パワーハラスメント(通称パワハラ)とは、職場において上司が部下などに身体的もしくは精神的に苦痛を与えることです。職場でのいじめや嫌がらせと考えると分かりやすいでしょう。パワハラの問題は、加害者側が必ずしも自覚しているとは限らないこと。真っ向から立ち向かっても改善されないことがあります。それではどのように対処するべきなのでしょうか?賢いパワハラの対処法をご紹介します。
まず対処法のひとつが、話を聞き流すということ。身体的なパワハラに対してはあまり効果がありませんが、精神的なパワハラであればダメージが少なくて済みます。上司などからの暴言がストレスになってしまっている場合は、できるだけ耳を貸さないようにしましょう。ただ、聞き流すと言っても会社に入りたての頃はなかなか難しいものです。パワハラが始まったら、自分の好きなことを思い浮かべてみるなど、ほかのことに注意を持っていくと良いでしょう。話半分、あまり真に受けないことがうまくかわすコツです。
パワハラは、基準があいまいで、自分がパワハラを受けていると感じても周りはそう思っていないということもあります。上司の教育の範囲内であるということも十分に考えられるのです。その日の機嫌で当たり散らされたり、明らかに無視されたりするようであればパワハラと考えても良いですが、単に業務に対するダメ出しであれば、パワハラだと言えない場合もあります。今一度自分の行動や仕事に対する姿勢などが原因になっていないか振り返ってみましょう。自分の行動が上司などの機嫌を損ねてしまっていることも考えられます。
パワハラを受けて良くないのが、ずっと自分で悩みを抱え込んでしまうということです。パワハラがストレスになって、仕事に対してやる気がわかなかったり、うつのような状態になったり、ひとりで抱えこむことによって、負の連鎖が続いてしまいます。気持ちを持ちなおすためにも、まずは周りに相談してみましょう。相談するのであれば、信頼できる家族や友人などに相談してみるのがおすすめです。
これまであらゆる対処法を行ってきたものの、パワハラが改善されない場合は、ほかに権限がある部署やほかの上司に取り合うことをおすすめします。特に同じ会社で勤めていきたいと考えているのなら、手段のひとつとして頭の片隅に入れておきましょう。上の役職や専門の部署に相談することによって、会社によっては異動の処置を行ってくれるケースもあります。
パワハラがエスカレートしてきたら、今後のために証拠を残しておきましょう。証拠とは、ボイスレコーダーで暴言を吐かれている場面を録音するなどです。こういった状況証拠を残しておくことで、今後労働基準局に相談するときや仮に裁判になったときなどの証拠として使うことができます。
執拗なパワハラに対しては、労働基準局に相談するという方法もあります。会社の人事部門やほかの上司に相談しても改善されない場合は視野に入れておくと良いでしょう。パワハラなどの相談は、労働基準局の相談窓口を通して行います。労働基準局でパワハラの実態が認められれば、労働基準局が会社に指導を行うことになります。これによって、会社内で何らかのアクションを期待することができます。ここで、パワハラの証拠があると、話を有利に進めることができるでしょう。
会社や労働基準局に相談しても、パワハラに関しては法的な強制力がないため、必ずしも改善されるとは限りません。どうしてもパワハラが改善されない場合は、転職を視野に入れるのもひとつの手段でしょう。もし、パワハラによって退職に追い込まれたり、うつになってしまったりした場合は、労働基準局に相談することによって、適切な対処を提案してもらうことも可能です。例えば自立支援医療や失業保険の相談をすることができます。
パワハラは、ただ耐え忍んでいるだけでは何の解決にもなりません。実際に行動に移すことは勇気のいることですが、そのひとつの勇気が将来の自分の仕事環境の改善に変わると思えば一歩を踏み出しやすいのではないでしょうか。
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