Excelで合計を出すとき、最大値や最小値を制限するにはMIN関数とMAX関数を組み合わせて利用します。今回は、この関数を使って制限をする具体的な方法をご紹介します。
実は、最大値にはMIN関数、最小値にはMAX関数と一見ねじれのような使い方をするのですが、その理由についてもあわせて解説していきます。
▼<この記事がお悩みの意図と違うなと思ったら・・・>
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合計の最大値を制限するためには、MIN関数を利用しましょう。MIN関数は与えられた数値(範囲)の中から、最小値を求める関数です。通常は、テストの点数や売上最下位などを探すために使用し、「=MIN(数値1,数値2,…)」という形で、複数の数値を判定します。上限を設けない場合は、式の「数値1」のみで利用可能。ここに範囲を指定すればOKです。
合計と併せて利用する場合は、次の数式を入力してください。
「=MIN(SUM(範囲),最大値)」
最大値を制限したいのにも関わらず、最小値を求める「MIN関数」を使うので、混乱してしまいますよね。これは、指定した数値よりも大きい数値を“求めない”という考え方から、最大値を制限する仕組みなのです。
たとえば、最大値を200とする場合の例を見てみましょう。
このとき、すべての数値の合計は「210」となりますが、合計の最大値を「200」と制限します。このとき、MIN関数を展開すると「=MIN(210,200)」となります。最大値としたい200のほうが小さい数値ですので、結果は200となるわけです。
このままの状態で、下図のように合計範囲を「A2〜A6」と狭めて合計値を「150」とすると、最大値として設定している「200」よりも小さい値となるため、合計値がそのまま表示されることになります。
合計の最小値を制限するためには、MAX関数を利用しましょう。MAX関数は与えられた数値の中から、最大値を求める関数です。こちらも通常は、テストの点数や売上トップなどを探すために使用し、「=MAX(数値1,数値2,…)」という形で、複数の数値を判定します。
合計と合わせて利用する場合は、次の数式を入力してください。
「=MAX(SUM(範囲),最小値)」
考え方は先述の最大値を設定したときの「MIN関数」とは逆になります。つまり、指定した数値よりも小さい数値を“求めない”ため、最小値を制限することができるのです。
たとえば、下図のように数値のセルの合計が「330」となると、300よりも大きい値となるため合計値がそのまま表示されます。
合計の最大値を制限するためにはMIN関数、最小値を制限するためにはMAX関数を利用しましょう。制限したいことと関数の役割が逆になっているため、分かりづらいところもありますが、仕組みを理解すれば簡単に使いこなせるようになります。
合計の最大値や最小値を制限したいときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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