エビデンス(evidence)とは「根拠、証拠」を意味します。
広い分野で使われる言葉で、医療現場や法廷、役所、電話業務、最近ではIT業界を中心としたビジネスシーンで用いられることが増えています。
シーンによって意味合いが少しずつ変化しますが、基本的には、「根拠、証拠」という意味に変わりはありません。
何かを裏付けるための具体的なデータや情報を指します。例えばあなたが社内やクライアント先に提案したアイデアや商品に、エビデンス(根拠、証拠)があればそれは主観的な思い付きではなく、根拠に基づいたエビデンスベースな提案であり、より説得力が増すはずです。
または、ベンダーなどとの打ち合わせの議事録を指す場合もあります。契約書面をとることを「エビデンスを取る」と言うケースも。いずれにしても書面やデータで記録を残すことを指します。
他にも、システム開発の過程でプログラムが正常に動いているデータやソースコード、画面キャプチャをエビデンスと呼ぶこともあります。
薬や検査、治療方法の効果示す際に、臨床結果や検証結果がエビデンスとして用いられます。患者がより安全な選択をする際に重要な指標になります。
コールセンターや電話業務の場合
コールセンターなどの電話業務では、顧客からの問い合わせやクレームや要望などの内容を、録音の記録として残すことをエビデンスと言います。
エビデンスを正しく残しておくことで、お客様やクライアント先とのトラブルを回避することができます。
顧客情報や身分証明、金融資産情報などをエビデンスと言います。
エビデンスを例文で解説すると下記のように使われます。
顧客、または取引先との打ち合わせ内容の議事録を取って先方に送り、承認をもらう行為を指しています。先方からの了承連絡がないとエビデンスとしては成り立ちませんので、注意が必要です。もしもメールでエビデンスを取るならば「相違があった場合には、ご連絡ください」などと一言添えて送るといいでしょう。
例文2では、話が食い違っていると感じるシーンで使われます。照合するために、先方に対して、証拠の提出を依頼する場合に使う文章です。エビデンスの提出を要請された場合には、データや書面をすぐに提出できるように整理しておく必要があります。
エビデンスと似たようなシーンで使われる「ファクト」という言葉があります。
両社の違いについて解説すると、ファクトは「事実」という意味です。事実のため、〇〇という商品は売上No1だ、といった事実を指すことはできますが、なぜNo1なのか、といった根拠を提示する場合には、エビデンスが必要になります。
上記のように、事実が求められるシーンではファクトを使うことができますが、事実の根拠について検証などをする際には、エビデンスを用いることが正と言えます。
エビデンスは、ビジネスシーンでは重要になってきます。上司にエビデンスを依頼されたら、しっかり取るようにしてくださいね! 文書がいいのか、メールなどのデータでいいのか、媒体も会社によって異なるため、あらかじめ確認するようにしてください。場合によっては、押印やサインが必要になることもあります。会社にとっての大切な証拠ですので、エビデンスは大切に保管しておくことも必要でしょう。
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文・学生の窓口編集部
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