「粗相(そそう)」とは? 粗相の意味や使い方を解説

2018/12/04

対人マナー

みなさんは「粗相」という言葉を耳にしたことありませんか? もともと「粗相」は、自分のおかした過ちについてへりくだって使う言葉で、実はビジネスシーンでは使いどころの難しい言葉でもあります。今回は「粗相」の意味、使い方についてご紹介します。

粗相(そそう)

「粗相」とはどんな意味の言葉?

『広辞苑』では「粗相」を以下のように説明しています(『広辞苑 第六版』P.1646より引用)。

そ-そう【粗相】
(1)粗末なこと。粗略なこと。
(2)そそっかしいこと。軽率。
(3)あやまち。しそこない。また、ぶしつけなこと。
(4)大小便をもらすこと。

ビジネスシーンでは(1)~(3)の意味で使われることが多いでしょう。

「粗相」の使い方・例文

〈例文1〉
先のミーティングでは粗相を致しました。誠に申し訳ありません。

この例では、先に行われた会議での「自分の過ち=粗相」について謝っているわけです。自分が行った「そそっかしいこと」「軽率な振る舞い」「ぶしつけな行為」、また単なる「過ち」なども「粗相」と表現します。

〈例文2〉
お客さまに粗相がないよう……

これは「お客さんを粗略に扱うことがないように」という、上記の(1)の意味になりますね。そして、(4)の場合ですが、小さいお子さんなどがいれば、日常会話で聞くこともあると思います。

〈例文3〉
「子供が粗相をしてしまい、大変失礼いたしました。」

例えば、子どもがおもらしをしてしまった場合や、ジュースや食べ物をこぼした際にも、「粗相」という表現で相手へ謝意をあらわすことがあります。

どんなことが「粗相」に当たる?

「粗相」は、「粗末なこと」「粗略なこと」「そそっかしいこと」「過ち」「ぶしつけなこと」といった意味ですが、あくまでも「重大ではない過失」や「ちょっとした失敗」に使われるのが一般的です。

例えば「先のミーティングでは粗相を致しました。誠に申し訳ありません。」と謝られたとします。しかし、もしもその「粗相」が、取引先に大打撃を与えるようなものであれば、それはもう「粗相」とは呼ぶことができません。「粗相」という言葉には「重大な問題ではないこと」というイメージがあるため、ビジネスシーンでは使いどころが難しい言葉でもあるのです。

では、取引先とミーティングを行ったというケースの例文を見てみましょう。

・あいさつの際に名刺を切らしていた。
・お茶を出すタイミングが遅れてしまった。
・どうしても外せない急な用事で、上司が途中退席した。

このような場合は「粗相」と表現してもよいでしょう。ただし、これらの事例も、相手が重く受け止めるのであれば「粗相」とはいえなくなります。「粗相」を使う際には、その点にも注意をしたほうがいいでしょう。

ビジネスシーンでの使い方は?

ビジネスシーンでは、以下のような使い方がされます。

・お客さまに粗相のないよう、接客には十分注意してください。
・新規の取引先なのでくれぐれも粗相のないように。
・会議で粗相がありましたこと、どうかご寛恕(かんじょ)くださいませ。

繰り返しになりますが、あくまでも「粗相」は「大事ではないこと」に使います。したがって、「お客さまに粗相のないよう……」のたとえは、「小さな誤りや、失礼なことがないように気を付けてください」という意味になります。

ただ取引先に出すメールなどで、自分のしたことについて「粗相」と表現すると、「いや、あれは小さなことじゃないだろう! 」と反発を招くことがあるかもしれません。「粗相」という言葉は「お客さまに粗相のないように……」など、自社内に向けた「注意を喚起するための文章・発言」などで使うほうがいいでしょう。

まとめ

「粗相」は、「粗末なこと」「粗略なこと」「そそっかしいこと」「過ち」「ぶしつけなこと」といった意味で、自分自身の行為をへりくだってあらわすときに使います。また、「粗相」は一般的に「大事でないこと」「軽微なこと」を指す言葉ですので、ビジネスシーンで使うときには、相手の気持や立場にも配慮して使ってみてくださいね。

(高橋モータース@dcp)

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