【サッポロビールの先輩社員】生産技術本部製造部:三澤圭彦さん 2ページ目
三澤さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
▲学生時代の三澤さん
塾講師とスーパーのアルバイトを辞めずに働き続けたことですね。社会経験として塾講師はおもしろかったです。大手ではなく小さな塾だったこともあって、担当の生徒に即したカリキュラムを自分で組んで、オーダーメイドに近い教材を作るのですが、はじめは先輩に「お前のメッセージが感じられない」と言われて、何を言われているのかまったくわかりませんでした(笑)。でも、やるうちにだんだんその意味がわかるようになって、学生が苦手とする部分をカバーする設問になっているかどうかを真剣に考え、自分なりの問題集を作るコツがつかめたと思います。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
スーパーのアルバイトは、入社後は技術職として工場やオフィスの人と関わることが多い今となっては、やっておいてよかったと感じます。棚に商品が並んでからお客さんの手元に届くまでの流れがなんとなくわかるので、工場で最終的に出荷した後、小売でどのように扱われるかといったイメージがつきやすいです。
大学院の研究では「微生物の排水処理」に関する研究をしていました。その微生物が分泌する成分が化粧水などにも使われていて、将来は微生物を用いたものづくりをしたいと思うようになりました。入社してみると、ビール造りのことはゼロから学んだので、知らないことばかりで大変でしたが、日々酵母と向き合っているうちに、どんどん仕事が楽しくなっていきましたね(笑)。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
部活でもサークルでもバイトでもなんでもいいので、なにかに没頭する経験をしてみることですね。わたしもこの会社にエントリーしたのは、大学院での研究が今の仕事と似ていると考えたことがきっかけです。今はまだやりたい仕事が見つからない学生も、自分が楽しいと思うことを見つけて追求することができれば、どこかで道が拓けるかもしれませんよ。
就活では大学院時代の研究がビール会社でも役立つんじゃないか? と考えたという三澤さん。学生のみなさんも、今夢中になってやっていること、自分ができることを見つめ直すことが、思いもよらない企業との出会いのきっかけになるかもしれません。
趣味:大リーグ観戦・サッカー
特技:ゴルフ
就活で受けた企業数:プレエントリー約30社、本エントリー約15社
志望していた業界:食品業界、製薬業界(臨床開発)、金融業界、IT業界
今の会社の魅力:社員の結束力
文・田本麻未(M-3)
写真・木下幸樹(ブリッジ)
取材協力:サッポロビール株式会社