お通夜とは近親者が死者とともに終夜を過ごし、故人の霊をなぐさめ邪霊の侵入を防ぐために行う儀式。遺族と本当に親しかった人たちが最後のお別れをする、ごく私的な席です。告別式は、故人と生前親しかった人たちが最後の別れを告げる、いわば公の儀式です。
本来なら両方に参列するべきですが、最近では、「仕事の都合などで昼間の告別式に行けないから、代わりにとお通夜に出る」という人も多く、したがってどちらかだけに出席するということも許されています。会社関係のお悔やみで、どちらに出ればよいか判断しかねる場合は、まずは上司に相談して指示を仰ぎましょう。
服装については後に詳しく触れますが、昔は、「お通夜に喪服を着るのは用意していたみたいでいけない」とされていました。しかしながら、通夜と告別式のどちらかしか出られないという人も最近は多いので、喪服でも差し支えありません。
お通夜と告別式の違い
【本来】
お通夜‥‥遺族と本当に親しかった人たちが最後のお別れをする、ごく私的な席
告別式‥故人と生前親しかった人たちが最後の別れを告げる公の儀式
【現状】
最近では、仕事の都合の為か葬儀よりも通夜のほうが会葬者が多い場合も少なくない。
最近は「半通夜」といって、夜6~7時から9~10時までの1~2時間程度を通夜とすることが主流です。一般の弔問客はこの時間内で切り上げ、その後は近親者が終夜故人のそばで過ごします。 したがってあまり長居をせず、僧侶の読経、焼香が済んだら、すみやかに静かに退席しましょう。帰宅するまで、人が亡くなったことに対して真摯な態度を持ち続けることも、故人に対する礼儀です。
このような姿は傍目から見てもみっともないもの。
たとえ故人と面識がなくとも、普段とは違う場だと心得て、
大声や笑い声はもちろん、おしゃべりも控えましょう。
告別式に際しては、定刻に出席し、受付においてひと言お悔やみの言葉を述べることも礼儀です。「このたびは突然のことで……心よりお悔やみ申し上げます」など、簡単で構いませんので、心を込めて述べましょう。 見知った人が大勢集まることになるので、そこで故人の死因にかかわる発言、長話につながるような話題を持ち出すのも慎みましょう。
また、式次第での待ち時間において不必要に携帯電話をかける、ついあげてしまう笑い声や大声など不謹慎な言動につながりますので注意しましょう。もちろん、式の間は携帯電話の電源をオフにするのは常識です。
帰り道、何人かで連れ立って弔問帰りと一目でわかる恰好で笑いあったり大声でおしゃべりしているのも感心しません。
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