自己分析を深めても「強みが被ると」ドツボにはまる、使える強みを作るコツ
「強み」は重要だが、新卒の強みはライバルと被る
自分のやりたいことを探し、フィットした就職先を探すため、「強み」を把握することは重要であることは間違いありません。就職先で自分の強みが活きれば、新卒入社直後からラクに速く仕事を覚え、活躍し、やりがいや達成感を覚えやすいからです。
ここに罠があります。「リーダーシップ」や「協調性」等、自己分析を通して見出せた強みは、実は他の就活生と被りまくるのです。本人は一歩抜け出せたと思っても、蓋を開けてみれば「その他大勢枠」に収まってしまいます。
「強み」が被るのは自己分析が甘いのではなく構造の問題
「強み」が被る理由は2つあります。一つは、大学卒業までできる経験の種類はあまり多くなくパターン化されていることです。経験の種類は、勉強・部活やサークル・アルバイト・インターン・海外経験など、限られたパターンに収まります。
当然、各経験の細かい中身は本人にとっては異なる稀有な出来事かもしれませんが、選考する企業側からみると、どんぐりの背比べで誤差範囲にとどまるのが現実です。
同じような経験なので、その中で培った強みも当然同じようなものにならざるを得ないのです。
もう一つは、就活で使える強みは、「売れそうな強み」に無意識のうちに絞ってしまうことです。理由は簡単。新卒求人を出す企業側が提示する人材要件がほぼ同じような人材要件=強みを挙げてきます。当然、就活生もその求められる人材要件に沿って自身の強みを拾うので、結果、強みが被りまくるのです。
加えて、就活のノウハウがネット記事や書籍や就活カウンセラーも上記の文脈で解説していることで、強みが被る問題に拍車をかける、という構造になっているのです。
最近ではAIにエントリーシートの内容を書かせたり、自身の強みにフィットしそうな企業をリサーチさせたりすることは当たり前になってきました。AIは素早くたたき台を作ってくれますが、その内容は結局、既存の就活ノウハウに基づいたものです。
多くの就活生が同じ強みや条件でAIを使うため、AIも似た表現しか返せなくなり、結果として「その他大勢化」が加速しています。
「強み」の解像度をあげ言語化するためのフィードバックをもらいにいく
だからと言って、その他大勢枠から抜け出すため、他の人では経験できないことを今から行い、独自の強みを見出すということは全員が行えるわけではありません。しかし現実的で効果的な打ち手はあります。アドバイスやフィードバックをもらう先を増やすことです。
同じインプットでは同じアウトプットにしかなりません。だからこそ、採用側など異なる立場の人からフィードバックを受けることで、他の就活生と差がつく強みに気づけます。
具体的には、採用する企業側の視点と就活生の視点の2つの視点のうち、採用する企業側の視点を持つ方々から指摘を受けられるようにするのです。なかなか、そのような方が見つからないと思ったら、新卒紹介を活用してみましょう。
転職する際、転職エージェントのアドバイスを受けることと同じように、新卒紹介に自身の強みを見出してもらうことです。
新卒紹介は、求人に書かれている人材要件の文字だけでなく、その企業人事とのヒアリングや過去からの付き合いの中で、「新卒に求めるリーダーシップはぐいぐい系ではなく、気遣いで動ける系が今は求められている」といった、こんな人材が新卒市場では欲しいという肌感覚までつかみ言語化されていることが多いものです。
このヒントをもとに、自己分析の内容を振り返ることによって、企業が欲しいけど、他の就活生は気づいていない視点から自身の強みを発見できることが多いのです。
気づきを与えてくれるだけでなく、一緒に独自の売れる強みを見出し、伝え方まで指導してくれるのも新卒紹介を活用するメリットです。
誤解があってはいけないのですが、新卒紹介に関わらず、大学の就活カウンセラーやOB・OG等、就活の相談を受ける人は「料理人」、あなたは「材料」です。一流の料理人でも、材料が少なければ料理の幅は広がりません。材料が豊富だからこそ、料理人の腕が活きるのです。
就活の場合、材料となるものは自己分析です。事前にきっちり、広く、深く行っておくことで、アドバイスをくれる方の目利き力や料理の腕を引き出せるようにしましょう。




















