「茶つみ」「スキーの歌」。みんな覚えてる? 小学校のときに習う全国共通の音楽

更新:2018/07/31

社会人ライフ

「茶つみ」「スキーの歌」。みんな覚えてる? 小学校のときに習う全国共通の音楽

日本のように小学校の義務教育で「音楽」の授業がある国は、世界的にみても珍しいのだとか。「日本人に音痴の人があまりいないのは、音楽の授業があるからではないか」といった考察もあるそうです。あなたは自分が小学生の時にどんな楽曲を学んだか覚えていますか? 現在の小学校の音楽の授業ではどんな楽曲を扱うのでしょうか。

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■音楽の教科書には「共通教材」という歌がある!

まず文部科学省に当たってみました。

文部科学省の「新学習指導要領・生きる力」の「第2章 各教科 第6節 音楽」には、小学校の音楽の授業の「目標」「内容」について規定されています。

同指導要領では、音楽の授業の内容は「表現」と「鑑賞」に分けられていて、「表現」は、児童が歌ったり、楽器を弾いたりすることを指します。

この中に、「表現教材は次に示すものを取り扱う。」と書かれ、各学年の「表現」の指導でどのような楽曲を扱うかが示されています。

この「共通教材」※として挙げられているものをご紹介しましょう。
※「共通教材」とは、全国どの小学校でも取り上げるようにと指定されている教材のこと。

■第1学年

●『うみ』(文部省唱歌)
 林柳波(はやしりゅうは)作詞 井上武士(いのうえたけし)作曲
●『かたつむり』(文部省唱歌)
●『日のまる』(文部省唱歌)
 高野辰之(たかのたつゆき)作詞 岡野貞一(おかのていいち)作曲
●『ひらいたひらいた』(わらべうた)

■第2学年

●『かくれんぼ』(文部省唱歌)
 林柳波作詞 下総皖一(しもふさかんいち)作曲
●『春がきた』(文部省唱歌)
 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
●『虫のこえ』(文部省唱歌)
●『夕やけこやけ』
 中村雨紅(なかむらうこう)作詞 草川信(くさかわしん)作曲

■第3学年

●『うさぎ』(日本古謡)
●『茶つみ』(文部省唱歌)
●『春の小川』(文部省唱歌)
 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
●『ふじ山』(文部省唱歌)
 巌谷小波(いわやさざなみ)作詞

■第4学年

●『さくらさくら』(日本古謡)
●『とんび』葛原(くずはら)しげる作詞 梁田貞(やなだただし)作曲
●『まきばの朝』(文部省唱歌)
 船橋栄吉(ふなばしえいきち)作曲
●『もみじ』(文部省唱歌)
 高野辰之作詞 岡野貞一作曲

■第5学年

●『こいのぼり』(文部省唱歌)
●『子もり歌』(日本古謡)
●『スキーの歌』(文部省唱歌)
 林柳波作詞 橋本国彦(はしもとくにひこ)作曲
●『冬げしき』(文部省唱歌)

■第6学年

●『越天楽今様(えてんらくいまよう)(歌詞は第2節まで)』(日本古謡)
 慈鎮(じちん)和尚作歌
●『おぼろ月夜』(文部省唱歌)
 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
●『ふるさと』(文部省唱歌)
 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
●『われは海の子(歌詞は第3節まで)』(文部省唱歌)

こうして見ると、やはり文部科学省の推し曲というのは、懐かしい曲、古くから親しまれている曲が多いようです。

■教科書の共通教材以外の楽曲は!?

さて、音楽の教科書には共通教材だけが掲載されているわけではありません。時代に合わせて、また、児童や先生のニーズに合わせてさまざまな楽曲が選択され、掲載されているようです。

例えば、株式会社教育芸術社の『小学生の音楽6』(6年生用の教科書:平成22年 検定済 平成23-26年供給)には、以下のような楽曲が掲載されています。

■こころのうた
(共通教材)
『おぼろ月夜』
『われは海の子』
『ふるさと』
『越天楽今様』

■学年の歌
『つばさをください』

■楽譜を読もう
『明日という大空』

■いろいろなひびきを味わおう
『星空はいつも』
『ラバース コンチェルト』
『歓喜』(組曲『王宮の花火の音楽』から)

■和音の美しさを味わおう
『こげよ マイケル』(Michael,Row the Boat Ashore)
『燃え上がれ!』
『星の世界』
『野ばら』
『コラール』

■曲想を味わおう
『広い空の下で』
『木星』(管弦楽組曲『惑星』から)
『風を切って』

■詩と音楽を味わおう
『箱根八里』
『花』
『思い出のメロディー』

■世界の音楽に親しもう
世界の国々の音楽(楽器)
『アンデスの祭り』

■音楽の楽しさを味わおう
『さよなら友よ』
『メヌエット』

■物語と音楽
『銀河鉄道の歌』

■鑑賞する楽しみ
『シバの女王の入城』(オラトリオ『ソロモン』から)
『騎士たちのおどり』(バレエ音楽『ロメオとジュリエット』から)

■みんなで楽しく
『浜千鳥』
『あおげばとうとし』
『街は光の中に』
『風にのせて』
『すてきな自分と出会う道』
『さようなら』
『歌よ ありがとう』
『にじを歌って』(Sing a Rainbow)
『この星に生まれて』
『旅立ちの日に』
『愛のテーマ』(『ファイナル ファンタジー IV』から)
『コンドルは飛んで行く』

■国歌
『君が代』

上記の文部科学省指定の共通教材は「こころのうた」と銘打って掲載されています。他にもいろいろな曲が掲載されていますが、 最後の「みんなで楽しく」の部分には、RPGゲーム『ファイナル ファンタジー IV』から『愛のテーマ』が器楽合奏曲として採用されているなど、なかなか見どころのあるラインナップです。

6年生は小学校の最終学年ですから、卒業を意識した楽曲が多く選ばれているのかもしれませんね。

いかがでしたか。皆さんが小学生のときに学んだ教科書の内容とは大きく変わっていましたか?

⇒株式会社教育芸術社の公式サイト
http://www.kyogei.co.jp/

(高橋モータース@dcp)

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