行を御中・様に書き換えるときのマナーは?正しい消し方をチェックしよう

2021/10/22

電話・メール


往復葉書や返信用の封筒などに、あらかじめ書かれた宛先の最後に「行」が書かれているのを見たことがありますよね。

「行」は「御中」や「様」に書き換えるのがマナーです。一般常識として有名なのでご存知の方も多いですよね。

しかし、横書き封筒の場合はどうすればいいのかや、どういう場合が「御中」でどういう場合が「様」なのかの判断に迷うケースも多くあります。

今回は、「行」から「御中」への書き換えの基本ポイントを紹介します。

「行」は「御中」や「様」へ書き換えが必要

取引先から送られてくる往復ハガキや返信用封筒には、「○○行」と書かれています。これは、返信先が自社になるため敬称を使っていないのです。

個人に例えて考えると分かりやすいのですが、普通は自分のことを「様」を付けて呼びませんし、会話する相手よりも一段下げて自分のことを表現するものです。

団体や会社の関係でも、同じように自分たち側をへりくだって話すのがマナーです。

「○○行」は、そのようなマナーに従って書かれていますから、それをそのまま送り返してしまっては取引先に対して失礼にあたります。丁寧に会話している相手の名前を呼び捨てにするようなものです。

「○○行」という返信用の宛名を目にしたら、宛先をチェックしましょう。

  • ・宛先が団体名や部署名→御中
  • ・個人名→様

で書き換えます。

これは取引先との関係を良好に保つための最低限のビジネスマナーであって、決して忘れてはいけないことです。

もちろん、自分で返信用の宛名を書くことがあれば「○○行」と書くことを覚えておきましょう。

「御中」は送り先が会社の部署名などで止まっている場合に使う

「御中」は、送り先が個人の名前ではなく、会社の部署名や係・チーム名で止めてあって担当者の氏名を書かないときに使います。

たとえば、このような場合は「御中」です。

  • ・株式会社〇〇行→株式会社〇〇御中
  • ・株式会社〇〇 人材開発部行→株式会社〇〇 人材開発部御中

「御中」を使う場合の基本の考え方

御中は担当者の指定をせずに、その部署の人であれば誰が開封しても差し支えのない内容のものを送るときに使用するものです。

  • ・部署の担当者が誰かわからない
  • ・その団体の誰が開封しても問題ない

こういったケースが「御中」を使うときの基本になります。

送り先が個人名や担当になる場合は「様」を使う

担当者名が判明している場合などは「様」になります。

  • ・株式会社〇〇 営業部 営業担当行→・株式会社〇〇 営業部 ご担当者様
  • ・株式会社〇〇 営業部 山田行→・株式会社〇〇 営業部 山田様

また、「株式会社〇〇 人材開発部」の下に「ご担当者様」のように付け足したい場合も「様」です。

  • ・営業部 ご担当者様
  • ・営業部 山田様

「様」を使う場合の基本の考え方

「様」は相手が分かっている場合や、特定の個人にのみ開封して欲しい場合に使います。

  • ・個人情報の記載された書類
  • ・特定の個人が使用する重要書類
  • ・開封する担当者を指定したいとき

こういった場合には部署の後に担当者の個人名を書くことが多いです。個人名の後に「様」を付け加えます。  

「行」から「御中」へ!書き換え時は二重表現に注意

「御中」は部署や団体、「様」は個人に宛てるときの敬称です。「〇〇部署 御中 △△様」といった2重表現は避けましょう。

返信用の封筒の宛先に「行」が書かれている時にはまず宛先が誰になっているのかを確認し、団体名や部署名になっていれば「御中」に書き換え、個人名になっていれば「様」に書き換えるのが正しいマナーです。  

二重表現になっていない正しい書き換え

  • ・株式会社〇〇 採用ご担当者
  • ・株式会社〇〇 採用課 御中

二重表現になっている誤った書き換え

  • ・株式会社〇〇 御中 採用ご担当者
  • ・株時期会社〇〇御中 採用課

「行」から「御中」への縦書き横書きそれぞれの書き換えマナー

実際に「行」を「御中」に書き換えるときに必要なことを覚えておきましょう。

  • ・基本は2本線で消す
  • ・極太マジックなどは使わない
  • ・修正テープや修正液は使わない

2本線で消す時には丁寧に線を書くことも忘れないでください。2本線を引く際は日常的に書類に使用するペンを使ってください。極太のサインペンなどは真っ黒になってしまい美しく見えません。避けるようにします。

学生時代は、レポートなどの修正に修正液や修正テープを使ったと思いますが、こういった「行」の書き換えのときには修正液などを使わないのがビジネスでのマナーです。

薄茶色の封筒の色と修正液の白い色が合わずに汚く見えるということもありますし、何よりも修正液は「書き間違えたものを修正する」ために使用するものなので、取引先が書き間違えていたので修正してあげました、というように受け取られてしまう可能性があります。

封筒が縦書きだった場合と横書きだった場合で書き換えマナーが異なりますので、そちらも見ていきましょう。

縦書き封筒の「行」の消し方と「御中・様」の付け方

返信用の封筒が縦書きだった時に、「行」の文字をどのように消せばいいのでしょうか?

一般的な方法はこの2つです。

  • ・文字が縦書きの場合は、視線の流れを考えて2本の縦線で消す
  • ・右上から左下への斜めの線で消す

どちらの場合でも、線は2本です。

「様」か「御中」を書き加える場所は、縦書きの場合は行の真下か左側です。

横書き封筒時の「行」の消し方と「御中・様」の付け方

横書きのときは縦書き同様に斜め2本線で消すのが分かりやすいです。横の2本線で消すこともマナー違反ではありませんが、訂正したかどうか分かりにくいという欠点があります。

手元に紙があれば、そこに「○○行」と書いて「行」の文字を横の2本線で消してみてください。「行」という文字自体に横線が用いられており、消したということが分かりにくいと感じるのではないでしょうか。細いボールペンを使った場合などは、特にそう感じることがあります。

はっきりと消したことが分かるようにするには、縦書き同様に斜め2本線で消すのが分かりやすいのです。横の2本線で消す場合は、消したことが分かるようにはっきりと線を書くことが大切です。

「様」か「御中」を書き加える場所は、横書きの場合は右側に書くと綺麗に見えます。もしも右側のスペースが少なかったり、宛名全体のバランスが片寄っていて気になる場合は臨機応変に対応しても大丈夫です。

「行」から「御中」へ書き直さないのはありなのか

アンケート用紙などを出す場合、「こちらがお客様なのだし、「行」から「御中」へ書き直す必要性を感じない」というケースがあります。

そのまま出すという人も多いようですが、こういったケースでも書き換えた方がいいでしょう。

無駄でくだらないと感じても書き換えるべき

個人が企業宛に出すアンケート葉書なら、くだらないと感じるままに直さないで郵送してもかまわないかもしれません。しかし、一企業の社員として郵送するなら、どんな些細なものでも直した上で郵送しましょう。

「行」から「御中」への書き換えは、一般常識でありマナーです。直すのは不合理だと感じている人もいますが、少数派なのが現状です。「あの会社の社員はこの程度の常識もない」と思われるリスクを考えれば、書き換えるという選択になるのではないでしょうか。

宛名の「行」は書き換えるのを習慣にして

実は、「行」の消し方や「御中」の書き加え方については、必ずこうするべきという決まりはありません。見た目にバランスよく、汚く見えないように書くことを考えましょう。

書き換えられていなくても「特に気にしない」という人も増えていますが、まだまだ気にする人が多いのが現状です。「行」は書き換えるものとして習慣化しましょう。

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