エレガントの意味は? エレガンスとの違いや使い方のコツ

2018/08/27

ビジネス用語

何気なく使っている、「エレガント」という言葉。「エレガンス」と同じ使い方をしてはいけないのをご存じですか? 日常生活でつい口に出してしまう言葉こそ、意味や違い、使い方までマスターしたいところ。こちらで、エレガントについての理解を深めていきましょう。

エレガントの意味

エレガントの意味は?

エレガント(elegant)は、「優雅な」「上品な」という意味の形容詞です。形容詞のため、名詞にかかるような言い方をします。

・エレガントな人→優雅な人、上品な人

・エレガントな部屋→優雅な部屋、上品な部屋

また、形容詞の中で「~だ」と言い切れるかたちがあるものは、形容動詞という品詞としても扱われます。今回のエレガントの場合、「優雅だ」「上品だ」と言い切れます。

・あの人はエレガントだ→あの人は優雅だ、あの人は上品だ

エレガンスとの使い分け

エレガンス(elegance)は、「優雅」「上品」といった意味の名詞です。名詞×名詞になってしまうので、「エレガンスな人」「エレガンスな部屋」と言わないようにしましょう。

ただ、アップルティー(apple tea)やバターナイフ(butter knife)、金メダル(gold medal)など、名詞が名詞を修飾するときもありますよね。これは、アップルにも、バターにも、そして金にも形容詞(形容動詞)が存在しないから。名詞を形容詞のように使えるのは、辞書を引いたときに名詞しか載っていない場合に限ります。

たとえば英語の辞書で「apple」、または日本語の辞書で「りんご」を調べると、そこには名詞しか書かれていません。一方、英語の辞書で「elegance」を調べれば、すぐ近くに形容詞である「elegant」の説明が書かれてあります。

また日本語の辞書で「上品」を見てみると、名詞のほかに形容動詞の使い方があります。形容動詞があるということは、「上品」には形容詞としての活用が存在します。名詞以外の品詞が存在するのであれば、エレガンスとエレガントをきちんと区別するべきなのです。

エレガンスの使い方のコツ

エレガンスは名詞のため、「あの人にはエレガンスがある」という使い方になります。「あの人にはスキルがある」「あの人にはユーモアがある」と同様に、相手の内面をほめるときにエレガンスが役立ちます。ちなみに、エレガンスがある人の特徴は次のとおりです。

・心に余裕がある

・清潔感があって丁寧な対応を心がけている

・一緒にいる人を穏やかな気持ちにさせる

・周囲への気配りや思いやりに長けている

これに対してエレガントでは、目に見えるところをほめたいときに便利です。立ち居振る舞いが美しいと、それだけで上品(エレガント)な人に見えますよね。目に見えなくても、言動のように耳で聞いて美しく感じる際に、エレガントな人と表現できます。

まとめ

エレガントは外見の上品さ、エレガンスは内面の上品さをほめたいときに使いましょう。今回のように用語の意味を知りたいときには、一度辞書を見てみると理解が深まります。普段使っている言葉で、気になるものがあればぜひ調べてみてください。

・執筆:石川 広樹(いしかわ ひろき)
1989年生まれ、埼玉県出身。名古屋学芸大学 管理栄養学部 管理栄養学科 卒業。管理栄養士として病院・有料老人ホームの現場を経験してから、司書への転身をはかる。司書資格を取得後に、公立図書館・新聞社の調査資料チームへ。2015年10月1日からは、フリーランスのライターとして活動開始。「暮らし」をテーマにしたコラムを得意としており、AI(人工知能)にも興味あり。

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