プロのスカウトからも注目される東京六大学野球。昨年の秋季大会は明治大学が優勝しましたが、強いとよく耳にするのが早稲田大学です。この早稲田大学は、通算成績ではどうなっているのでしょうか? また、そのライバルといわれている慶應義塾大学はどうでしょうか。今回は、意外と知らない東京六大学野球の通算成績の話を紹介します。
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■通算成績では早稲田がすごいけど......
東京六大学野球についてご説明しますと、東京都内にある
・早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、立教大学、東京大学
の6つの大学で行われる野球のリーグ戦のことです。1903年に行われた早稲田大学と慶應義塾大学の試合がきっかけとなり、明治大学を加えたリーグ戦が発足。その後残りの3大学が加わり、1925年に東京六大学野球がスタートしました。
この東京六大学野球では、特に早稲田大学が強豪として知られています。そんな早稲田大学はどれくらい強いのか、また他の大学はどうなのか、各大学の通算成績を調べてみました。
●各大学の通算成績
・早稲田大学
2032試合1225勝722敗85分(勝率0.602)
・慶應義塾大学
2043試合1136勝818敗89分(勝率0.556)
・明治大学
2073試合1174勝798敗101分(勝率0.566)
・法政大学
2064試合1135勝817敗112分(勝率0.549)
・立教大学
2051試合880勝1079敗92分(勝率0.429)
・東京大学
1859試合244勝1560敗55分(勝率0.131)
通算成績で見ると、早稲田大学が一番良い成績を残しています。次は1174勝を挙げている明治大学。若干の試合数の差もありますが、慶應義塾大学と法政大学は同じくらいの成績を残しているようです。立教大学と東京大学は大きく負け越していますね。
東京六大学野球は「2戦先勝方式」という、「先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとする」というルールを採用しています。例えば、1勝1敗になった場合は第3戦が行われます。そのため、実力が拮抗(きっこう)する場合は試合数が多くなり、連敗が多いようなチームは逆に少なくなります。そのため、総試合数の違いが出ます。勝率が低い東大は連敗も多いため試合数も少なくなりやすい、ということです。
さて、各大学こうした通算成績を残していますが、肝心の「優勝回数」はどうなのでしょうか?
●各大学の優勝回数
・法政大学......44回
・早稲田大学......43回
・明治大学......37回
・慶應義塾大学......34回
・立教大学......12回
通算成績では早稲田大学が頭一つ抜けていましたが、優勝回数では法政大学が44回で最多です。しかし早稲田大学も43回で差はわずか。それに明治大学と慶應義塾大学が続きます。立教大学は12回。東京大学はまだ優勝はありません。
東京六大学野球を通算成績で見てみましたが、やはり早稲田大学はうわさどおりの強さのようですね。ただし、優勝回数は法政大学がトップ。これは意外でした。
ここ数年は明治大学の強さが光ります。数年後には、この通算記録もガラッと変わっているかもしれませんね。
※記録は大正14年秋季より平成26年秋季までのもの
データ引用:一般財団法人 東京六大学野球連盟
http://www.big6.gr.jp/record/i...
(中田ボンベ@dcp)