アウトソーシングという言葉、ビジネスシーンでは耳にすることも多いかもしれませんが、意味は正しく理解していますか?
実際に自分の会社でアウトソーシングを取り入れている、もしくは請け負っている場合などもあることでしょう。ここでは、ビジネス用語の「アウトソーシング」の意味やメリットデメリット、使い方を例文とともにご紹介していきます。
▼目次
1.アウトソーシングとは
2.アウトソーシングのメリットデメリット
3.アウトソーシングのビジネスでの使い方
4.アウトソーシングの例文
5.まとめ
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まずはアウトソーシングの正しい意味、そして派遣との違いについてもあわせて解説します。
アウトソーシングとは、内部の組織で賄っていた業務の一部を外部に委託するという意味です。もしくは、新たに行う事業の一部を外部会社に委託することもあります。
アウトソーシングの目的は、品質やサービスの向上やコスト削減などさまざま。外部会社に委託することで、これまで煩雑だった業務を整理することも可能です。信頼できる第三者に業務を委託することで、会社の信用を落とすことなく業務の効率化を目指すことができるのです。
また、新規ビジネスを立ち上げたいけれど人材が不足している……そんなときにアウトソーシングで外部リソースを活用することにより、ビジネスの立ち上げが可能となることもあります。
アウトソーシングと混同されやすいものに、「派遣」があります。派遣とは、人材派遣会社から必要な人材を自社へ派遣してもらって、業務に従事してもらう形態のことです。
アウトソーシングと派遣は、外部の人材に業務を担ってもらうという点では共通していますが、大きな違いもあります。それは、働く人に指揮命令できるか否かです。
派遣の方は、自社(派遣先)の中で派遣社員として働いてもらうため、自社からの指揮命令が行われます。つまり、その日の仕事について指示をしたり、内容を指導したりすることになります。時間通りに出社しているかといった就業の管理もあるでしょう。
一方、アウトソーシングの方は業務をまるまる委託することになるため、そこで働く人に指揮命令をすることはありません。細かな指示や就業の管理などは、あくまで外部会社の管轄となるわけです。
このように、アウトソーシングは派遣と違って、人材管理も含めて業務を一括して外部に委託できるのが大きな特徴と言えるでしょう。
アウトソーシングは様々なメリットが期待できる反面、デメリットも存在します。ここではアウトソーシングのメリットとデメリットについて解説します。
アウトソーシングによって業務をうまく切り分けすることで、内部の従業員は本来注力したかった業務に集中できるようになります。
企業で働いていると、どうしても業務は煩雑になりがちですよね。例えば電話やメール対応に追われて、集中したかった業務になかなか取りかかれない……なんてことも。
そこで例えば電話対応の業務をアウトソーシングすることで、本来やりたかった業務に集中でき、高いパフォーマンスが発揮できるようになるのです。
外部にある専門知識やスキルを活用することで、自社だけでは実現し得なかった業務に着手できたり、社内のスキルアップに寄与したりといったメリットもあります。
例えば社員研修をアウトソーシングした場合、教育の専門家が考えたプログラムを受けることができ、社員のスキルや能力を効果的に伸ばすことができます。
自社に技術がない分野に関しては、外部の専門家のノウハウを取り入れることで、新たな分野へのチャレンジも可能となるでしょう。
アウトソーシングの活用によって、人件費や設備などのコスト削減も期待できます。
必要な人材を全て自社で雇用し設備も整えるとなると、やはり費用はかさんできます。ですが外部リソースへ目線を移せば、それぞれに得意分野を持つ組織が存在しています。
外部の人たちに得意分野を担ってもらうことで効率も上がりますし、さらにコスト削減にもつながるというわけです。
アウトソーシングには、業務に関する知見やノウハウが社内に蓄積されにくいというデメリットがあります。外部に委託した業務に関しては、自社の従業員が経験できなくなるので、その分野のレベルアップはあまり期待できないのです。
外部に顧客や従業員の個人情報や、その他の機密情報を提供する場合、自社だけで管理するよりも情報漏洩のリスクが高まることは避けられません。
もちろん機密保持についてきちんと書類を交わすことは大前提ですが、それでも自社だけに情報を留めておけなくなることはデメリットでしょう。
アウトソーシングの相手先を選ぶ際には、過去に情報漏洩トラブルがないか、「プライバシーマーク」などのセキュリティ認証を取得しているかなどチェックするといいでしょう。これまで他社と多数の取引実績があれば安心です。
アウトソーシングという言葉の使い方は単純で、外部に業務を委託する際に「アウトソーシングする」のように使います。人材が不足している、あるいは業務全体を見直したい、そんな時にアウトソーシングが選択肢の1つとなるでしょう。
さらにコスト削減を目指したいとき、新規ビジネスを立ち上げたいときなど、アウトソーシングという言葉を使う機会はさまざま。そんな時の使い方として
といった表現をされることが多いです。
次からは、もう少し具体的にアウトソーシングの例文を見ていきましょう。
アウトソーシングはビジネスパーソンの間ではよく使われる言葉ですので、急に出てきて焦らないように、例文で使い方をマスターしておきましょう。
コア業務とは、企業の利益に大きな影響を及ぼすような、企業の核ともいえる業務のこと。コア業務に力を注げるようになり、企業としての強みが増したという意味です。
運用業務を切り離して、外部に委託したらどうかと提案している例文です。
運用業務の中には定常業務が多く、マニュアル化しやすいものも。詳細なマニュアルを用意すれば、外部に委託しやすいかもしれませんね。
また、アウトソーシングによりしっかりした運用やレポートが期待できる面も。さらにコストも削減できるならまさに一石二鳥です。
アウトソーシングを検討していて、信頼できる相手先があるかどうか探してみるよう指示している例文です。上手にアウトソーシング先を見つけることで、きっとビジネスの発展へとつながることでしょう。
アウトソーシングの意味やメリットデメリット、使い方をご紹介しました。アウトソーシングとは、業務の一部を外部に委託することを指します。
業務の効率化のため、コスト削減のため、企業のさらなる発展のための戦略の1つとして、アウトソーシングが注目されているのです。
ただし、アウトソーシングにはデメリットもあることを忘れてはなりません。情報漏洩のリスクに対しては、NDA(機密保持契約)を結ぶなどの対策をして、安全にアウトソーシングを活用していけるといいですね。
(学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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