「日本には『わんわんもの』というジャンルがあるのだ!」と喝破したのはアニメ界の鬼才・押井守監督です。なるほど調べてみると、なぜか登場人物が「わんこ」になっているアニメがあるものです。
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■『のらくろ』
「猛犬聯隊」に入隊して二等兵になったのらくろが巻き起こすドタバタ騒動を描きます。田河水泡先生の漫画原作は戦前から大人気でした。漫画を基にテレビアニメ化したものが『のらくろ』(1970年放映)と『のらくろクン』(1987年放映)です(ほかにアニメ映画もあります)。考えてみれば、戦前の(そして戦中も)子供たちに大人気だったのらくろは、立派なわんわんものであります。
■『わんわん忠臣蔵』
1963年に公開された劇場版アニメです。タイトルに忠臣蔵とありますが、あの「松之廊下」が出てくる物語を犬でやったものではありません。虎のキラーに母親を殺された主人公犬・ロックが、仲間を得て復讐(ふくしゅう)を果たす物語です。極めて日本的な情感と、犬たちの動きが印象に残る作品です。
■『名探偵ホームズ』
登場人物が犬ですが、おなじみシャーロック・ホームズの冒険物語。宮崎駿さんも監督・演出として参加しています。宮崎駿さんが監督を務めた『青い紅玉』『海底の財宝』の2編、演出を務めた『ミセス・ハドソン人質事件』『ドーバー海峡の大空中戦』の2編は劇場公開されています。
■『ワンワン三銃士』
アレクサンドル・デュマの『三銃士』を原作に、登場人物を犬にしたアニメです。同原作はNHKでもアニメ化されていますが、そちらは登場人物は人間なものの、三銃士の一人アラミスが「女性」という、原作ファンなら激怒必至な設定です。ちなみに、いわゆる『三銃士』は、長い『ダルタニャン物語』の第1部です。
猫派の人に叱られないように「にゃんにゃんもの」も紹介しておきましょう。猫が主人公といえば、東映アニメーションのこの作品を挙げなければいけません。
■『長靴をはいた猫』
1969年に公開された劇場版アニメです。まさに「まんが映画」と呼ぶにふさわしい、ユーモアとギャグが満載の傑作です。この作品の主人公・猫の「ペロ」は東映アニメーションのシンボルになっているのです!
■『ながぐつ三銃士』
1972年公開の劇場版アニメです。デュマの三銃士とは関係なく、ララミー(アメリカ・ワイオミング州)をモデルにした町、ゴーゴータウンを舞台に展開される西部劇風な物語です。主人公ペロが、ネズミたちなどを仲間にして無法者に立ち向かいます。
■『長靴をはいた猫 80日間世界一周』
『長靴をはいた猫』シリーズの最終作。「80日間で世界一周ができるか」という賭けをしてしまったペロの大活躍を描きます。ペロたちの大立ち回りが必見の傑作アニメです。今も色あせない魅力でいっぱいです。
子供たちに身近な動物ということで、登場人物を犬にした子供向けアニメが製作されたのかもしれませんね。現在では、あまり見られなくなったこのわんわんものですが、またどこかのタイミングで新作が現れるかも......。
(高橋モータース@dcp)
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