「REIT(リート)」とは? 投資のメリット、デメリット

2017/11/19

税金・年金

「REIT(リート)」とは

「REIT(リート)」という言葉をご存じでしょうか。これは「不動産投資信託」という金融商品の一種ですが、マンションやアパートを購入するのとは何が違うのでしょうか。今回は、REITとは何かについて、メリット・デメリットとともに解説します。

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■「REIT」とは少ない元手でも不動産投資ができる仕組み

「REIT」とは「Real Estate Investment Trust」の略語で、日本語では「不動産投資信託」といいます。不動産投資は、土地や建物の賃貸収入、売買での利益を求めるものですが、不動産自体が高額なため、誰でも気軽に参入できるというものではありません。

しかし、「REIT」では多くの投資家から集めた資金を元手に不動産を運用します。このため、投資家一人当たりの出資額は下がり、少額での投資が可能になるのです。日本の法律にのっとった「REIT」のことを「J-REIT」と呼びます。

「J-REIT」は「不動産投資法人」という法人が「投資証券」を発行します。投資家はこの証券を購入することで、投資をすることになります。「不動産投資法人」は資金をまとめ、不動産に投資を行います。そして、購入した物件の賃貸収入、不動産売買で生じた収益を投資額に応じて投資家に分配します。

「REIT」には以下のような特徴があります。

●証券会社から購入する
「REIT」の多くは証券取引所に上場されています。これにより「REIT」の取引は証券取引所で行うことができます。

●少額で投資できる
通常の不動産投資は、土地やマンション、アパートを購入するので何千万円、何億円という多額の資金が必要です。しかし「REIT」は数十万円ほどで購入できます。多くの投資家から資金を集めるため、少額しか出せない人でも不動産投資に参加できるのです。

●オフィスビルや商業施設などの物件が多い
従来、個人の投資家による不動産投資といえばマンションやアパートを求めることが多かったのに対し、「REIT」ではオフィスビルや商業施設、物流施設など、商業利用されている物件が多いのが特徴です。もちろん、賃貸マンションを扱う場合もあります。

●自分で物件の運用をしない
例えば、マンションやアパートの賃貸をする場合、大家としてこれらの運用をしなければなりません。しかし「REIT」の場合は自分で運用をする必要はありません。物件の運用は、専門の業者に委託します。

●比較的新しい金融商品である
日本の法律にのっとった「J-REIT」が始まったのは2001年です。それまで不動産投資をするにはそれなりの資産が必要でしたが、「REIT」によって参入障壁が大幅に下がったといえるでしょう。

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