答した人の、『とてもある』『ややある』を合わせると約9割が影響を実感しており、私生活との境界が曖昧な状態に置かれている様子がうかがえる。

一方で、『全くない』と回答した人の『あまりない』『全くない』を合わせると6割以上と最も高く、休日時間の確保が私生活の充実に直結している様子がうかがえる。

そこで、「仕事による恋愛や結婚への影響」について、休日対応の頻度別に尋ねたところ、以下のような結果となった。

■ 休日対応は『頻繁にある』と回答した人

『とてもある(29.8%)』

『ややある(44.4%)』

『あまりない(18.5%)』

『全くない(7.3%)』

■ 休日対応は『基本的にはないが、たまにある』と回答した人

『とてもある(12.4%)』

『ややある(35.8%)』

『あまりない(37.2%)』

『全くない(14.6%)』

■ 休日対応は『全くない』と回答した人

『とてもある(9.5%)』

『ややある(24.9%)』

『あまりない(37.6%)』

『全くない(28.0%)』

仕事が恋愛や結婚の障壁になると感じている割合は、休日対応の頻度が高い人ほど大きくなっていくことがわかった。

『全くない』と回答した人では『とてもある』『ややある』を合わせて3割にとどまる一方で、『頻繁にある』と回答した人では『とてもある』『ややある』を合わせて7割以上の方が影響を実感しており、仕事による時間的・精神的な拘束が、パートナーシップの形成や維持に支障をきたしている実態がうかがえる。

『たまにある』と回答した人でも、約半数の方が『とてもある』『ややある』と回答しており、予定のコントロールが難しいことが、恋愛や結婚に消極的になる一因となっている可能性があるという。


そこで、「現在の働き方への満足度」について、休日対応の頻度別に尋ねたところ、以下のような結果となった。

■ 休日対応は『頻繁にある』と回答した人

『とても満足している(18.5%)』

『ある程度満足している(34.4%)』

『あまり満足していない(30.5%)』

『全く満足していない(16.6%)』

■ 休日対応は『基本的にはないが、たまにある』と回答した人

『とても満足している(6.2%)』

『ある程度満足している(51.5%)』

『あまり満足していない(31.3%)』

『全く満足していない(11.0%)』

■ 休日対応は『全くない』と回答した人

『とても満足している(8.0%)』

『ある程度満足している(49.1%)』

『あまり満足していない(28.8%)』

『全く満足していない(14.1%)』

働き方に対する満足度は、休日対応の有無と必ずしも単純には一致していないことがわかった。

「自分の時間」や「私生活への影響」は休日対応の頻度と強く連動していたが、働き方そのものへの満足度については、休日対応の有無も一因ではあるものの、それだけで満足度が決まるわけではなく、職場環境や業務内容といった複数の要素が絡み合っていることがうかがえる。

休日対応がなくなったら…働き方の満足度は変化する?


そこで、休日対応が「頻繁にある」「基本的にはないが、たまにある」と回答した人へ「休日の業務対応がなくなった場合、仕事に対する満足度はどう変わると思うか」について尋ねたところ、回答は以下のようになった。

『非常に満足度が上がると思う(20.0%)』
『やや満足度が上がると思う(39.9%)』
『あまり変わらないと思う(36.0%)』
『満足度が下がると思う(4.1%)』

『非常に満足度が上がると思う』『やや満足度が上がると思う』を合わせると約6割が、休日対応の減少による働き方の満足度向上を期待していることがわかった。

これまでの調査を踏まえると、働き方の満足度は休日対応の有無だけで決まるわけではないものの、休日対応の軽減が一定の影響を与える要素であることが読み取れる。

一方『あまり変わらない』との回答も多く、満足度向上には制度面だけでなく、業務内容や裁量、職場環境といった複合的な改善アプローチが必要であることも示された。

最後に、休日対応が「頻繁にある」「基本的にはないが、たまにある」と回答した人へ、働き方を見直す意識がどの程度あるのか、具体的な検討内容をうかがった。

「働き方を改善するために検討していること」について尋ねたところ、『転職(35.0%)』が最も多く、次いで『副業(18.8%)』『働き方・業務内容の相談(14.8%)』という結果になった。

休日対応をしている層では、現状の働き方を見直そうとする意識が一定数見られた。『転職』が最多だったことから、負担の大きさや将来的な不安を背景に、抜本的な環境の変化の必要性を感じているという。

一方で、『副業』『働き方・業務内容の相談』といった回答も上位に入り、今の職場に留まりながら働き方を模索している様子も見られた。

休日対応の有無が私生活・恋愛・満足度に影響―働き方を考えるヒントに

今回の調査からは、休日の業務対応が働き方全体や私生活に与える影響の大きさが浮き彫りになった。

回答者の約半数は休日に何らかの業務対応をしており、うち約3割は週1回以上と、対応が日常化している様子が見て取れる。

また、社内に明確な対応ルールがないとする回答も4割を超えており、属人的な判断に委ねられた現状が、長期的なストレスやプライベートへの影響を生んでいると考えられる。

実際、自分の時間の満足度や恋愛・結婚・趣味への影響など、私生活のさまざまな面で、休日対応の頻度に比例して不満が高まる傾向が明確に表れた。

一方で、働き方そのものへの満足度は、休日対応の有無だけで決まるものではなく、業務内容や職場環境など多様な要素が関わっていることもわかった。

それでもなお、「休日対応がなくなれば満足度が上がる」とする声は約6割に上っており、休日業務の削減が満足度向上のきっかけになると言えるという。実際、休日対応をしている人の中には「転職」などの改善策を検討している方も一定数存在しているとのこと。

休日の在り方が、生活全体の質や将来像にも関わってくる中で、今の働き方をどこまで許容できるか、一度立ち止まって見直してみることも必要かもしれない。

リモートワークの行方は?企業の「拡大 or 縮小」を徹底調査!【2025年最新版】

編集/杏奈(ガクラボメンバー)

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