毎年、行われる健康診断の費用はどこから出ているか知っていますか? 会社で受ける「定期健康診断」は、労働者の健康を守るため、「常時使用する労働者に対し、1年以内ごとに1回」行うことが義務付けられています。また健康診断で行うべき検査項目も「法定検査項目」として、『労働安全衛生規則』第44条で決められています。ここでは、労働者に義務付けられている健康診断の検査項目とその費用についてご紹介します。
・既往歴および業務歴の調査
・自覚症状および他覚症状の有無の検査
・身長、体重、腹囲、視力および聴力の検査
・胸部エックス線検査および喀痰(かくたん)検査
・血圧の測定
・貧血検査
・肝機能検査(GOT、GPTおよびγ-GTPの検査)
・血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査
ただし、上記の検査のうち、医師が必要でないと認めるときには
・身長の検査
・腹囲の検査
・喀痰検査
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査および心電図検査
を省略することもできます(省略するための条件があります/詳細は以下のデータ引用元を参照のこと)。
⇒データ引用元:『厚生労働省』「労働安全衛生法に基づく健康診断の概要」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0119-4h.pdf
この定期健康診断の費用は、基本的には給与から天引きされている健康保険代で賄われているので、企業に勤務するサラリーマンは、個人で新たに費用を負担することなく、毎年の定期健康診断を受けることができます。
健康診断にかかる1人当たりの費用は、上記の法定検査項目の場合、「4,000~7,000円」ほどです(保険適用3割負担)。幅があるのは、上記のように検査項目を省略でき、省略の内容・数によって費用に差が出るためです。
またこの健康診断に、希望で法定検査項目以外のものを盛り込むこともできます。血液検査の項目を増やす、CT検査を追加など、もちろんその分お高くはなりますが、会社、健康保険組合からの補助が出る場合もあります。
いかがでしたか? 働く上で第一なのはやはり自分の健康。定期的な健康診断は、病気の早期発見にもつながるため、おろそかにしてはいけません。健康診断の費用については、自分が所属している企業、受ける項目数によって健康診断にかかる費用は上下するため、まずは自分の会社がどのようになっているのか調べてみましょう。
(高橋モータース@dcp)
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