東京オリンピックに備えよう! オリンピックがテーマの映画

がくまどエンタメ部
2019/12/12
学生トレンド
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もう来年に迫っていますが、2020年夏には「東京オリンピック」が開催されます。前回は1964年でしたから、日本にとってオリンピック開催は実に56年ぶりのこと。世界最高のアスリートが東京に集結し、至高の技を見せてくれるわけですから、今から楽しみで胸が躍りますね!

歴代のオリンピックは記録映画としてまとめられていたり、映画の題材になっていたりします。今回は「オリンピックがテーマの映画」をご紹介します。

『炎のランナー』(1981年)※日本公開は1982年

クライマックスの舞台を1924年開催の「パリオリンピック」とし、実際に同大会の400メートル走で金メダルを獲得したエリック・リデル、100メートル走で金メダルを獲得したハロルド・エイブラムス、2人のランナーの苦悩と栄光を描いていた作品です。

本作は、1982年の第54回アカデミー賞で「作品賞」のほか「脚本賞」「作曲賞」「衣装デザイン賞」の四冠を達成しています。作品賞を受賞していることからわかるとおり、映画としての質の高さはいうまでもありません。

特筆すべきは作曲賞を受賞した音楽の素晴らしさ。音楽を担当したヴァンゲリスは本作でその名を一気に高めました。中でも『Titles』という曲は非常に有名です。テレビ番組のBGMとしてもよく使われますので、作中で流れると「あ! この曲知ってる」となるでしょう。

ちなみに、その後のエリック・リデルを主人公とする『最後のランナー』(2016年/日本公開は2018年)という映画もあります。この作品では、中国に渡り宣教師となったエリックの苦闘の人生を描いています。

『東京オリンピック』(1965年)

1964年に開催された「東京オリンピック」を記録した映画で、監督は名匠・市川崑さんが務めています。ただし、単なるオリンピックのドキュメンタリー映画ではありません。市川監督は「人間としての選手を捉える」という明確な意志を持って本作を演出しています。

競技の勝ち負けなどよりも「東京オリンピック」に集った人たちのパーソナリティーをいかに切り取るか、いかに観客に伝えるかに力点が置かれているのです。そのため、当時の競技の詳細な様子を期待して本作を見ると肩透かしを食らうかもしれません。

しかし、高度成長期真っただ中に開催された東京オリンピックが日本人をどれほど熱狂させたか、その肌感覚を本作は濃厚に伝えてくれます。今見ても、本作が「何か熱いもの」を感じさせる作品になっているのは、当時の日本、そして日本人の熱さがまるでマグマだまりのように息づいているからではないでしょうか。

また、今見て興味深いのは当時の町並みです。「えっ、これってほんとに新宿の南口?」なんて光景が見られますよ!

『ロンリーウェイ』(1983年)※日本公開は1984年

1964年に開催された「東京オリンピック」の男子1万メートル走で、アメリカ人として初の金メダルを獲得したビリー・ミルズの半生を描いた作品です。

ビリー・ミルズは優れた陸上競技のアスリートですが、オグララ・スー(Oglala Sioux)インディアンの一族で、そのためにいわれなき差別を受けて育ちます。大学でも差別が激しく、陸上競技を止めようとまで思い詰めるのですが、父の「誇りを持って生きろ」という言葉を胸に屈しませんでした。その後、クロスカントリーで全米を制覇するなどの偉業を達成しますが、それでも差別はやまないのです。

そして1964年。ビリーは、1万メートル走のアメリカ代表選手として東京オリンピックに臨みます。優勝したのに「記念写真から外れろ」と言われるなどの嫌がらせを受けてきたため、ビリーはある意味無名の選手でした。しかし1万メートル走がスタートし、観客はオリンピック史に残る大逆転劇を見ることになる……というストーリーです。

本作で描かれる、差別に屈せず、栄光をつかんだ実在の人物ビリー・ミルズの姿は、観客の胸を熱くせずにはおきません。残念なことに(日本では)本作はVHSで発売されたのを最後にソフト化されていません(英語版DVDはあります)が、本物のレースの模様はYouTube(以下のURL)で見ることができます。ビリー・ミルズの力走をぜひご覧ください。

Incredible Moment As Underdog Billy Mills Wins 10,000m Gold - Tokyo 1964 Olympics:https://www.youtube.com/watch?v=5F5iCsymMj0


『ミュンヘン』(2005年)※日本公開は2006年

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の作品で、1972年に開催された「ミュンヘンオリンピック」で実際に起こったテロ事件、その後の情報機関の暗闘を描いています。

1972年9月5日、パレスチナの過激派組織「黒い九月」のメンバーが、オリンピック選手村のイスラエル選手宿舎に侵入。2人を殺害し、9人を人質に取るという事件が起こりました。テロリストは人質を伴い空港まで逃げますが、そこでドイツ(当時は西ドイツ)当局と銃撃戦になり、結局人質となった9人のイスラエル人も死亡。この悲惨な事件は世界に衝撃を与えました。

本作の力点はテロ組織と情報機関の戦いに置かれていますが、平和とスポーツの祭典である「オリンピック」が舞台となっている点を見逃すことはできません。暴力をもって自分の主張を通すことも辞さないテロリストにとって、オリンピックは格好の標的になる、そのことをあらためて私たちに教えてくれる映画でもあります。2020年の東京オリンピックでも高度な警戒が必要でしょう。

『オリンピア』(1938年)※日本公開は1940年

1938年に開催された「ベルリンオリンピック」の記録映画です。当時のドイツはヒトラー総統率いる国であっため、第二次世界大戦後は本作に「ナチスを賛美するプロパガンダ映画」といった批判が浴びせられました。

しかし、女性監督レニ・リーフェンシュタールの演出手腕は非常に優れたもので、選手たちの躍動する体が美しく捉えられており、その点で現在でも高く評価されています。

本作は2部作ですが、日本では『民族の祭典』『美の祭典』の2本の映画として公開され、戦前の最多観客動員数を記録するほどの大ヒットとなりました。特に第1部に当たる『民族の祭典』では、日本選手の大活躍が収められていたため、日本人の心を強く揺さぶったのです。

オリジナル版の第2部には、当時日本を熱狂させた「平泳ぎ200メートルで金メダルを獲得した前畑秀子選手」の競技風景はありませんでした(編集段階でカットされたといわれています)。
そのため、日本公開版の『美の祭典』には前畑選手のニュース映像がつなぎ込まれたというエピソードが残っています。「前畑頑張れ!」を連呼するアナウンサーの音声も使われましたが、現在はこのバージョンを見ることはできません。

2019年の今、一般に視聴しやすいのはアメリカ版の『民族の祭典』ですが、一流選手の肉体の躍動感は決して色あせていません。時代を超えて一見の価値がある映画です。


オリンピックがテーマの映画をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 映画の本筋ではなく、オリンピックが関係しているという映画もたくさんあります。例えば高倉健さんが主演した『駅 STATION』(1981年)もその一本です。健さん演じる主人公の三上英次は、「オリンピックの射撃選手に選ばれたことのある警官」という設定。作中には、「(東京オリンピックに出場した)円谷幸吉選手が自殺した」というテレビのニュースを英次が見るシーンがあるのです。

オリンピックは世界が注目する一大イベントですから題材として使いやすいのかもしれませんね。2020年の東京オリンピックもきっと映画になるのではないでしょうか?

(高橋モータース@dcp)

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