焦らなくても大丈夫!74%の企業が採用継続中、「内々定獲得」の先を見すえた秋就活の攻略法
企業の内定式が話題になるこの時期、まだ納得のいく内々定を獲得していない、公務員や大学院進学からの切り替えを考えているなど、秋が深まるにつれて就職活動の悩みを抱える学生さんも多いのではないでしょうか。
そんな「どのように就活を進めればいいのか知りたい、何から見直せばいいのか分からない」という学生さんのために『リアルな事例で学ぶ!「秋採用の迷わない進め方」セミナー』が開催されました。
最新の就活動向をはじめ、企業の採用担当者が見ているポイント、先輩たちが企業選びで大切にしたこと、自分に合った就活の進め方など、不安が期待に変わるような情報やアドバイスが数多く紹介されたので、その内容をお届けします。
約5人に1人は就活継続中!
セミナーを開催したのは就活エージェントサービスの「マイナビ新卒紹介」。
初めての就活に取り組んでいる学生さんたち1人ひとりの思いや状況に寄り添ってサポートしています。
今回は学校広報担当の古田さん、キャリアアドバイザーの高田さん・松崎さん、リクルーティングアドバイザーの香川さんが、日々学生さんや企業の採用担当者と接している現場社員ならではの経験をもとに「必要以上に焦らなくてもいい」というアドバイスの根拠を具体的に説明していきました。
まず示されたのは、85.6%という数字です。
記事内の出典:マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定> 図版はすべて「マイナビ新卒紹介」の提供
「この数字は、2027年卒の内々定保有率です」と古田さんが解説。「思ったより高いと感じた方もいらっしゃるかと思いますが、例年と大きな差はありません。先輩たちもこの時期から内々定を獲得されて無事に就職活動を終了されていますから、今の時点で必要以上に焦らなくても大丈夫です」
さらに、就活の継続率は23.4%で、約5人に1人というデータも提示されました。

「就活継続中の学生さんからは、まだやりたいことが見つかっていない、なかなか面接を攻略できない、何から始めたらいいか分からないなど、さまざまな悩みをお聞きします」(古田さん)
他にも、前期は大学の授業が忙しくて就活に取り組めなかったためこれから頑張りたいという学生さんもいて、この時期は割と幅広い相談が寄せられるそうです。
企業の採用活動継続の目安は年内
採用側である企業の対応状況はどうなのでしょう。
企業の採用活動の状況や選考対策について、香川さんから「マイナビ2027掲載企業のうち、現在も74%が採用を継続しています」と説明があり、ここでも「焦る必要はない」と強調。
「今やるべきことを整理して進めることで納得のいく就活につなげられます!」
さらに「採用活動を12月までに終了する予定の企業は約65%で、年内が1つの目安です。これからは短期決戦になりますが、十分チャンスはあります!」と心強い情報も紹介されました。
内々定獲得に焦り過ぎるとミスマッチにつながる可能性もあるので、少し落ち着いて自分に合う企業を探したいですね。
逆質問は自己アピールの絶好のチャンス!
ここからしっかり動いていくために、やはり攻略ポイントが気になるでしょう。
そこで、1次選考から最終選考までの各評価ポイントが提示されました。
「1次選考では、人事担当者が面接を行うことが多く、笑顔や話し方などの第一印象、会話のキャッチボールが大切なポイントです。2次選考では、現場の管理職や入社後の上司になる方が担当するため、職種への理解や適性、これまでの経験が仕事でどう生かせるかが見られる傾向があります」(香川さん)
最終面接では、社長や役員が面接官になることが多く、本当にこの会社に入りたいと思っているのかが特に重視されるといいます。
そのため、なぜこの会社を志望しているのか、入社後にどんなことに挑戦したいのかを自分の言葉で伝えるのが大切とのことです。
また、高田さんからもっとも意識したいポイントについてアドバイスがありました。
「必ず逆質問をしましょう!質問するということは相手に興味を持っていることを表していますから、ご自身をアピールする絶好のチャンスです!」
おすすめは、自分がその会社で働くイメージにつながる質問。例えば「入社後最初の1年間で求められることはなんですか」「この部署で活躍している方に共通する点はありますか」など、入社後にしっかり活躍したいという意欲が伝わるよう準備して挑みましょう。
また、松崎さんからは「なぜこの時期に就活しているのか」など、聞かれる質問が変わる傾向があるという指摘がありました。
「素直に答えることを何よりも意識しましょう!進路変更する理由を添えるなど素直に伝えると好印象を与えやすいです」
少しネガティブな情報を伝えることになっても、そう思ったきっかけや反省を述べ、その上で今後どう進めていきたいかという気持ちも添えると、ポジティブにとらえてもらえることもあるといいます。
香川さんが、企業とのやりとりの中で特に重視した方がいいポイントとして強調するのが『就活軸』です。
「なぜその会社を受けるのかを聞かれた際に、就活軸は回答の土台になります。就活軸と条件とは似ているようで違います。ここを混同すると条件面ばかりの志望動機になったり、入社後に何がしたいのかがあいまいになったりします。ご自身の就活軸を整理した上で進めることが大切です!」
就活軸を見つめ直して夢を実現した先輩たち!
ここまでの情報やアドバイスに対して「やることがたくさんありそう」とかえって不安になった学生さんに向けて、秋になってから就活の方向性を見つめ直した先輩たちの事例が紹介されました。
担当した高田さんは「海外インターンシップなどを経験し、興味のある分野が幅広くて逆に絞りきれない状態でした」と振り返ります。
「これまでの経験や価値観を整理しながら、ご本人が大切にしていることを深掘りしました。最終的には、海外とのつながりを持ちながら、将来的に商品企画にも挑戦できる可能性がある企業を選定して選考対策を進めました」
2人目は、松崎さんが担当した「大学院進学から切り替えを決意して就活を開始した学生さん」です。
もともと研究職に就きたいと希望しながらも、学部卒では難しそうだとあきらめていたそうです。
「将来の目標から逆算してキャリアを整理していきました。やはり研究に携わりたいという気持ちがご本人の中で明確になり、結果的には目指していた研究職で内々定を獲得できました」
あきらめていた目標にもう一度向き合うことで、本当に進みたい方向で活動を進められたというわけですね。
内々定獲得はゴールじゃない!
セミナーの最後に登壇したキャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザーからとても貴重なメッセージがありました。
「このセミナー内容も含めて、インプットしたことはアウトプットすることで記憶の定着や理解の促進につながります。ぜひインプットとアウトプットをセットで行ってください!」
「結果をみてご自身が否定されたような気分になることもあるかもしれませんが、たまたまその企業と合わなかっただけ!ご自身が否定されているわけではありません!少しやり方を変えるだけでより良い結果につながる可能性があります」
「内々定をゴールとせずに、社会に出てからの活躍をゴールにしてほしい!一生に1度しかない新卒での就活を悔いのないものにしてください!」
もう秋だからと焦る気持ちをできるだけ客観視し、目指す将来から逆算してどう動くべきかを意識するとよさそうです。
その先に、どこまでも澄み切った秋晴れのような未来がきっと広がっています!































