ペルソナとはどういう意味? マーケティングで必須の知識とは

2018/10/10

ビジネス用語

「ペルソナ」はもともとラテン語の「persona」に由来する言葉です。ギリシア劇に登場する役者用の「仮面」のことをペルソナと呼んでいました。現在では、本来の意味から派生してマーケティング用語としても使われていますね。今回は「ペルソナ」の意味、また使い方についてご紹介します。

「ペルソナ」の心理学的な意味は?

ペルソナとはどういう意味?

まずは「ペルソナ」の本来の意味を説明します。
『広辞苑』で「ペルソナ」を調べてみると、以下のように説明されています。

ペルソナ【persona ラテン語】
(もと仮面の意)
(1)人。人格。
(2)キリスト教で、知性と意志とを備えた独立の主体。位格。→三位一体。
(3)美術で、人体像。(以下略)
(『広辞苑 第六版』P.2539より引用)


日本では普通(1)の意味で使われます(もともとの「仮面」の意味で使うこともまれにあります)。

ギリシア劇で使われていた仮面を「persona」といったのですが、そこから転じて「人」「人格」の意味になった言葉なのです。仮面(ペルソナ)が人格を表すというのは、わかりやすい表現ですね。

ちなみに、猪瀬直樹さんには『ペルソナ 三島由紀夫伝』という、作家・三島由紀夫の素顔に迫った著作があります。三島先生の作品『仮面の告白』にかけているのはもちろんですが、三島由紀夫の「仮面(ペルソナ)」を明らかにしてやろうという意図が表れているのでしょう。

ペルソナは、フロイトの弟子、ユングが自分の心理学の中で重要と位置付けた概念でもあります。人は周囲に適応するため「仮面(ペルソナ)」を着けて生活していると考え、ペルソナはその人の「外的側面」を示すもので、中身にはまた異なったもの、「内的側面」があるという考え方です。心理学で使う「ペルソナ」は、基本的にこのようなユング心理学の用語ですが、「人」「人格」を指すとする『広辞苑』の説明とはずいぶん違った意味ですね。

『広辞苑』の説明にある(2)と(3)にも触れておきます。上記のとおり、一般の人はあまりこれらの意味では「ペルソナ」を使いません。(2)の意味で使うのは神学者や宗教を研究する人が主でしょう。(3)は、美術に詳しい人、美術関係の仕事をしている人ならその意味で使うことがあるかもしれませんね。

「ペルソナマーケティング」とは?

マーケティングでは、商品・ブランドのユーザーを仮託する人物像を「ペルソナ」と呼びます
宣伝広告業界では「ペルソナマーケティング」という言葉があり、これは商品・ブランドのターゲットとなる人物像を詳細に作り込み、その人物に対する宣伝、広告、販売戦略を練るというマーケティングスタイルのことです。

恐らく最も有名なのは『SOUP STOCK TOKYO』の例でしょう。同社では「秋野つゆ」というペルソナを作り、「都心在住」「キャリアウーマン」などの細かな設定を与え、彼女を満足させるような商品のラインアップ、サービス、宣伝広告、販売施策を考え、実行してきました。同社が成長し、現在では外食産業において独自の地位を築いていることからもわかるとおり、ペルソナマーケティングは非常に有効な手法の1つです。

Webサイトを立ち上げるときは「対象となる閲覧者を細かく設定し、決めることが有効」といわれますが、これなどもペルソナマーケティングの一種ですんd。

まとめ

「ペルソナ」は、ラテン語の単語「persona」に由来する言葉で、そもそもは「仮面」と
いう意味です。ギリシア劇で使われる「仮面」を指しましたが、そこから転じて、現在では「ペルソナ」は「人」「人格」という意味の言葉となっています。
ユング心理学におけるペルソナの意味などは日常ではあまり使わないかもしれませんが、「何に由来する言葉なのか」と「言葉の意味」は知っておいたほうがいいでしょう。

(高橋モータース@dcp)

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