「痔だらけ!?」「大半は納税サラリーマン!?」年末年始は大忙しの「お坊さん」トリビア7選

更新:2018/05/14

社会人ライフ

「痔だらけ!」「大半は納税サラリーマン!」年末年始は大忙しの「お坊さん」トリビア7選

日本人は無宗教な国民性なんていわれますが、近所にお参りに行ったり、観光で有名なお寺を訪問したりと、お寺の雰囲気が好きですよね。また、お葬式は仏式で行ったりします。そんななか、身近な存在に思えるお坊さんについては、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。そこで今回は、あまり知られていないお坊さんに関する豆知識を集めてみました。

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■お坊さんの職業病!?

「ぢ」を漢字で書くと「痔」です。「やまいだれ」に「寺」ですが、この漢字の由来として面白い説があります。

お坊さんは同じ姿勢のまま座っていることが多いので「ぢ」になりやすいとのこと。それで「やまいだれ」の中に寺が入った漢字になった!

というのですが、これは俗説だそうです。寺には「そこにとどまる」という意味があって、肛門付近に「とどまる」「病気」なので「痔」となったそうです。

■日本中の僧侶が明治時代に困った!

江戸時代には、仏教のお寺も幕府から手厚い庇護を受けていました。ところが明治時代になって、いわゆる「廃仏毀釈」が起こります。「日本の国教は神道」ということになり、それまで割とごっちゃになっていた神社とお寺が明確に分離され、それまでのお寺への庇護はこの時点で消失したのです。

お寺がいくつもつぶれましたし、多くの僧侶が還俗(げんぞく)し、また深刻な後継者不足に陥りました。何せ、奈良県の興福寺の五重塔(ちなみに国宝です)が売りに出されたという事実があります。

■入門するだけでも必死!

仏教各宗派によって、僧侶になるための修行方法は異なっています。中でも座禅修行をもっぱらとする「禅宗」は厳しいことが多いとか。例えば「臨済宗」では、入門を許されるまでが、もう必死です。

●「庭詰め」に耐える

「入門させてください」と行っても断られますので、その場所で2日間頭を下げ続ける。

●「旦過詰め」

「旦過寮」というところで一日中座禅。これを3日間。

上記の、庭詰めの「2日間」、旦過詰めの「3日間」は、ケースバイケースです。旦過詰めが1週間なんて場合もあるそうです。つまり、入門に当たって「これだけ禅僧になりたいんだ!」ということを見せなければならないわけです。

これらを突破しないと入門も許されません。

■給与所得者のお坊さんも多い!

例えば、「宗教法人は無税のはずだからお坊さんはもうかるのでは?」なんて考えている人がいらっしゃるかもしれません。ですが、お寺自体が宗教法人でも、そこにいるお坊さんも無税とはいきません。お寺から給料をもらっている、いわゆるサラリーマン的なお坊さんも多いのです。この場合は源泉徴収が行われ、サラリーマンと変わりません。

■托鉢僧は宗派によって鑑札を持っている!

仏教では托鉢も修行の一環です。現在でもたまに駅などで「辻立ち」している托鉢僧を見掛けることがありますね。「あのお坊さん、本物かしら?」なんて思ったりしませんか。実は宗派によっては、そういった疑いのないように鑑札を発行しているのです。

「托鉢免許証」といわれるもので、これは各宗派の管長が発行し、僧籍番号などが記載されています。何かあった際には、各宗派の管長事務所に問い合わせれば、そのお坊さんが本当に僧侶であるか分かるというわけです。

■わずか262文字にしてみました!

『般若心経(はんにゃしんぎょう)』という経典の名前を聞いたことのない人はあまりいないでしょう。「はんにゃはらみった......」とバカな筆者でも冒頭部分だけは言えますが、この般若心経は、わずか262文字の中に大乗仏教の神髄が説かれているといわれます。

しかし、実はこれは、(あの西遊記の)玄奘三蔵法師がインドから持ち帰り訳したものを抜粋してアレンジしたものなのです。オリジナルの『大般若経』はどのくらい長いかというと、なんと600巻もあります!

■「袈裟(けさ)」はお釈迦様の発案!?

お坊さんは衣と袈裟を身に着けますが、この袈裟、なぜ「ケサ」というのかご存じでしょうか? その色を表す梵語の「カシャーヤ」からきています。カシャーヤは「混濁色」を意味し、黄土色や青黒色を指します。カシャーヤが音訳されて袈裟になったのです。

また、袈裟が端切れを組み合わせて作るようなデザインになったのは、お釈迦様の発案によるという説があります。仏教の僧だと分かるような衣服を求められたお釈迦様が、使い道がなくなったような端切れを集めて合わせ、カシャーヤ(混濁色)に染め直して使おうと定められた、と。インドの仏教僧侶から日本にこれが伝わったのです。

(高橋モータース@dcp)

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