「イシュー」はビジネスシーンでは「課題」「問題」という意味で用いられている言葉です。 とはいえ聞き慣れないうちは、急に言われると焦ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は「イシュー」の意味や使い方を例文とともに解説。意味が似ている類義語もあわせてご紹介します。
カタカナ言葉は意味が分かりづらい面もあり、勘違いすると大きな失敗に発展する可能性も…!この機会に正しい意味をマスターし、ビジネスシーンで使えるようになりましょう。
▼目次
1.イシューの意味
2.イシューの使い方
3.イシューを使った例文
4.イシューの類義語とそれぞれの違い
5.まとめ
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イシューの基本的な意味は次のとおりです。
このうちビジネス用語としてのイシューは、2の「論争点」の意味で用いられるのが一般的です。次から詳しく解説していきます。
「イシュー」の元となっている英語の“issue”には、「外に出ること」「発行」といった意味のほかに、『(外に出された)問題点』という意味があります。
そこから、ビジネス用語としての「イシュー」は「課題」「問題」「論争点」といった意味で用いられています。もう少しかみくだくと「論じ、考えるべきテーマ」と言い換えることもできます。
ビジネスには多かれ少なかれ問題や失敗がつきもの。ビジネスでの失敗を学びに変えて進化していくために、イシューに向き合い取り組んでいくことは重要なポイントとなります。
イシューのビジネスシーンでの使い方として、代表的なのが「イシューを特定する」という言い回しです。「解決すべき課題を特定する」といった意味合いですね。
例えば社内ミーティングで営業方針について話し合う、などのシーンで使われることが多いです。
あるいは「イシューに取り組む」といった表現もよく見られます。後ほど具体的な例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
そのほか「ソーシャルイシュー」「ビッグイシュー」といった関連用語も。それぞれの意味を簡単に解説しておきます。
ソーシャル(social)には「社会的な」「社交的な」といった意味があり、ソーシャルイシューとは「社会問題」のことを指します。社会問題とは、環境問題や教育問題などさまざま。
最近では、新型コロナの流行が大きな問題となったのが記憶に新しいところ。日本で深刻となっている少子高齢化なども社会問題の1つと言えるでしょう。
ビジネス用語とは別になりますが「ビッグイシュー」というワードを聞いたことはありませんか。
これはホームレスが販売を担当するイギリス発ストリートペーパーのこと。日本版もあるので「そういえば見かけたことがある」という方も多いでしょう。
正確な名前の由来は不明ですが、「ホームレス問題をはじめとする様々な社会問題を広く伝える」という新聞の主旨と結び付けて、「大きな問題」つまり“big issue”という名前が付けられたと考えることができます。
イシューはやや難しい概念なので、使いこなすのは初めは難しいことも。ここでご紹介する例文を見ながら、少しずつ理解を深めていきましょう。
まずは先ほど触れた「イシューを特定する」を使った例文からご紹介します。
よく使われるパターンですので、まずはこのパターンを覚えてしまいましょう。
仕事の生産性UPのためには、隠れた問題点を探り出し、的確に「課題=イシュー」として特定していくことが大切だという意味の例文です。
イシュー(課題)は、設定したら次は実行することになります。
例)若者にもっと訴求していくことになり、SNS広告を実行 など
ですが、そもそものイシュー設定がズレたものになっていると、せっかく良いSNS広告を作ったとしても思うように成果が出ないことになってしまいます。
クリティカルには「危機的な」「致命的な」などの意味があります。つまり「ハイリスクな状態」を指しています。したがって、クリティカルイシューとは「きわめて重大な課題」ということになります。
こちらは応用編の例文です。ドリブンとは「driven=〜に突き動かされた」からきており、「イシューから始まる思考法」ということになります。もっと簡潔にいえば「課題解決型思考」です。
この思考を取り入れることで、どんな課題に対処すべきかと自ら考えるようになります。
イシューと意味が似ている類義語として、ここでは「プロブレム」「マター」の意味と、それぞれの違いを解説します。
「イシュー」も「プロブレム」も「問題」と訳せますが、ニュアンスや使い方は異なります。「プロブレム」は直接的に解決すべき問題であるのに対し、「イシュー」の方はより長期的な向上を見すえて解決すべき問題、といった意味合い。
イシューは目の前の問題というよりも、長期的な課題のことを指しているわけです。例をあげてみましょう。
このように区別することができます。
「マター」は英語の“matter”が元となる言葉で、「問題」「事柄」という意味があります。
こちらもやはり「問題」という意味を持つためイシューと似ているのですが、「マター」は「漠然とした問題」というニュアンス。イシューのような長期的な視点はあまりありません。
マターのビジネスでの使い方は、個人名や部署名などと結びつけて表現することが多いです。
例えば「人事マター」というと「(総務や経理ではなく)人事で担当すべき問題」という意味になります。
「イシュー」とは「課題」「論じ、考えるべきテーマ」のことであることが分かりました。意味が把握できても、使いこなすにはハードル高め感のある言葉かもしれません。難しいと感じる時は、身近な生活の中でのお悩みから課題を考えてみては。
「イシュー」は単なるビジネス用語として覚えておくだけでなく、自身の仕事への取り組み方を見直したいときにも使える言葉です。仕事に行き詰まったとき、あるいは人生に迷ったとき、自身の中にある「イシュー」を問いただしてみてはいかがでしょうか?
(マイナビ学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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