経済ニュースには、いろいろな役職、肩書の人が出てきますね。
「社長」「会長」「代表取締役」の他にも「CEO」や「COO」といった英語表記もよく見かけるようになりました。
今回は、この「CEO」という肩書の意味やCEOの役割、日本での代表取締役や社長との違いについて解説します。
▼目次
1.「CEO」の意味は?何の略?
2.CEOの役割について
3.世界の代表的なCEOを紹介
4.CEOと代表取締役や社長との違いは?
5.日本の役職を英語にすると?
6.まとめ
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「CEO」を省略せずに書くと「Chief Executive Officer」(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)になります。呼び方は「シーイーオー」とそのまま呼ぶことが多いです。
日本語では、
と訳されることが大半です。
厳密にいうとCEOと代表取締役は違うのですが、わかりやすくするために「CEO=代表取締役」としているケースも多いです。
「代表取締役」を「CEO」、「社長」を「President」として、「President & CEO」という肩書きを使っている会社もあります。
CEOの主な役割は次の3つです。
CEOは最高経営責任者なのですが、組織上は取締役会がCEOの上に存在します。取締役会の監督の下、経営という実務を担う頂点に立っているのです。
「CEO」と一緒に使われる言葉に「COO」があります。これは「Chief Operating Officer」(チーフ・オペレーティング・オフィサー)の略で、「最高執行責任者」のことです。
COOの役割は、CEOが定めた事業方針にのっとって、実行部隊を統括することです。つまり、CEOの方が指示をする側なので、COOよりも上位の役職ということになります。
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など、「名前を聞いたことがある」という方は多いのではないでしょうか。テスラのイーロン・マスク氏はTwitterのCEOにも就任したことで、何かと話題になりました。
CEOのほか、日本には代表取締役や社長・会長といった役職が存在しますね。これらの違いについて見ていきましょう。
CEOと代表取締役の大きな違いは、日本の会社法に定義があるかないかの違いです。
代表取締役は、取締役の中でも代表権を持つ取締役のことです。代表取締役の役割は、会社を代表して契約を結んだり、業務を執行したりすることです。
日本の会社法では「会社の代表権の有無」を重視します。同じ取締役でも、代表権を持つ「代表取締役」の方が、持たない「取締役」よりも立場が上ということになります。
CEOは、最高経営責任者ですが取締役会がCEOの上に存在しており、代表取締役とは少し役割が違うということになりますね。
実は、社長に関しては会社法上は規定がありません。つまり「社長」は「部長」「課長」などと同じ役職の1つに過ぎず、会社それぞれで自由に定めることができます。社長という役職を設置する義務もなければ、役割や権限も規定がないのです。
一方、CEOの方も日本の法律で規定されているものではありません。会社で自由に決められる「役職」であるという点でCEOと社長は共通しており、先の代表取締役とは大きく異なります。
ではCEOと社長は何が違うのかというと、法律での明確な定義がないため企業によって自由に決めているというのが実際のところです。
CEOが社長よりも上位の役職となっていることもあれば、事業部門ごとの担当執行役員がそれぞれCEOとなっているケースも見られます。
CEOと会長の違いも本質的には先ほどの「社長」と同じです。法律上の定義がないため、企業によって自由に役職として使い分けています。たいてい、社長の後に就く役職が会長というパターンが多いです。
「会長」とは本来「取締役会の会長」という意味があります。「取締役会」は株主から選任された、会社の最高組織です。その長(おさ)たる者ではありますが、会長が代表権を持っていないという会社も珍しくはありません。
会社によっては、創業者が代表取締役を退いて会長職になるなど、たんなる名誉職のようなポジションになっていることもあります。また、実際に代表権はないものの、強い発言力を有しているようなケースもあります。
CEOやCOOはアメリカから導入された肩書ですが、ここでは従来からある日本の役職が英語でどのように表現されるかご紹介します。
今回はCEOの意味について解説しました。CEOとは「Chief Executive Officer」のことで、直訳すると「最高経営責任者」です。つまりはその組織で「最終的な経営判断を下す人は誰なのか」を示す役職であると言えるでしょう。
会社法ではCEOについての規定がないので、たんなる呼称としての「CEO」と「社長」が同じように使われています。会話で出てくる分には細かい違いを気にする必要はなさそうです。
(学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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