「夕方のドラマの再放送」「もはや勉強部」知られざる「帰宅部」の活動とは？

学生時代といえば、野球やサッカー、バスケに卓球から、吹奏楽や美術など、さまざまな部活に所属していて、勉強との両立に多忙な日々を過ごしていた人は多いはず。しかし、そんな中、部活に所属していない「帰宅部」の人たちも、少なからず存在しましたよね。ではいったい彼らは、放課後何をしていたのでしょうか。今回は、帰宅部ＯＢの皆さんに、学校を終えた後、どんなことをしていたのか聞いてみました。部活に縛られず学生生活をエンジョイしていた「帰宅部」の活動内容とは？

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■活動拠点は「友達の家」

・友達の家でだらだら（女性／33歳／ホテル・旅行・アミューズメント）
・友達の家でゲームをしていた。（男性／41歳／情報・IT）
・友達とつるんで、ゲームやサッカーをしていた（男性／43歳／情報・IT）
・部活動のない友達とその部活の競技をして遊んでいた（男性／29歳／その他）

自分の家ではなく、友人の家に移動して交流を深めていたという声が目立ちました。「帰宅部仲間とのとめどないおしゃべり（男性／56歳／製造）」時間が持てるのが魅力的ですね。

■テレビを満喫！

・ぼーっとテレビを見る。（女性／23歳／自動車関連）
・ドラマの再放送を見ていた（女性／31歳／ソフトウェア）
・北斗の拳などアニメの再放送を見ていた（女性／33歳／商社・卸）

多かったのが、夕方ならではの番組やレアな再放送を見られる「おトク感」を上げる声。皆が見られない、ギリギリの時間帯のテレビを見ると得した気分になれますよね。まさに帰宅部の特権と言えそうです。

■終わらない勉強

・家でずっと勉強していた（女性／30歳／その他）
・宿題が多すぎて部活ができなかった（女性／28歳／機械・精密機器）
・授業の進度が速い高校だったので、とにかく英語と古典の予習（男性／25歳／その他）
・ひたすら補講があった。先生たちには、「お前たちは勉強部だ！」と言われていた（女性／24歳／運輸・倉庫）

気の合う友達と遊んだり、好きなテレビ番組を満喫したりしている帰宅部メンバーがいる一方、早めの帰宅時間がそのまま「家での勉強」や「補講」にあてられていたという結果が多数。「勉強部」とも表現される多忙ぶりですが、受験に役立つ有意義な時間の過ごし方ですよね。

次に、「帰宅部でよかった！」と思ったことも聞いてみました。

■人間関係がシンプル！

・嫌な先輩との上下関係がなかった（男性／43歳／情報・IT）
・部内のいざこざに巻き込まれずにすんだ（女性／22歳／建設・土木）
・クラブ内部の人間関係に悩まなくていい（女性／31歳／金融・証券）
・友だちと楽しくだらだらする時間がたくさんあった（女性／33歳／ホテル・旅行・アミューズメント）

■やっぱりテレビがサイコ—！

・リアルタイムで見ることができなかった深夜ドラマの再放送を見られた（女性／27歳／主婦）
・夕方の見たいテレビをリアルタイムで見られて最高（男性／26歳／マスコミ・広告）
・好きなアーティストの出演するテレビを見たり、ラジオを聞いたりしていたので楽しかった（女性／31歳／商社・卸）

ここでもテレビ番組の再放送を見られることへの喜びコメントが多数集まりました。この時間帯は「名作をたくさん見られた（女性／36歳／サービス）」というように心に残る印象的な番組が放送されていたようですね。

■帰宅部の特典は「自由」！

・自分の時間がたっぷりあった（女性／32歳／医療・福祉）
・自由な時間が多かった（女性／38歳／マスコミ・広告）
・基本誘いに乗れる（男性／43歳／建設・土木）
・受験勉強に集中することができた（女性／30歳／その他）
・母が通信講座で色鉛筆や水彩を習わせてくれて、それを学ぶことが何より楽しかった。今では自分の糧になっているし、その頃帰宅部でよかったと本当に思う（女性／27歳／その他）
・趣味が深まった。それが今でも続いているので（男性／46歳／その他）
・くだらなかったが、好きなことをやれていた（男性／33歳／機械・精密機器）

受験勉強だけでなく、バイトに打ち込んだり、趣味を深める時間が持てたりした「自由時間」の存在が「帰宅部で良かった！」と思える理由のようです。この膨大な投資時間が後々の仕事につながった、今後の人生の糧になったという人も。当時の自由な学生時代を振り返り、「ゆっくり過ごせて良かった」「友人とたくさん話せた」「とにかく楽しかった！」など素敵な思い出として語る声が圧倒的でした。マイペースに過ごせたこの自由時間が帰宅部ＯＢの原動力になっているようです。皆さんは、放課後どんな時間を過ごしていましたか？

調査期間：2014年10月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象件数：社会人154件(ウェブログイン式)

文　サクマ香奈