「ちなみに」は敬語? ビジネスシーンでの正しい意味と使い方とは

2022/08/31

対人マナー


「ちなみに」という言葉は、 ビジネスシーンだけではなく日常会話でもよく使う便利な日本語です。

しかし、普段使いをしていても、実際にきちんと意味を理解して使っている人は少ないでしょう。

また、 ビジネスメールや会議などでも使って良い言葉なのか、不安に思っている方もいるかもしれません。

そこで、この記事では「ちなみに」の意味からビジネスシーンでも使える言葉なのか、さらに例文まで詳細に説明していきます。

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「ちなみに」について

「ちなみに」という言葉は、普段から皆さんが使っている日本語だと思います。

しかし、意味をきちんと理解しており、正しい使い方をしている方は少ないでしょう。

ここでは、以下4つの観点から「ちなみに」について詳細に説明していきます。

  • ・「ちなみに」の意味とは?
  • ・「ちなみに」の誤用が増えてきている
  • ・「ちなみに」は失礼な言葉?
  • ・「ちなみに」と「ところで」は異なる日本語

「ちなみに」の意味とは?

「ちなみに」は接続詞です。

前に述べたことに関連してあとから補足するときに使われる日本語であり、具体的には以下のように使います。

例)今日も暑くなりそうだ。ちなみに昨年の夏は仕事に追われていた。

「ちなみに」を使うときは、前の文章と後の文章の意味が繋がっている必要があるため、注意してください。

「ちなみに」の誤用が増えてきている

「ちなみに」は文章を繋げる日本語ではありますが、 近年は誤用も増えてきています

例えば、以下の文章のような使われ方をしていることがありますが、これは間違いです。

例)今日も暑くなりそうだ。ちなみに我が家のネコは朝から私を起こしてエサを催促した。

この場合、暑いこととネコの話は繋がっていません。

「ちなみに」は前述した通り、 接続詞であるため意味を繋げる必要があります

現在ではこのような間違った使い方も増えてきており、違和感を持たない方も多いでしょう。

しかし、日本語としては間違った使い方であるため、 別の文章を繋げたい時はほかの言葉を使用するのが無難です。

このように、 文章の意味が変わる場合は「ところで」または「さておき」などと言い換えましょう

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「ちなみに」は失礼な言葉?

「ちなみに」はビジネスシーンでも使える日本語です。

日常会話でも頻繁に使うため、「ビジネスシーンで使ったら失礼になるのでは?」と不安を抱えている方もいるかもしれません。

「ちなみに」をつかっても失礼になるわけではないので、安心しましょう。

しかし、 「ちなみに」自体は敬語ではないので、使う場合は敬語表現のある文章の中で使うようにしてください。

具体的には、以下のように使うと良いでしょう。

例)納品には数か月かかる場合がございます。ちなみに、こちらであれば1カ月での納品が可能です。

「ちなみに」は便利な日本語なので多用しがちですが、 頻繁に使うことも失礼になる場合があるので、時と場合によって使い分けるようにしてください。

「ちなみに」と「ところで」は異なる日本語

「ちなみに」は「ところで」と言い換えられる場合がありますが、 「ちなみに」と「ところで」には若干の違いがあります

「ちなみに」も「ところで」も、文章の切り替えや補足という意味では使い方は同じですが、 「ところで」は特に前の文章と後の文章の話題が異なるときにも使っても良い言葉です。

例えば、以下のように使います。

例)本日はありがとうございました。ところで、先ほどの会話で言いかけていたことですが…

若干の違いではありますが、間違った使い方をしないようしっかりと意味を把握しておきましょう。

「ちなみに」を使った例文

ちなみにをビジネスのシーンで使うときは、以下の例文を参考にしてください。

  • ・『本日のスペシャルランチ』はご好評につき売切れてしまいました。ちなみに残っているメニューはこちらになります。
  • ・商品はすべて店舗に配送完了済みです。ちなみにサンプルはいくつか残っています。
  • ・本日の会議ですが明日の15時にリスケになりました。ちなみに配布物はすでに印刷しております。
  • ・本店舗のセールは来週の水曜日から始まります。ちなみに全品30%OFFでご提供いたします。

すべて 前後の文章の意味や話題が繋がっています

ビジネスシーンで使うときは、こういった使い方ができるよう意識してください。

「ちなみに」の言い換え表現

「ちなみに」を言い換える場合は、以下の言葉が挙げられます。

  • ・なお(話が終わった後に付け加えるときに使う)
  • ・また(ほかにも付け加えたいときに使う)
  • ・付け加えると(補足する意味で使う)
  • ・補足すると(補足する意味で使う)
  • ・念のために(確認のために、という意味で使う)
  • ・併せて(前の文章と同等重要度、とう意味で使う)

「なお」は最初の話に補足する表現です。

前の話に関連のある内容のみに接続でき、さらに疑問形も使えないので注意しましょう。

「併せて」は「それから、一緒に」という意味に使います。

補足ではなく、最初の話も後続の話も同じくらい重要な意味を持つということをアピールできるので、同等に伝えたい時は使用すると良いでしょう。

それぞれの意味を理解し、使い分けるようになってください。

「ちなみに」の英語表現について

「ちなみに」を英語で表現すると、以下の7つが挙げられます。

  • ・For your information(ビジネスメールでよく使われる)
  • ・As a side note(プレゼンなどで使えるフォーマルな言葉)
  • ・Just for the record,(はっきりと伝えたい時に使う言葉)
  • ・by the way,(カジュアルシーンで使う言葉)
  • ・Incidentally,(書き言葉。論文などで使われる)
  • ・In passing,(書き言葉。少しカジュアルに使われる)
  • ・In this connection,(最も硬い表現になるが、ビジネスシーンでもプレゼンでもどこでも使える言葉)

「For your information」は特にビジネスメールで使われる言葉であり、「FYI」と略されることもあります。

頻出単語ともいえるので、覚えておきましょう。

まとめ

敬語、丁寧語ではない「ちなみに」ですが、ビジネスシーンでは頻繁に使用されます。

しかし、 近年は誤用している方も見受けられ、違和感を与えてしまうことも多いです。

「ちなみに」は便利な言葉ではありますが、間違って使いやすい言葉でもあるため、しっかりと意味と使い方を覚えて、マスターしていきましょう。

・執筆:山河丸々(さんが まるまる)

海外で外国人に日本語を教えている兼業ライター。現在はアジア某国在住。日々生まれてゆく新しい日本語と、日本語能力試験に出る日本語との乖離に悩む。 趣味はB級グルメ食べ歩き。

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