『福島、その先の環境へ。』小島よしおさんと全国の若者が議論! 福島のためにできること、やるべきことは?
環境省は、全国の若者たちが福島の“今”を知り、3.11 から復興している状況や引き続き福島に残された課題を知る「『福島、その先の環境へ。』次世代ツアー」を 8 月 18 日(木)から~20日(土)に開催した。
19 日(金)には小島よしおさんにもご参加いただき、link る大熊(福島県双葉郡大熊町)にてツアー参加者との座談会を行った。
「福島、その先の環境へ。」次世代ツアーとは?
このツアーは本年5月に実施された「『福島、その先の環境へ。』次世代会議」にて、日本の未来を担う若者に「環境再生×観光」などいくつかテーマを提示し、訪問先やツアータイトルまで各テーマに沿った5つのツアーを企画。
座談会では『いま私たちが福島について知り、伝えたい10のこと』というテーマのもと、ツアー参加者が10 のグループに分かれて、福島のためにできること、やるべきこと、除去土壌とどう向き合うべきかを話し合い、中間貯蔵施設や東日本大震災・原子力災害伝承館などのツアーを体験した。
※中間貯蔵施設
※東日本大震災・原子力災害伝承館
学生たちは「他人事でなく、自分事として捉えるきっかけになった。福島の現状を知り、正しい知識を、友人に伝えていきたい」などと感想を発表。
小島よしおさんは「参加したみんなの熱い想いがあった。熱は伝わるし、想いは実現するの で、今日のことを口に出して、行動に移して、ポジティブに伝えていって欲しい」とコメントした。
また、来年 3 月に福島で開催を予定しているシンポジウムイベントでは、このツアーを通じて得られた成果の報告などを行う予定となっている。
座談会での発表内容
(1)「自分事として考えるきっかけを作る。」
福島の事をより理解して貰う為には自分事化して貰うことが大事。
(2)「福島の明暗を伝える」
若者の発信力を活かして事実や正しい情報を良い面も悪い面も含めて若い世代に伝えて行きたい。
(3)「私とふくしま、ふくしまと未来」
当事者意識をもって震災の事を知り、その上で頑張っている人がいて明るい未来がある事も考えたい。
(4)「福島を五感でかみくだこう!」
復興は抽象的なイメージだったが、実際に多くの方が色々なことに取り組んでいることを知ることができた。
(5)「逆境に負けず発信し続けるパワーがある福島」
福島に来ていろいろな方と接する中で、逆境に負けずに発信し続ける地元の方々のパワーを感じた。
(6)「正しい情報を伝える」
ダメージからの復興の途中であること、取り組む福島の方の気持ちやその熱意を伝えていきたい。
(7)「他人事から私達のことへ」
美味しい野菜やお魚など自分の生活にも福島が関わっている事に気付いた。周りの方に得られた正しい 知識を伝えていきたい。
(8)「『かげ』の部分をポジティブに変える!!」
震災の爪痕が残るネガティブな部分も視点を変えてポジティブに変換できる、チャンスのある場所だと伝 えていきたい。
(9)「『楽しく』『正しく』知ることが大事!!」
興味を持つきっかけを、分かり易く伝えて多くの人に知って貰い、みんなで未来を考えていきたい。
(10)「福島を知り、地元と向き合おう」
未来の為に熱い思いを持った方々に出会えて、自分の地元とも向き合っていきたいと思った。
『福島、その先の環境へ。』次世代ツアー 概要
■8 月 18 日(木)~19 日(金)
環境再生×地域・まちづくり/ 「福島 ヒト×まち 物語」
環境再生×観光 / 「海の福巡り」
環境再生×農業 / 「アイと福島~食べて・学んで・感じよう!~」
■8 月 19 日(金)~20 日(土)
環境再生×新産業・新技術/ 「体験する福島 ―未来の技術を追って」
環境再生×脱炭素 / 「From Fukushima To The World」
*ツアー詳細は下記 HP をご確認下さい。
http://shiteihaiki.env.go.jp/fukushimamirai/sonosaki/sonosakitours/
編集・学生の窓口編集部
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