「今すぐ大阪から北海道まで来て」「デートして」大事な取引先に無理を言われたらどうする?

更新:2016/01/28

社会人ライフ

「今すぐ大阪から北海道まで来て」「デートして」大事な取引先に無理を言われたらどうする?

仕事をしていれば、必ずトラブルは起こるもの。大事な取引先に無理を言われるなんて、困った事態も起こり得ます。関係は死守したいけれど、希望どおりにできるかどうか......。社会人としてはどう答えるのがベストでしょうか? 社会人にアンケートしました。



Q.大事な取引先に無理を言われたことはありますか?

A.はい・・・98人(16.3%)

 いいえ・・・502人(83.7%)



無理を言われた人は2割弱と少なめ。しかし、いつトラブルが起こるかわかりません。先輩たちがどのように対応したのか見ていきましょう。



■なんとか間に合わせる!



・「無理な納期にも『最善を尽くします』と答え、なんとか間に合わせた。売上アップにつながった」(32歳女性/食品・飲料)

・「急な要求に残業と休日出勤で対処した。何とか納期に間にあった」(29歳男性/マスコミ・広告)

・「無理なことではあったけど、できることではあったので、誠意を見せた。※店内全員の客に謝罪をするという内容。別の日に改めて上司と来店客に謝罪とお詫びの品を配った」(33歳男性/情報・IT)



プライドを犠牲にして、何とか希望を叶えた人も。つらさはありますが、その後の関係を良好に保てます。ただし相手の性格によっては、その後ずっと無理を言い続ける可能性も......。相手をよく見た方がいいかもしれません。



■お互いの折衷案を考える



・「大阪から北海道まで、今すぐ来て、本日中に修理しろと言われた。どうにか、次の日にしてもらって、事なきを得た」(32歳男性/機械・精密機器)

・「無理なことは無理ですし、無理をすることで発生するチェック不足などのリスクはきちんと説明した上で、できるところまで対応した。別にクライアントは敵意があって無理を言うわけではないので、折衷案で妥協してもらい、その努力はきちんとわかってもらえた」(33歳男性/情報・IT)

・「上司にもかけあってみる。できない部分は平謝り。それなりの関係が維持できている」(31歳女性/団体・公益法人・官公庁)



ギリギリまでやって後は謝る、別の代替案を出すという方法も。出来る限りの誠意が見えるので、その後の関係も守れます。ほかにも多かったのが、「上司と相談、対応する」という意見。経験豊富な分、思いもつかない知恵を出してくれるでしょう。また上司も一緒に対応することで、相手も誠意を感じて納得しやすくなります。



■関係はギクシャク



・「無理なお願いなので、平謝りでどうにか諦めてもらった。受け入れてもらったが、ギクシャクするようになった」(25歳女性/電機)

・「社内の実情を説明し、難しいですと答えた。怒られたが、あきらめてもらえた」(34歳女性/機械・精密機器)

・「デートして欲しいと言われた。丁重にお断りしました」(33歳女性/その他製造)



「無理なものは無理」と断った人も。ただしギクシャクしたり、その後の関係が悪くなったという人が多かったです。不可能なものでも、どうにかして代替案を考えた方が、その後の関係性も守れます。とはいえ、デートとなると難しいですが......。



■知恵を絞る



・「納品、集金するときに値切られる。見積もりを見た上で注文しているはずなのに、まだ交渉しようとするのか!? だから、値切られることがわかっているときには、見積もりを高くしている」(45歳男性/電力・ガス・石油)

・「値下げを要求されたので、他の商品もセットで取り付け費用込みで販売しました。販売価格が分かりにくくなったので、問題ありませんでした」(30歳女性/ソフトウェア)



経験を積むと、あらかじめ高めの値段を提示したり、セットにしたり、翌月に帳尻を合わせるなど、さまざまな工夫ができるようになります。



自分で最善法や工夫を考えたいですが、なかなか難しいですよね。そんなときは上司に指示を仰いだり、一緒に対応してもらうと良いでしょう。普段から、上司や先輩のトラブル処理法をチェックしておきたいものです。



文・OFFICE-SANGA 宮野茉莉子



調査時期:2013年11月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象数:20歳から34歳の社会人600人(インターネットログイン式アンケート)

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