「以後気をつけます」の本来の意味とは?ビジネスにおける正しい使い方【例文付き】

2021/05/31

対人マナー



普段何気なく使っている「以後気をつけます」という言葉。よく考えてみると「本当の意味を知らないまま使っていた……」という方が多いのではないでしょうか。

「以後気をつけます」という言葉の本来の意味を知り、正しく使うことで社会人としても立派だと認められるでしょう。そこでこの記事では、「以後気をつけます」という言葉についてビジネスでの使い方を例文付きでご紹介します。

「以後気をつけます」とは

当たり前のように使っているけれども、意味を問われると答えに困ってしまうものですよね。

「以後気をつけます」とは、「これから先」を表す「以後」と「気を付けます」を合わせた言葉で、

・「今後は注意します」
・「これからは心してかかります」

といった意味の言葉です。

「以後気をつけます」という言葉の歴史を掘り下げてみる

「以後気をつけます」という言葉は古くから使われていた言葉であることを知っていましたか?

「さぶらふ人にこころおき給(たま)ふ事もなくて」

参考・引用:『源氏物語 若菜下』

光源氏でおなじみの『源氏物語』の一説を引用したとおり、「気をつけます」という言葉が古語では「こころ置く」という意味で使われていることがわかります。

さらに、「以後気をつけます」という言葉は古文でも存在しているのです。

古文 現代文
「これよりはこころ置き申し候」 「これからは心してかかります」

「以後気をつけます」の類語や言い換えは注意が必要

残念ながら、「以後気をつけますだけでは、反省の色が足りない!」「心がこもってない!」という印象を受けるという方も一定数いるのが現実です。

反省しているにもかかわらず、反省していないだなんて思われてしまっても困ってしまいますよね。

とっさのときでも役立つ「以後気をつけます」の言い換えや類語をご紹介しますので、覚えておくと役立つでしょう。

「以後気をつけます」の類語

「以後気をつけます」は「これから先」の未来に気をつけるという意味合いがあるため、同じような意味合いを持つ類語は以下の通り、多岐にわたることが分かります。

「以後気をつけます」の類語や言い換え表現の例
・猛省しております
・(大変)失礼いたしました
・今後は注意いたします
・肝に銘じております
・二度とこのようなことはいたしません
・重々気を付けます
・以後留意いたします
・今後は十分に留意してまいります

しかし、使う相手や場面によっては「以後気をつけます」よりも軽い印象を与えてしまったり、「以後気をつけます」以上に重々しく感じてしまうことも想定できます。

以下におおよその指標を示しますが、言葉の受け取り方は世代や性別など、言葉の捉え方は人それぞれであるということを忘れてはいけません。

「以後気をつけます」よりも軽い印象を与える傾向がある類語 ・これからは気をつけます
・今後は十分に留意してまいります
「以後気をつけます」よりも丁寧な印象がある類語 ・(大変)失礼いたしました
・肝に銘じております
・今後は注意いたします
・猛省しております
・以後留意いたします
・二度とこんなことはいたしません

「以後気をつけます」をはじめとする類語は、できれば単独で使うことなく、以下のようにしっかりとした謝罪の言葉と一緒に使うほうがよさそうです。

「以後気をつけます」のみよりも最適!類語や言い換え表現を使った例文
・今後このようなことがないよう努めて参ります
・以後、こころして取り組むようにいたします
・二度とこのようなことがないように、注意いたします
・以後このようなことがないよう肝に銘じて対応いたします
・今後はこのようなことが起こらないよう心がけてまいります
・以降は、このようなことを繰り返さないよう、厳重に注意して対処いたします

「以後気をつけます」を類語を使ってもっと丁寧に!シチュエーション別の例文3つ

「以後気をつけます」は、しっかりとした敬語表現ですが「何か足りない」と思う方も多いのではないでしょうか。

当たり前のように決まった表現として使われているため、どうしても心がこもっていないような印象を受けがちです。

言葉の受け取り方は人それぞれということを考慮したうえで、上司や取引先などからミスを指摘された場合は、今後の対応策を付け足して「以後気をつけます」という言葉を使用すると良いでしょう。

ここからは、社会人の良くあるシチュエーションごとに、より丁寧で好印象を持たれる「以後気をつけます」を使った例文をご紹介します。

シチュエーション1)上司から文章の誤字を指摘された場合

メールなどで上司に社内メールを送ったり、取引先のメールを代わりに打つことは新入社員として必須となる場合があるでしょう。

上司があなたの誤字について、メールや口頭で指摘することもあるかもしれません。そのような場合は、以下の例文を活用してみてはいかがでしょうか?

例文
「この度は、初歩的な間違いをしてしまい誠に申しわけございません。これからは十分確認して、二度とこのようなことが起こらないよう気をつけて対処いたします」

まずは、自分の誤りを素直に反省しましょう。その後に誤字を防止するための今後の対策を簡潔に述べことで気をつける旨を伝えるのが最善です。

シチュエーション2)お客様から仕事の納期が遅れたことを指摘された場合

何らかの事情で、お客様が関わる仕事の納期が遅れてしまうこともあるでしょう。

その場合は、自社の改善策を示したうえで、以下の通り対処できます。

例文
「この度は納品が遅れてしまい、大変申し訳ございません。これからは納期厳守を徹底しながら、弊社の管理体制の強化を計ってまいります。」

シチュエーション3)お客様から対処方法など誤りを指摘された場合

お客様から対処方法など何かしらの誤りを指摘されることも、社会人となれば日常茶飯事。

誤りを指摘された際も、今後の対応策を明示したうえで誠意を込めて丁寧に謝罪することが大切です。

例文
「対処方法の誤りについてご指摘いただきまして、大変恐縮です。今後はこのようなミスを起こさないよう厳重に注意し、対応するようにいたします。何卒これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」

まとめ

「以後気をつけます」は、そのままで正しい敬語表現です。

しかし「以後気をつけます」だけでは足りないような場合もあるため、ビジネスシーンでは使いどころの判断が難しいと言えます。

上司や取引先から注意や指摘を受けた場合は、心のこもってない謝罪だけでなく丁寧過ぎて失礼にあたる「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」のようなアンバランスな返答は避けたほうが無難です。

どのように気をつけるのか具体的な対処法を含め、ことの重大さに合わせて「以後気をつけます」の類語表現を使うようにしましょう。


執筆:ヤマダ ユキマル

広告代理店を経て、求人サイトのコンテンツライター、ビジネス関連サイトのライターとして活動中。

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