インテリアコーディネートのコツとは? 簡単におしゃれな統一感を出す方法 3ページ目

学生の窓口編集部

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■インテリアに統一感を出すための簡単な方法


いろいろ考えなくても、統一感を出す方法があります。それは部屋のテーマ(コンセプト)を決めることです。例えば、森の中でくつろぐイメージにしたいとか、海の中にいるイメージ……といった感じです。森の中なら、樹木の緑・土の茶色・空の青・白い雲といったイメージです。緑が多いほど深い森を彷彿させます。白い壁に樹木のパネルを貼る、カーテンや敷物・ベッド用品などを緑に揃える、観葉植物を随所に配置するなどすると森のイメージに近づいていきます。また海の中のイメージは全体をブルー系にするといいでしょう。しかし海にも鮮やかな魚や海藻が見られるように、適度なアクセントカラーを配置しましょう。
このようにテーマを決めると色が決まり、テーマにそぐわない色は、隠す(収納する)と統一感のある部屋になります。

■色彩調和の考え方

色彩の調和に関してはギリシャ時代から論じられ、多くの色彩調和論があります。しかし決定的なものは未だ存在していません。色彩調和は、物の用途や使用する人の趣味嗜好・時代や環境によって変化するもので、普遍性を追求することが難しいという部分があるからかもしれません。アメリカの色彩学者ジャッド(1900~1972)は、1955年に数多くの色彩調和論に共通する原理・原則を発表し、その論文の中で次のようなことを述べています。

「色彩調和は、好き嫌いの問題であり、情緒反応は人によって異なる。また同一人でも時によって異なる。我々は古い配色に飽きて、どんな変化も好ましく思うことがよくある。また一方、もともと無関心であった色の配色を度々見ているうちに、好ましく思うこともある」

そして、それまでの調和論については次の4つの原則があると指摘しています。

◎秩序の原理……

等間隔性で成り立つ色空間から、秩序のある、または単純な幾何学的関係によって選ばれた配色は調和する(知覚的等歩度性をもつカラーオーダーシステムを使用する)。

◎親近性の原理……

通常、見慣れた色の組み合わせは馴染みやすい。例えば、自然界に見られる色の変化やその有機的連鎖における配色は調和する。

◎共通性の原理……

構成された配色間に、ある種の共通性や類似性をもっている配色は調和する。

◎明白性の原理……

色があいまいでなく安定して見える配色は調和する。

いかがでしたか? 色の調和もインテリアコーディネートも共通点があります。人の好みやその時々の状況、見慣れたり飽きたりする感情などを無視することができません。しかしながら、それもまたインテリアコーディネートやカラーコディネートの醍醐味でもあります。思いもしなかった配色やインテリアスタイルの組み合わせが、斬新な美しさを生むこともあります。だからといって、何事も一足飛びに上達はしません。まずはインテリアの基本である統一感をつかみ、おしゃれな部屋作りに挑戦してみては?

執筆:宮崎ゆう(ナレッジ・リンクス)

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