「様」と「樣」。「サマ」にもランクがあった! マナー最上級編

2013/12/03

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「様」と「樣」。「サマ」にもランクがあった! マナー最上級編

一口にマナーと言っても『社会人としての常識的マナー』や、『電車に乗っているときのマナー』など、生活に密着したものもたくさんありますよね。中には、日常ではほとんど使わないような最上級マナーもあるはず! ということで、マナー講師の岩下宣子先生に最上級マナーを教えていただきました。



(食事編)

●テーブルマナー

代表的なマナーの一つといえば、西洋料理のテーブルマナー。一口にテーブルマナーと言っても『イギリス式』と『フランス式』とでは、作法がまったく違う場合があるそう。



「フランス式とイギリス式の大きな違いは、道具のセッティング方法。イギリスではカトラリー(スプーンやフォーク)の凹側を表とするため、凹側を上に向けます。一方、フランスでは、凸側に家紋を入れる習慣があったため、凸側を表と考えセッティングするときも、伏せた状態にします」



イギリス式:スプーンやフォーク(カトラリー)の凹んだ部分が上になるようにセッティング。食べるときには手前から向こうにスプーンを動かして凹側を見せながら口に運ぶ。



フランス式:スプーンやフォークを伏せてセッティング。スープを食べる時は向こうから手前にスプーンを動かして、相手にスプーンの表(凸側)を見せながら口に運ぶ。



西洋料理のテーブルマナーのキーワードは『カラトリーの表をどちらにするか』だったとは......! ただ現在では、2つの様式をごちゃごちゃにして覚えている人も多いそうです。



●割り箸の割り方

普段何気なく割っている割り箸ですが、割り方を少し工夫するだけで美しい動作になるそう。



「箸をヨコにして左手で下の箸を支えて、右手で割れ目の部分を持ち、扇を開くように割ると、美しい所作になります。最近は割り箸をタテにして、左右に勢い良く引っ張って割る方が多いですよね。でも、隣の人にぶつかって事故になることもあるし、何より美しくないので気をつけていただきたいところではあります」



思い返してみれば、筆者はいつもタテ割りをしてしまっていたような......。気をつけます。



(言葉遣い編)

●『様』と『樣』の使い分け

「実は、手紙に宛名を書くときの『さま』にもマナーがあるんですよ。目上の人には『右下が永の樣(えいさま)』を使い、同輩には『右下が次の様(つぎさま)』『様(みずさま)』を使う、というような使い分けがあるんです。とは言え、最近ではほとんど使われていないんですけどね」



「さま」にも使い分けがあるんですね! 全然知らなかった......。



●『お気軽にご相談ください』

「メールやテレビなどで、『お気軽にご相談ください』という言葉を使う方がいます。でも、社長相手に『お気軽に』とは言えないのでは。目上の人に言えない言葉をお客様に使ってよいのでしょうか」



また、「ご相談ください」というのは、お医者さんなどの職業の方でなければ、目下の人に使う言葉なので、あまりよろしくないとのこと。「ご不明な点はお問い合わせください」が、マナー上好ましいようです! 多くの人が使っているとしても、正しいとは言い切れないんですね。



「しかし、様と樣の使い分けが今では使われていないように、マナーは時代とともに変化していきます。そのため、マナーに絶対はありません。ただ、『こうしたら、相手は不愉快な気持ちになるかも』という配慮自体がマナーを守ることにつながるんですよ」



最上級のマナーとは『相手を思いやる気持ち』。それができるようになるよう、精進いたします!



文●大貫未来(清談社)



☆岩下宣子先生プロフィール

全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動など、幅広く活動中。

現代礼法研究所 http://www.gendai-reihou.com/index.htm

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