社会人に聞いた、思わず「うまい！」と唸ったもののたとえ「日本昔ばなし盛り」「買う買う詐欺」

話し上手な人の言葉をよく聞いてみると、随所に「たとえ話」が盛り込まれています。ボキャブラリーが豊富で、頭の回転が早くないとできない芸当ですよね。つい「うまい！」と言いたくなるような「もののたとえ」とはどんなものか？ 社会人たちに聞いてみました。

■まさに命がけ!?

・「メロスのように走った」。必死さが伝わった（女性／23歳／その他）

自分のかわりにとらえられている親友のため、走るメロス。必死な様子がよくわかるたとえです。

■誰が言い出したのか......

・「もやしっ子」。もやしは白いし、細いし......（男性／46歳／電力・ガス・石油）
・「ノミの心臓」。小ささがよくわかる（女性／28歳／情報・IT）

本当によくできたたとえですが、一体誰が言いだしたのでしょうか？ 最初に言った人は、すごいセンスの持ち主ですね。

■お天気なのに雪。これをなんと言う？

・雪が降っていて晴れている状態を「タヌキの嫁入り」。「キツネの嫁入り」に対抗（女性／27歳／商社・卸）

地域によっては、実際に「タヌキの嫁入り」と言うところもあるようです。たしかに、キツネが嫁入りするのなら、タヌキだってするはず。

■これがホントの「再現メシ」！

・ご飯を大盛りにするときの「日本昔ばなし盛り」。たしかに、日本昔ばなしに山盛りご飯が出てくるシーンがあり、私もとても印象に残っているから（男性／30歳／学校・教育関連）

ただ「大盛り」と言うよりも、美しく盛ってもらえそうです。

■決してのぞかないでください......

・砂糖と塩を本気で間違えるほど料理が下手な友だちの彼女が、友だちの家に料理を作りにきたとき、料理中にまわりをウロチョロされるのを嫌がった彼女に台所から追い出されて、思わず友だちが「ツルの恩返し状態だぁ〜」と叫んでいた。彼女がちゃんと作れるか心配で気になるけど、見に行ったら怒られるのでのぞきにいけない心情がよくわかる（男性／22歳／学校・教育関連）

のぞいてしまったら最後、もうあと戻りはできません。

■詐欺シリーズその1

・ほしい物があるからと買い物について来てもらったのに、結局いつも何も買わない自分に対して友人が言った「買う買う詐欺」というたとえ。買いたい気持ちだけで、結局は買わないのである意味詐欺だなと思う（女性／31歳／ソフトウェア）

「買う買う詐欺」なら、お友だちにお金の被害はありませんので......。

■詐欺シリーズその2

・「詐欺師は息を吐くようにウソをつく」。ウソがウソとばれないほど自然に話ができるから、だまされる人がいるのだろうなと（男性／45歳／商社・卸）

こちらの「詐欺」には本当に注意が必要。「息を吐くように」とは、非常にわかりやすいたとえです。

■いろんな場面で使える？ あの名セリフ

・「人がゴミのようだ」。うじゃうじゃといるように合っている（男性／22歳／情報・IT）

「天空の城ラピュタ」より。大破した飛行戦艦から落下していく乗組員を見ながら、ムスカ大佐が言ったセリフですね。

■自虐ネタ

・彼氏いない歴＝年齢だったとき、男性がみんな自分のまわりから離れていくことから、モーゼが歩くときに海がパーっと割れて離れていったのを連想し、友だちと自分たちのことを『モーゼ』と呼んでいた。聖書になぞらえて自分たちを表現するなんて、センスがある（女性／31歳／建設・土木）

「全然出会いがなくて......」よりも「もう〜私、今完全にモーゼ」のほうが、悲壮感を軽減できていいかも？

■ダイエッター必見！

・「もったいないと言って食べるのは、おなかに捨てているようなもの」。たしかに、太るだけ（女性／32歳／食品・飲料）

適量を、適切なタイミングで。これが食事の基本です。わかってはいるのですが、賞味期限が近い食べものを見つけたり、食べ放題へ行ったりすると、ついつい「お腹に捨てて」しまいます。

けっこう、会話の中で使えそうなものがあったのではないでしょうか？　うまいたとえ話は話し上手への近道。本やテレビで「うまいもののたとえ」を見つけたら、メモをとっておくといずれ役立つかもしれません。

文・OFFICE-SANGA 森川ほしの

調査時期：2015年3月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：20歳から60歳の社会人344人（インターネットログイン式アンケート）