【NHKの先輩社員】報道局取材センター 国際部 記者:古山彰子さん 2ページ目

編集部:はまみ
2017/10/19
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学生時代編57の国と地域を訪問し、世界との距離が縮まった

▲大学時代の古山さん(写真一番左)

古山さんのガクチカ(学生時代一番力を入れていた活動)は?

高校時代にイギリスへ1年間留学したのをきっかけに、海外だけでなく日本のことももっと知りたいと思うようになりました。そこで大学時代には、キャンパスのあった京都の町を観光案内する通訳ボランティアサークルに所属することに。活動を通じて、いろいろな国の人たちと出会いました。特にイエメンなど中東地域の、これまでの人生で出会ったことのない国の人と観光案内というかたちで交流できたことは、考え方や文化の違いだけでなく同じ人間としての共通点を再認識するかけがえのない経験になりました。また、学期中は勉強やサークルの合間に必死にアルバイトをして、長期休みがあるたび海外へ渡航。内閣府やタイ王国政府が主催する国際交流事業などにも参加させていただき、NHKに入局するまでに訪れた国と地域の数は、57カ所に達しました。

仕事で役立っている大学生時代の経験は?

たくさんの国と地域を訪れたことによって、日本に暮らしていれば普通は遠く感じるはずのアフリカや南米など、日本から見て地球の反対側にあるような国についても、「あ、あのあたりだ!」と想像ができるようになりました。実際の距離は遠くても、「行こうと思えば行ける国なんだ」と思うと心理的な距離が縮まりましたね。

特に印象に残っている国を挙げるとするならシリアです。内戦が始まる直前の2011年に訪れたのですが、「遠くからよく来たね、家に上がっていきなさい」とお茶を出してもてなしてもらうなど、人々の温かさに触れました。今、そんなシリアで内戦が起き、あのときお世話になった人々が戦火を逃れて避難民になるなど、大変な生活を余儀なくされていることを思うたび、「記者として、世界で起こっている出来事をきちんと取材して伝えなくては」と改めて使命感に駆られます。

また、観光案内のボランティア活動からは、柔軟に行動する力が身に付きました。観光案内の際には、事前に電話やメールで予約をしてくださった海外の方とホテルのロビーなどで待ち合わせをして、どこを観光したいか希望を伺います。定番スポットである寺社仏閣を訪ねることもあれば、ときには京都を抜け出して大阪まで出向き、街歩きを行うことも。事前に希望を聞いてはいるのですが、お客さまによっては前日の行動次第で行きたい場所が変わっていることもあります。とにかくその時の相手の要望に応じて柔軟に対応することが多く、今の仕事にもそこで養われた柔軟性は生きていると感じますね。

他にも、京都のお茶屋さんでアルバイトした経験は社会人になった今でも役に立っています。礼儀作法に厳しいお店だったので、当時はつらいと感じることもありました。しかし、会食の席でどのように振る舞えばいいのかなど、学生生活の中ではなかなか学べないマナーを知る貴重な経験になりました。

就活前にやっておいたほうがいいことは?

大学時代の4年間は長いようで、あっという間に過ぎてしまいます。ですから、勉強はもちろん、サークルや留学、旅、アルバイト、遊びなど、おもしろいと思ったことはなんでも全力で取り組むことをおすすめします。私の周囲には、2年生・3年生のころからインターンシップをしている意識の高い人たちもいましたが、当時の私は「どうせ社会人になったら働くのに、なぜ学生のうちから働くんだろう」くらいに思っていたのを覚えています。もちろん、インターンシップもいい経験になるかもしれません。でも私個人の意見としては、早い時期から就職のことばかりを気に掛けるよりも、学生時代にできることに没頭したほうがいいと思います。

ただ、そのぶん就職活動前には、大学で学ばせてもらったことに感謝し、「この知識や経験を生かして、自分は社会にどう貢献できるのか」と真剣に考えるべきだと思います。そんな観点で自分自身としっかりと向き合えば、きっと自分が仕事を通じて何をすべきなのかが見えてくるはずです。

今の大学生活が楽しく、充実している人も多いかもしれませんが、社会に出て働くということのなかにはそれ以上に楽しいこともたくさんあります。就職活動では妥協せず、納得のいくまで会社探しを続けてみてください。



質問一つひとつにしっかりと耳を傾け、落ち着いた口調で丁寧に回答してくれた古山さん。 大学時代から世界中を飛び回り、旅をしていたアクティブな一面と、通訳ボランティアやアルバイトで養われた気遣いあふれる姿のギャップに驚きました。

今は内戦が起こり、旅行は困難なシリア。古山さんは学生時代に訪れ交流したシリアの人々を思いながら、国際部の記者としてニュースを伝える日々を過ごしています。いずれは多くの先輩達と同じように、国際部を経て海外に駐在する特派員となり、現地の生の声を届けていきたいという夢もあるそうです。いつかはテレビの画面で「海外支局からニュースを伝える古山さん」を見かけることになるかもしれません。

DATA
趣味:読書、映画鑑賞、旅行
就活で受けた企業数:10社ほど
志望していた業界:マスコミ(記者職に絞って)
今の会社の魅力:ジャーナリストとして情熱と信念を持って仕事に取り組んでいる記者がたくさんいること

文:松葉紀子(スパイラルワークス)
写真:中川良輔(株式会社ブリッジ)
取材協力:日本放送協会(NHK)

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