■いよいよ契約締結!気に入った物件が見つかったら、次は契約です。まずは買付証明書に記入します。これは「物件を買いますよ」という意思表明のようなもので、契約書ではありません。業者によっては、収入証明などが必要になるケースも出てきます。
その後、契約締結までの間に住宅ローンの事前審査などを受けます。その後事前審査中に契約の締結をしますが、中にはローン審査後の契約締結を行うケース、いきなりローンの本審査を受けるケースなどもあります。不動産業者に確認をしておくといいでしょう。
契約の締結では、宅地建物取引主任者から重要事項の説明を受け、その後、売買契約書を確認して捺印。手付金(完成物件は価格の10%以下、未完成物件は物件価格の5%以内)も契約日に支払うことになります。
また、「言っていることがイマイチよく分からない」とならないように、事前に重要事項説明書や売買契約書にどんなことが書かれているのかあらかじめ勉強しておくといいですね。
契約締結後に、住宅ローンの事前審査の結果が出たらローン契約をします。もし仮に住宅ローンの契約が認められなかった場合は、ローン特約により白紙解約になります。
ローン契約が終われば決済です。銀行から融資されたお金で残りの金額を支払います。このとき、物件の残代金以外にも、登記費用などもろもろのお金も支払うことになります。また、先の住宅ローン締結の際にも、保証料などさまざまなことでお金を支払う必要があります。ちなみに、筆者の友人が物件を購入した際は、手付金などを含めた諸経費が250万円ほど必要だったそうです。
決済が終わると、「物件引き渡し」となります。
物件引き渡し後は、家具購入や引っ越しなど、さらにお金が必要になります。たとえ2,500万円の物件を買ったとしても、最終的には3,000万円近い金額を支払うことになります。
こうしたプロセスを経て、一国一城のあるじとなれるわけです。もちろん、あるじとして毎月の住宅ローンの返済、固定資産税・都市計画税どの支払いもしないといけません。
将来、不動産購入をしたいと考えている人は、こうした不動産購入の流れを覚えて、備えておくといいでしょう。もちろん計画的な貯蓄も忘れずに......。
(中田ボンベ@dcp)